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世界一周紀行 2章 アフリカ ③ (エチオピア前半)

【10月】

3日 シェリー
4日 シェリー
5日 シェリー→ゴンダール
6日 ゴンダール
7日 ゴンダール
8日 ゴンダール→アディスアベバ
9日 アディスアベバ
10日 アディスアベバ
11日 アディスアベバ
12日 アディスアベバ
13日 アディスアベバ

【10/3】

5時ごろ起床。外に出ると寒い。。
標高は2000mを越えており、赤道が近くても気温は低め。
スーダン抜けてきたんだなと体で感じる。6時ごろにジャッキーを起こして準備をし、バス乗り場へ。
行ったもののもう公共バスは終わったとのこと。
明日以降のバスの予定はわからないらしい。

よく考えると、スーダンの時差のまま考えて1時間ズレていた、、
全くやることもないので、帰ってからKindleでノルウェーの森を読む。
昔の海外小説のような印象を受けた。むずかゆい気持ちになるが、面白さの核の部分には迫ることができず。
そのあとSIMカードを買いに行く。

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歩いていると昨日の子どもたちがぞろぞろとついてきた。名前も覚えられていて、のんびりした田舎町で良い。
SIMカードを買ったものの、カードを切る必要があるとのことで電化製品店へ。切ってくれたがICチップの部分まで切られてしまう。
謝られたし、いちばん安いのだったし、どうでも良くなってしまい諦めて撤退。

帰りに歩いてると、店の前で声をかけられる。リーダーっぽい人がコーラを奢ってくれたので飲みながら色々と話す。ゴンダールへの道の現状とかも教えてくれたり。知らない間に周りは地元の人で溢れている。

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50人ぐらいが物珍しさに自分を観に来てたらしい。

1時間ぐらいあれこれ話してから宿に戻ると、日本人が。
南アフリカからゴリラバイクで北へ縦断していて、民族紛争の道をバイクで走ってきたワイルドな方。 スーダンビザをとり忘れたので明日アデイスアベバへ戻らざるを得なくなったとのこと。笑

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ジャッキーと日本人の方と、近くにいたエチオピア人の4人で晩酌。
バイク乗りに自転車乗りと、旅人の中でもレアな方々が集まっていて面白い。この先の治安情報なども色々と聞くことができた。生の情報はありがたい。

【10/4】

昨夜ジャッキーから、警察がゴンダールへ向かうタイミングで一緒に連れて行ってくれるとの情報を得たので、警察署に向かってみることに。

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警察署の人に話しかけると、そんな情報はない返される。
警官と交渉してると直接所長と話してくれと言われ、署長室へ。
署長室で直談判。もしかすると今日行けるかもしれないので、その時は電話する。無理なら明日の早朝に来てくれとのこと。ジャッキーと署長とで電話番号を交換し警察署を出る。

警察署を出ると、ジャッキーがため息をついた。
理由を聞くと、署長がジャッキーの電話番号を登録せずに消したのが見えたらしく、今日電話かかってくることはあり得ないとのこと。
また1日ここで過ごす羽目になった。

気楽に考えればいいかと思い、一旦宿へ引き返す。
宿でのんびりしてると、宿の従業員の女の子が早朝から性交渉を持ちかけてくる。スーダンから抜けてきて、価値観の変化に驚く。

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日本に彼女がいるからごめんねと適当な嘘をつき、レストランで朝飯。
余談だが、旅中に彼女がいるのかと聞かれた時は、吉岡里帆の画像を見せることで自己肯定感をあげている。ありがとう、吉岡里帆。

エチオピア名物インジェラ。

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見た目は雑巾、味はゲロとの異名をもち、エチオピア旅行者の多くが苦しむという主食。少し酸味があるぐらいで、全く問題なく食べられる。そのあとパスタも食べてご満悦。
ジャッキーから、向かいのカフェにwi-fiがあることを聞き、カフェでネットサーフィン(異常な遅さではあったが)。
溜まっていた返信などを昼まで返していた。

