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父ちゃん大好き♡♡♡


わたりゆく季節を幾度かさぬれど鳥は求むるいとしきかのひと/奥野 



思わず涙が出た。ごく初期に詠んだ一首。(*2013年4月詠草)
我ながら、なんの飾りもてらいもなく大好きなそのひとをまっすぐにまなざす意志が伝わってきて…。
そうなんだよなあ。むしろこっぱずかしいくらい愚直で直球であるほど、想いの中枢をつらぬいていくことがある。いまはもうこんなふうには詠めないけど。

父からの手紙もそうだった。
離れて暮らす娘に向けて、七五調のへっぽこ応援歌みたいな言葉が延々綴られた手紙が届いたことがあり、ひたすらこそばゆくこっぱずかしくなりながらも涙ぐしゃぐしゃになって読んだ。そこにはひとり娘への愛が、抱えきれぬほどまっすぐありったけにあふれていたからだ。

って、これ書きつつまた泣いてるけど…(笑)
父が亡くなってから今年で18年。たま解散と同じ年同じ月の出来事。短歌暦はこの4月で8年になった。
私の言葉への感応は短歌を詠んでいた父方の祖母と詩を愛した父の血を受け継いでいると思う。父からもらった上田敏の豆本は大切な形見。

つか父ちゃん剣道強かったり霊感強かったり脳のα波活性化させる機械買ったり、気功とかもやってて、空に向かってあの雲消すぞ〜とか言って気を送ってたり(不思議とその一角だけ雲の消えるスピード早くてウケた笑)、色々変人だったんだけど(笑)
本棚に西洋魔術史の本とかもあって、色々面白かったなあ。

などと回想しつつ、残念ながら私は滝本さんと娘さんたちみたいな、あんなにもきらきら素敵で仲良しな親子関係を生前の父と築くことはできなかったけど…。
いまもずっと父がそばにいて私は護られてるなあって、もの凄くあたたかくその気配を感じながら生きている。


父ちゃん大好き♡♡♡
私を娘にしてくれてありがとう。
この世のこの身体で大好きな滝本さんと出逢わせてくれて。
本当に本当に、ありがとう。


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(2020年9月20日ツイートに加筆)



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