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多くの企業はリスティング広告を使わず損している!

リスティング広告はいまさらなツールなのか?

なにか、ご自分で商売をされているあなたに質問です。

「リスティング広告は使っていますか?」

インタ―ネット広告のサービスが始まってから30年。Web広告は当たり前の時代になりました。広告費もぐっと下がって、個人でも出稿しやすい環境ができあがっています。

でも、僕は「なんでリスティング広告を使う人がこんなに少ないんやろ」と感じています。

リスティング広告とは、検索サイトで表示されるテキスト広告のことですね。集客をやりたいと考えているのなら、リスティング広告を勧めます。「TwitterやInstagramのSNSの方が拡散力もあるし、効果がありそう」と思った方もいるかもしれません。

SNSでの集客について相談を受けることもありますが「売上を伸ばしたいなら、まずはリスティング広告から」と伝えています。

SNSで「今ほしい商品の情報」を検索する人は、まだまだ少ない。バズれば注目されますが、狙ってバズらせるのは、専門家でも難しいんです。

ユーザーの多くは検索サイトを使って商品やサービスを探します。リスティング広告は、「自社のサービス、商品を探している人にダイレクトにアプローチできる」。確実にターゲットに広告を表示できるので使いやすいツールなんです。

リスティング広告でどれだけ成果を出せるのか?

「予算30万円でリスティング広告を出したのに、10件しか予約が取れません」

大阪府にある創業4年の整骨院から、こんな相談をうけました。

以前は、チラシやクチコミで集客できていたが、コロナの影響で激減。新しい集客方法を探す中で、自力で始められそうなリスティング広告を試してみることに。

ところが、「Web予約が5件、電話予約が5件」という残念な結果に。それでも出稿し続けていたら目にする回数も増えて、予約につながるはずと、広告を継続しました。しかし予約は一向に増えず、困って相談したという経緯でした。

運用状況を確認してまず気になったのは、「広告の配信エリア」でした。

整骨院の場合は、近隣に住む人たちにだけ配信すればいい。それが、大阪府全体と兵庫県に住む人にまで届くように設定されていました。

配信エリアを「整骨院から10キロ圏内」に絞るだけで、より角度の高いターゲットに、より多く広告を表示できます。

エリアを適正範囲に絞ってから約2ヶ月後に、Web予約29件、電話予約24件を獲得。半年後にはWeb予約60件、電話予約63件を獲得しました。 

広告予算は変わらず30万円のまま、広告もリスティング広告のみで集客した成果です。

予約1件獲得するのに約3万円かかっていましたが、約2,500円まで改善することができました。

リスティング広告に予算をかけていい場合

リスティング広告を上手く活用すれば、少ない予算でも費用対効果を合わせることができます。

ただ、全ての業界、サービスでリスティング広告が合うとは限りません。

・自社のサイトへの訪問や消費行動(予約や購入など)が検索経由が多い
・同業他社がWeb広告を出している
など、事前にチェックしておいてほしいポイントはあります。

整骨院はネットで検索をして予約をする人が多いので、Web広告との相性は良い。リスティング広告を出すのは間違いではなかったのに、なぜこれほど成果が違ったのでしょう?

「広告の配信エリアを絞り込めていなかった」ことは先にあげました。他にもいくつか知識で補えることもあったのですが、「成果地点」の設定がされていなかったことも、予算を無駄にしてしまった理由です。

成果がでていないケースの多くは、広告配信の成果地点を決めないまま、スタートしていました。広告を出したら出しっぱなし。予算を使い切るまで放置してしまうんです。

僕は必ず「成果地点」を設定して、広告運用を進めます。
たとえば、大阪の整骨院の広告であれば「電話での予約とWeb予約」の2つを成果地点としました。

成果地点が明確であれば、いくつものプロセスを試せる。半年、改善を続ければ、成果は圧倒的に変わります。

こちらも、僕が運用改善に関わって、成果地点を明確にして以降の成果事例です。

メンズアパレルEC/売上
依頼前: 20万円
2ヶ月後:430万円
6ヶ月後:950万円

IT企業/資料請求
依頼前:15件
2ヶ月後:52件
6ヶ月後:109件

やっぱり知識があるとめちゃくちゃ楽

残念ながらリスティング広告も「出しておけばOK」とはなりません。細かく丁寧な改善があってこそ、確実に成果につながるのです。
その辺りが面倒だという人は、専門の人にお願いしちゃおうかな・・・と考えますよね。

プロに任せるにしても、Web広告運用の知識は持っておくことをおすすめします。以前のnoteにも書いたのですが、知識を持たないクライアントに対して誠実ではない代理店も少なからずある。

予算を適切に運用してもらうためには、任せっきりにならないこと。そのために知識を持つ。代理店が何をやっているのかが理解できると、打ち合わせのストレスも軽減できます

それに、自分たちで広告運用ができるようになると、やっぱりめちゃくちゃ楽です。ノウハウも蓄積できて、Web広告の活用の幅も広がります。

「売上を伸ばしたいなら、まずはリスティング広告から」

これを忘れないでください。

Web広告に興味がある方はぜひデジプロで一緒に学びましょう。

最近のHagakure

5月のことですが、メンバーの鈴木さんが結婚式を挙げました。めでたい。
ご家族だけの式と聞いていたので参列はしていませんが、写真を見てびっくり。ミッキーとミニーがいるじゃないですか。鈴木さんの家族やったんか・・・・・・(笑)。


【プロフィール】

奥 雄太(おく・ゆうた)
兵庫県尼崎市出身。メーカー勤務を経てGMO NIKKO株式会社へ入社。インターネット広告事業に従事し、中小企業からナショナルクライアントまで企業規模に関わらず幅広く支援。年間20億円以上のWeb広告運用の実績を持つ。2019年に株式会社Hagakureを設立。デジタル広告のプロを育てる学習サービス『デジプロ』の代表および講師を務める。
趣味:読書
座右の銘:自分に、相手に、社会に誠実
好きな食べ物:魚

【デジプロ】
未経験からでも現場で使える実践的なスキルを習得できるWeb広告専門のオンラインスクール・サービス。
Webマーケティングスクール受講者数NO.1(調査機関:日本マーケティングリサーチ/対象期間:2021年9月時点の累計受講者数/調査対象 主要企業5社)

編集協力/コルクラボギルド(構成・栗原京子、編集・頼母木俊輔

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