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エチオピアコーヒーはコクがあって日本で売ってても普通に買うレベルで美味しい。昼過ぎに一回宿に戻ろうとすると、二日前に仲良くなったタダスがいたのでしばし談笑。

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自分が日本語を教えて、タダスにはエチオピア語を教えてもらった。
近所の友人ができたみたいで嬉しい。
言語を教え合っていると、隣にいた人に誘われて、昼飯のインジェラを嗜む。

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インジェラに合わせる具材は色々あるらしく、ポテトを潰したのが絶品。

大雨が降ってきてレストランへ避難。
トイレ行こうとすると近くの人に呼び止められてコーヒーをご馳走になった。こちらもまたおいしい。

みんな帰ったあとでまた一人でネット触ってると、またタダスが来て一緒にその辺をぶらぶら散歩。明日スーダンに入国し、職探すためにハルツームへ向かうらしい。英語堪能で博識な人でも生活が厳しいのかと何とも言えない気分になる。
タダスの友人達がお酒を飲んでたのでそこに入って談笑。

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ビールを奢ってもらった。たわいもない話をあれこれとしつつ、どんどん飲めと急かされ3本目。今日合計5本目で流石にしんどくなってきたタイミングで、現地の蒸留酒がやってくる。

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3日間田舎の街に立ち往生しているが、人の暖かさに触れ続けていて幸せな気分。特にやることもないが、田舎は田舎の良さがある。
飲みすぎて潰れそうになりながら宿へ帰還。
蚊帳の中の南京虫を潰したり、イラストロジックで時間を潰したり。

ジャッキーが帰ってくるとインスタントのご飯を作ってくれた。

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水入れて30分ぐらい経ったら食べられるようになる仕組み。久しぶりのお米は身に染みた。


【10/5】

早朝起床。警察署の前に行ってみる。

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6時半ごろにぞろぞろとタンカーが集まってきて、ゴンダールへ向かうという人がポツポツでてきた。牛を運ぶトラックの助手席に乗せてもらえることになった。

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近くの人に聞くと一人500円で乗せてくれるとのことだったが、ドライバーに聞くと1000円を請求される。何とか交渉して2人で1400円まで下がった。

そして、ようやく車が出発。紛争地帯を抜けるとのことですこし緊張。
銃を持った軍人が乗った車の間に数台の民間車が連なって進んでいく。

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何もない田舎道で、民族紛争をしてそうにもない景色。本当にしてるのかと疑問に思ってしまう。初めは緊張していたが、気づくと寝てしまっていた。

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横転しているトラック。ドライバーに聞くと、襲われたのでは?とのこと。
流石に少しびびってしまう。

半日ほどかけてゴンダールへ到着。
ジャッキーとはここでお別れ。3日間本当に助けられた。
また、一人に戻るのかと少し寂しくなる。

首都のアディスアベバ行きのバス会社へ行こうとするとアベボと名乗る青年から声かけられる。

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エジプトでエチオピアのカウチサーフィン先を探している際に、あるホストから友達がゴンダールにいると話していたのだが、その張本人だった。
友人から写真が送られてきていて、たまたまバスを降りたときに見つけたらしい。

一緒にバス会社へ向かう。バス会社に聞くと、エチオピアの祝日シーズンなのでアディスアベバ行きのバス出るのが3日ごとのこと。なかなか上手くことが運ばない。
バス会社でチケットを探していると、数人のグループが話しかけてきて、安いゲストハウスまで連れていってくれるとのこと。中途半端に英語できる感じや、皆日本人の友人がいたりと、少し胡散臭さがあったが、アベボが一緒にいるので信用してついていく。

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少し値段は高かったが元々ゴンダールの宿が高いと聞いていたのと、宿が綺麗だったのでそこに決める。
そのまま宿を紹介してきた4人(+アベボ)にパーティーに行かないかと誘われる。

