見出し画像

活動を通して知った『自分の仕事が誰かの役に立つ喜び』

中川涼さん
大熊町出身。中学生のときに被災し、新潟などいくつかの地域に避難した後、現在はいわき市で家族と生活している。
真面目な性格であるために、大学生のときに就活で行き詰まり、その後就職せずに家で過ごしていたところ、ジモットワーカーのことを知り、登録。
現在は得意のITスキルを活かして様々なお仕事をこなしている。

・登録の経緯


広報おおくまを見て母が『これ、あなたにいいんじゃない?』と声をかけてくれたのがきっかけです。
大学卒業時に就活で思い悩んでしまい、そのまま就職をせず卒業後も自宅にずっといました。外に出たいとは思っていても、なかなかできていなかったので、ジモットワーカーが外に出るきっかけとなり、なおかつ、大好きな大熊町にかかわることができるのはとても素敵だと感じ、登録をしました。

・現在のお仕事


スポットで在宅でできる仕事を中心にこなしています。夏にはゆめの森の子たちのキャンプのお手伝いも参加しました。少しずつ「働く」ということに慣れてきたことと、仕事を続ける自信が持ててきたので、継続的な仕事にも挑戦したいと思っています。

・ジモットワーカーに登録してよかったこと

町に帰りたいと家族でずっと話していて、自宅もリフォームが済みましたが、ライフラインが復旧せず戻れていません。そのような中で、町民の方とかかわることができたり、町の仕事のお手伝いができていることは、町に戻る気持ちを維持するのにとても大事な要素になっています。
大学卒業後、2年間働けない状況で未来への焦燥感や、友達への劣等感をずっと胸に抱いていました。そんな中、勇気を出してジモットワーカーに登録したことで就労経験が積めたことはとても大きな経験でした。自分が働いたことでお金を得ること、自分が誰かの役に立てることは社会に出たら当たり前かもしれません。しかし、ジモットワーカーがなかったら、自分にはずっと経験できなかったかもしれません。こういう僕のような人も社会参加できるというのは、ジモットワーカーがあったからこそのことだと思うし、同じように踏み出せない状況にある人のためのきっかけとしてあり続けてほしいです。

・今後のキャリアの目標

興味関心があり、なおかつニーズのあるIT技術を用いた業務の標準化やその作業にかかわっていきたいです。新たな技術や技法がどんどん出てくるので、積極的に取り入れていくことで今後の仕事に活かしていけるよう、勉強機会も設けていきたいです。

・ジモットワーカー事務局より

初回の説明会で、町のことを話すたびに大きく頷きながら『そうそう』『懐かしいなー』とリアクションをしてくれた中川さん。
学生時代には『できないことも多くて問題児だったと思う』と話していましたが、だからこそ、町にかかわる仕事に携わり、それが誰かの役に立つという経験で得られた喜びはひとしおだったのではないかと思います。実は、今回のこの活動のまとめ動画を作ってくれたのも、中川さんです👇

我々も働くきっかけ作りの一助はになったかもしれないですが、外への扉を開いたのは中川さんご自身です。町への想いも大きいですが、スキルを通して誰かの役に立ちたい、という気持ちも人一倍ある方なので、きっとこれからも様々なお仕事で活躍されるのではないかと思います。頑張りすぎる性格だから、無理のし過ぎには注意してくださいね!!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?