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ベートーベンとコーヒー 豆60粒の真実 その3

ベートーベンは60粒のコーヒー豆をきっちり数えて入れていたという説
前回、僕実は16粒だったのではない?という仮説を立てたわけだが、これから検証していきたい

はじめに、現在のコーヒーの入れ方について触れておこう
専用のスプーンに1杯(約10g)を120ccのお湯に抽出したものが標準とされている

専用のスプーン1杯だとこんな感じ

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そして、16粒を数えてみた

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これを専用のスプーンに入れるとこんな感じ

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ん?
少なくないっすか??


次に60粒を数えてみた

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専用のスプーンに入れるとこんな感じ

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あれ?
これって適量じゃね??

そう、60粒の豆を数えるまでわからなかったが、60粒はちょうどスプーン1杯となるのだ

そして、実際にパーコレーターでコーヒーを入れてみると
16粒だと明らかに薄くお茶のようになる
60粒で沸かしたお湯でも少し薄めに抽出されるのである

ひょっとすると、当時は今よりも薄めが普通だったのではないか?
と考えたが、コーヒーの歴史を調べると当時も専用のスプーンに軽く山盛り1杯のコーヒーの粉を使うとあるので(スプーンの大きさはわからないが)、今と大きな変わりはないだろう

だとすれば、シーモンが伝えたとされる16粒とはなんなのか?
こちらが間違いと考える方がつじつまは合う


コーヒーに関する資料として、ベートーベンが耳が聞こえなくなってから使用されていたいう会話帳なるものがある

現存する会話帳の中にシンドラーが若い女性歌手に
「この人は濃いコーヒーを飲みすぎて病気になりますよ」
と書いている記録が残っている

ベートーベンが濃いコーヒーを好んでいたとすれば
60粒では抽出時間を長くしたところでそこまで濃くならないだろう

もはや、16粒など論外で60粒ですら怪しくなってくる

全くもって謎は深まるばかり、、

あと気になるのは
「東洋的な気難しい趣味を持っていた」
という点

ベートーベンが東洋哲学に影響を受けたというのも知られていることだが、それと60粒は関係あるのだろうか?
何か言いがかり的な匂いがしなくもない…

ともあれ、ベートーベンが飲んでいただろうコーヒーは飲むことができた

ちなみに、今回使った豆について
ベートーベンが、どこの産地の豆をどれくらいの焙煎しものを使用していたのかまではわからなかったので、当時も使われていたであろうモカの深煎りを使用しました

パーコレーターでコーヒーを沸かす様子をあげてみたので、ご興味のあるかたはご視聴頂ければと思います。
無駄に長いけど


思った以上に長引いているが
次回はようやくまとめに入りたい

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