今のところアベボは比較的信頼できそうだが、後からやってきた人が少し怪しいので、少し神経質に状況を伺う。
行きつけのご飯屋さん(もはや家のようだが)に連れていかれる。

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飲み物に睡眠薬入っているかどうかの可能性も加味して、慎重に様子を見計らう。まずはインジェラが運ばれてくる。皆同じものをシェアしているので、薬入っていることはないだろうと思い、一緒に食べる。
その後、チョークというマラリアに効く薬とピーナッツとコーヒーを飲みながら談笑。

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葉っぱの苦味とピーナッツの香ばしさが絶妙に合う。苦味を含んだ口の中をさっぱりさせてくれる甘めのコーヒーが至高。
みんなゴンダール大学の生徒or卒業生で語学は堪能かつ博識。怪しい感じのそぶりも全くなさそうで、適当にくつろいでるので徐々に気を許し始める。英語版のニモを見ながらだら〜と談笑していた
エチオピア語を教えてもらったり、政治についての話をしたり。みんな知識豊富で楽しかった。
食べ終わると、この後の飲み代は払うからここでの会計は払って欲しいとのこと。これが文化らしい。
まぁいいかと思い、値段を聞くと4000円。6人でがっつり食べたり飲んだりしているが、流石にエチオピアの物価で考えると高すぎないかと驚く。
なんだかんだ楽しかったし、払えないこともないのでまぁいいやと思い払うことに。

とはいえちょっと危険な匂いもするので少しだけ警戒。
2件目はスポーツバー。ビールを飲みながらサッカーの試合を見てた。

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3件目は、シーシャを吸える店に。4件目は隠れ家っぽい飲み屋へ。
帰りはタクシーに乗って一緒に帰る。タクシー代も出してくれた。
警戒していたものの、それぞれ思い思いに楽しんでいるし、実際飲み代を2件目以降全部奢ってもらってるので、純粋にそういった文化だったのかもしれない(それにしてはやはり1軒目は高すぎる)。宗教上の理由で夜に写真一緒に撮るのダメっていうのだけすこし引っかかるが、、

ボラれてる可能性のある要素
・1件目の値段がかなり高い(これが一番でかい)
・写真を撮ることを拒む
・どういう集まりなのかが不明
・元々客引きっぽい雰囲気やった

ボラれてるように見えない要素
・飲み会のときの自然体(純粋に楽しんでる)
・飲み場所をその場で決めている(一軒目も予め用意してる雰囲気ではなかった)
・実際に2軒目以降はおごってくれた。
・自分が奢った店は高かったものの、4人で配分するにしてははした金な気もする。この少額でぼったくる意味とは?とも思う。

晩御飯代浮かせられる程度に、緩くお金をちょろまかしていた説が自分の中では濃厚に。


【10/6】

朝5時に街中で起床の音楽が鳴り響く。みんな朝早すぎる。
少し体が重い。深夜帰りの肉体的な疲れもあるが、昨日の出来事を引きずってしまってることによる精神的な疲れもあった。
改めて考えると、別にお金をぼられたことに対して、負の感情を持っているというよりは、信頼していた人に裏切られたのではないかという失望感。
楽しそうに話してたし、僕も実際めちゃめちゃ楽しませてくれたぶん、少しもやもやしてしまう。実際ぼられたのかは分からないが、少なくとも損させられてることには変わりない。

Wi-fiがないなかで数日時間を過ごさなければならないのでそれも少ししんどい。次やってきたら、同じパターンになるリスクを一応避けるために財布には300ブルのみ(約1000円)を持ち、キャッシュカードも隠す。そして、もうこれだけしかお金がなくて、キャッシュカードの残高超えたから引き出せないっていうていで過ごすことに決める。

休日だったが、念のためSIMカードの店をのぞいてみることに。
適当な道抜けて行くと結構ごちゃごちゃした印象で治安も悪そう。
昨夜よく夜中に歩いていたなと。

案の定店は閉まっていた。ATMでお金を下ろしてから、Wi-Fi使える近くのホテル併設のカフェへ。溜まってた分の返信とか返しつつ時間を潰す。
頃合い見計らって宿に戻る。そのあとのんびりしてるとアベボが宿に。

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食堂みたいなところでマカロニとパンを混ぜたご飯?を食べる。カウチサーフィンで知り合ったアメリカ人とワッツアップでやり取りしており、英語の勉強を頑張っているそう。ご飯代を出してくれた。
そしてアベボとともに、ゴンダール唯一?の観光地の城へ。意外と高く200ブルもした。

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人もほとんどいなくてのんびりしている。そしてめちゃくちゃ保存状態が良い。

ひとり旅のイギリス人と、3人組のスロバキア人も見かけた。街に外国人自分だけかと思うほど、誰もいなかったので少し安心。

その後、朝に行ったカフェへ。ネット接続するまでに時間がかかった。

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暇つぶしになるKindleの本をダウンロードしつつ返信返したり。
ダハブで会った大原君がエチオピアにいるらしく、エチオピア南部の民族巡りに一緒に行くことになった。日本人と会えるとわかると安心感が増す。

4時頃には帰宅。本を読んだりナンプレしながら時間を潰す。部屋暗くしてずっと本読んでたりすると少し憂鬱になる。台風の日にシャッター締め切ってるのと似た感覚。
とはいえ外に出る気も起きず、ネットも使えず。
グループラインの過去の投稿とか遡る時間が増えた。日本の友人に会いたくなっている。ネットが使えないとその分普段仲良くしてた人のありがたみがわかる。

あまりにも暇なので、夜に居酒屋っぽいところへ一人で飲みに。

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ゴンダール大学の女子大生と仲良くなる。機械系の学部らしくて、やはりイスラム圏とかと比較すると女性の社会進出度が全然違うなと感じる。近くにいたおっちゃんがビールを一杯奢ってくれた。

【10/7】

9時ごろ起床。SIMカードを買いに行こうと思ったが、なかなか起き上がれず昔の写真とか見返したりしてたら昼になっていた。
流石にまずいと思い重い足取りで外へ。少し体調が悪い。
300メガのシムカードを買おうとするが、そのあとチャージするのにお金かかるからとか言われ、店員らしい人?に銀行へ連れ出されるが、そんなわけないと思い強い口調で断る。

SIMカードは諦めて昨日のカフェへ。毎日通っているので常連感が出てきた。笑
体調が本格的に悪くなってきた。熱っぽいし少し関節痛もする。
マラリアの可能性もあるので少し怖い。

夕方に帰ろうとすると、宿のレセプションの人と道端で遭遇。
バス会社のマネージャーがアディスアベバの降り場所を聞きたいからホテルで待ってるよと教えてくれる。
そのまま歩いてると初日に一緒に飯行った人にもすれ違い、一緒についてくる。ホテルにバスマネージャーと名乗る人がおり、下車場所と荷物の大きさの確認。荷物代として500円請求された。1200円のチケットに対して、荷物代がそんな高いわけないだろうと思う。とはいえ領収書はしっかりあるのと、変なところで降ろされるリスクを考えると仕方ないかと思い支払ってしまう。お金がない設定だったので、ATMで1000円だけ下ろす。
そしてマネージャーにお金を支払うと、レセプションの人、二日前にご飯食べた人が、案内代として200円ずつ請求してきた。
ここで今までの流れが全員グルだったことを確信。バスのマネージャーというのもおそらく嘘。
怒る気力も無くなってしまい、全て無視してホテルへ戻る。
観光客を搾取するためのネットワークがある気がする。ホテルまで戻って行く道で偶然すれ違うのもおかしい話。
昨日自分が何をしていたのかは知らなかったようだったので、おそらくアベボだけ単に巻き込まれたような形になっていたよう。

夜にまたバスマネージャーがホテルにやってきて、携帯を2個持ってたら問題になるとか、朝飯とWi-fiが500円かかると言ってくる。
もはや怒りを通り越し呆れに近かったが、もうこれ以上付き纏われたくなかったので、かなりの怒号で突き返した。

ともかくこの一連の流れで、エチオピア人は基本的に信頼しないスタンスで行動しようと思ってしまった。あまり国で括ってしまいたくはないが、こういった出来事があると、国自体に悪いイメージがついてしまう。
今回はアベボに話しかけられたから、その流れで気を許してしまったが、今後は話しかけてくるやつは基本的に無視しようと心に決める。
もちろん良い人もなかにはいたが、観光地でない普通の街ですら性根腐った人間が多いことにショックを受ける。なにがこうさせる要因なのだろう。


【10/8】

夜中の便でアディスアベバへ向かうので、徹夜でホテルで待機。実際にバス会社でチケットを買ったのでバス自体は発車するはずだが、ホテルまできた偽バスマネージャーが話していた「3時にホテルまでバスが迎えにくる」というのは、思っていた通り嘘で、直接バスターミナルまで向かわないといけないらしい。例の集団が自分のバスの時刻を知っているはずなので、最悪おそられる可能性も加味し、カード類を靴の裏に忍ばせて用心しながら夜中3時に外へ。
もちろんだが、夜中の3時なので人は全くおらず、襲われたら一瞬でアウト。緊張しつつ早足で向かう。人とすれ違うたびにドキドキする。
城の近くの通りでたら何故か散歩中?の老夫婦が。
バス乗り場がどこなのか聞くと近くまで連れていってくれた。
そして特に問題もなくバスに乗車。とにかく精神をすり減らされ、ストレスが溜まり続ける数日間だった。

バスに乗り込んでからは瞬時に爆睡。起きたら朝の8時。

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エチオピアの高原地帯を見渡しながらのバスで、景色が良い。
途中ヒヒなんかもいた。

15時ごろにアディスアベバ到着。今まで村を中心に移動してきたので、急な都会にビビる。
山の上から見下ろした景色は、東京のよう。

バスをおり、歩いて目的地の日本人宿、バロホテルまで。

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目前のところで偶然大原くんとその友人達に遭遇。久しぶりに会ったので嬉しい。
明日合流する約束してから解散。
バロホテルに荷物を置き、近くのハンバーガー屋へ。

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量が多くて食べきれない。
そのあと近くの居酒屋でビール一杯だけ飲む。

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近くにいた人と少し話して宿へ戻る。
久しぶりのホットシャワーで体が生き返る。

大原くんから、持病の肺が悪化して民族巡りを諦めるとの連絡が。
今後の旅程を色々考えたり、アベバにアディスアベバついた連絡をしてから眠りにつく。

【10/9】

12時間睡眠。起きてから外に出ると、日本人の方が4名いた。
少し談笑。2人組は古代魚を釣るためにエチオピアへ来たらしく、もう明日には帰るらしい。もう二人組のしょうた君とりょうた君は、民族巡りの拠点アルバミンチからナイロビへ向かうらしく同じ道のり。一緒に行こうって話に。幸先の良い滑り出し。古代魚を釣りに行った小塚さんが体調悪いとのことで、薬をあげた。

どうやらアディスアベバに銭湯があるらしくて、みんなで行くことに。
急に日本人が増えて安心する。

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昼過ぎぐらいにみんなで集合して歩いて銭湯まで。30分ほど歩くと無事到着。先に併設のレストランでパスタを食べた。

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珍しく生ビールがあり至福の時間。

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その後風呂場へ。自分たちでお湯を貯めるシステム。
10分ほどしてついに浴槽へ。生き返る。。
タジキスタンで温泉に入って以来の湯船。やはり落ち着く。
何を話したのか全く覚えてないが、たわいもない話しながら1時間以上浴槽に浸かっていた。風呂で皆で話す感じが懐かしい。大学時代行きつけだった船岡温泉に行きたくなる。
風呂から上がったあとは再び併設のレストランでビール。

釣り人の小塚さんは、海魚ハンターとして有名らしく、なんと情熱大陸に出演経験も。

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帰りはチャートという、現地のタバコのような嗜好品を買ってみんなで食べながら帰宅。ゴンダールで食べたチョークと同じもので、話を聞いてると国によっては違法らしい。

帰ってからはしばし談笑。民族の家に泊まりながら古代魚を釣る話をきく。

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交渉の過程や、釣り針にかかった子どもの話、ワニの恐怖など、話を聞いてるだけで引き込まれる。クレイジージャーニーの世界観。
一概に旅っていってもいろんなタイプの人がいるなと思う。
夜は高級エチオピア料理店へ。タクシーに5人無理矢理乗り込んだ。

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店では生肉を食べる。しょうた君がインジェラ受け付けないらしく、個人差あるなと思った。ここで飲んだhabeshaというビールが今まで海外で飲んだビールの中で一番美味しかったかもしれない。麦の味がしっかりしていてこれで50円というクオリティ

締めに韓国料理屋へ。

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海外の人や韓国の人もいた。
おかゆにごま油が効いていて美味。ダハブで食べたカツ丼の次ぐらいに美味しい。なんだかんだ日本人なので、アジアの飯が体に合っている。

【10/10】

りょうた君は早朝に滝を見に出て行った。朝、小塚さんから薬のお礼にと本2冊と蚊除けのスプレーをもらった。そのうちの一冊を読みながらコーヒーを飲み午前中は過ごす。
立命の教授の本で、アフリカの問題が浮かび上がってきておもしろい。
受験で受かってた学部の教授だったので、もし進学してたら授業受けてたんだろうな。

午後はご飯行くついでに一人で近くの教会までぶらぶら。

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教会近くのベンチに座ってると棺桶を持って教会を回る人たちが。
みんな泣きながら回っていて葬式の一環なのかなと。みんな立ち出したので僕も起立して見守っていた。

帰ってきてから宿にいるみんなで談笑。
マジックティッシュという早漏防止の簡易麻酔薬がインドネシアにあるらしく、怪我した時の痛み止めとして持ち歩いてるという話が面白かった。
いろんな用途があるもんだなぁと。

その後しょうた君とスーパーマーケット探しにぶらぶら。

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学校の前にはポテトチップス揚げてる人がいて、大量の人だかりが。
小学生がそれ取っていくと、怒っておっちゃんが追いかけまわす。映画でよく見る昭和の下町っぽさ。
釣り人の小宮さんと小塚さんは夕方ごろに日本へ帰って行った。
僕としょうたくんは引き続き民族巡りに行く人を待ることに。
夜二人でwowバーガー食べてからちょっと近くまで歩いてみたが、雰囲気が悪い。

立ちんぼと連れ込み宿で溢れており、通りがかりのエチオピア人に大麻いらないかと聞かれる。一人ではあまり歩きたくない雰囲気。

【10/11】

朝起きて頂いていた本を読む。相変わらず面白い。
しょうた君ががイタリアのベニスで仲良くなった女性とばったり会ったらしくて、3人でバザールへ行くことに。

東アフリカ最大のバザール。

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バロホテルから歩いて40分ほどで到着。着いたものの大きすぎてどこがメインストリートなのか分からない。結構汚くてカオス。
一拠点に色々点在しているバザールと言うよりは小さな街自体がバザールになってるよう。電気街などがひしめいていた。

何も考えずに歩くと住宅街に入ってしまった。

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地面が石造りで統一されており結構街並みは綺麗。人も気さく。
街中にシネマと呼ばれる施設があり、ちょっと大きめのテレビがある部屋に集まってみんなで鑑賞するのが戦後の日本っぽさを感じる。

バザールの中心部へ。

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一本道に人人人。そしてあふれんばかりのゴミとホコリ。
家の屋根の上にコンテナが大量に積んであったり。
その辺を散策してると、警備の人に付けられていた。何故だったのか。

帰ってからバロホテルの前にあるウトマホテル併設のレストランに入り、3人でビールで乾杯。

しばらく飲んでると、日本人カップル二人組が。
彼女のちかちゃんは、以前旅人兼ももクロファンの共通文脈があったことからインスタで少し会話したことがある方だった(全然気付いてなかったが笑)。
彼氏のりょうま君と二人で世界一周をしているそうで、さっき携帯すられたばかりらしい。 自分も気をつけねば。元々北部のダナキル火山へ行く予定だったらしいが、しょうた君の説得?もあり一緒に民族巡りへ行くことに。無事メンバーが揃う。

そのあとは色々と話しながらみんなでビール飲む。
しょうた君の友人の女性の方を送りに駅まで。まだ8時ごろだが人通りは少なくてやはりあまり雰囲気はよくない。

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帰りに南側にあるピザ屋さんで軽くピザを食べてから解散。

【10/12】

早朝起床。ここ最近は早寝早起きで睡眠時間をしっかりとっていて快適。
宿でジンジャーティーを飲みながら読書に勤しむ。

昼過ぎ頃にみんな集まり、宿でパスタ食べながら民族巡りへの情報収集。
バスのチケットを買いに向かう。道中、建設中の建物ばかりが目に入ってくるのだが、中国語の表記が多い。中国政府がいかにアフリカに投資しているのかを感じる。チャイナマネーおそるべし。

バス会社に着くと明日のバスは満席で明後日のバスも3枚しかないとのこと。4人でいくので断念しようかと思ったが、キャンセルがちょうどあったので明後日行けることに。

今後USドルが必要な場所が増えることもあり、いくつか銀行へ寄ったもののドルには交換できないらしい。バスに乗ってバロホテルへ戻る。夜はウトマホテルのご飯。

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rice with chikenと書いていたが、完全に野菜炒めご飯。
タイ料理さながらの味で美味しすぎる。ビールも美味しいし満足。

【10/13】

早朝に起床。昼にみんなでウトマホテルへ。今回はrice with beef。相変わらずうまい。
ドルに交換してくれそう銀行を探しにいく。

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途中エチオピア人の集団に握手求められる。そのときにしょうた君がスられそうになってた。集団で来られるとやはり少し怖い。
30分ほど歩くとヒルトンホテルがあったのでとりあえず入ってみる。
異世界。今まであまり見なかった欧米人がちらほらいてパソコンを触っている。黒人も身なりが全然違う。エチオピアにいる感覚を一瞬失ってしまった。
ヒルトンでも両替はできないとのこと。

ヒルトンを出て、元々目星をつけていたホテルへ。ホテルへ入ると中のレストランでラグビーワールドカップの日本対スコットランド戦が。

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観ていた欧米人はアイルランドの人で、スコットランドが勝てば1位に浮上するのだという。
結果は日本の勝利。全勝でグループリーグ突破という快挙。一緒に観てた人も最後拍手で終えていて、紳士のスポーツはいいなと思った。
ホテル内での銀行では100ドルだけ交換することができた。

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次にタクシーで空港へ向かう。エチオピアの空港に行くことになるとは思わなかった。Wi-fiが使えることに衝撃を受けつつ、いくつか銀行に当たってみるも無理とのこと。エチオピアの貨幣の弱さに辟易しながらバスで宿に戻る。

なんだかんだ、アディスアベバ着いてから精神状態が非常に良いことに気づいた。人と接したり話したりしてる時間は大事だなと。気が張る状態が一人っていう状況下で続くとストレスかかるし、要所要所は人と一緒に行動するのが良いなと思った。


2章②スーダン編へ           2章④エチオピア後半編へ

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