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剣山、道後温泉、子規記念博物館、松山城

 変形性膝関節炎と頻脈をおさえる薬を飲んでいるせいで、3千メートル級の山への登山は諦めているのですが、やはり山に登りたいという欲求があって、今の自分でも登れそうな山はないかと考えていて、思い当たったのが剣山でした。剣山、四国徳島県にある1955mの山です。麓の登山口から登ればけっこうな本格登山となる山ですが、1420mから登山リフトで1750mまで上げてくれて、そこから山頂まで1時間弱で行けるという山で、2千メートル級の山に1時間も歩かずに登れるので、行ってみたいと思っていました。

 先週水曜日に朝から徳島県入りし、ブルーヴィラあなぶきという宿に16時頃着いて、一泊し、翌朝剣山登山リフト乗り場に向かいました。宿の温泉は少し濁ったアルカリ性温泉でとてもいい湯でした。

 アクセス道路は非常に細く、対向車がすれ違えない道が長く続いて、運転が大変でした。9時40分頃から登りだして、山頂へは10時半。なだらかな木道を歩いて山頂に到達し、しばらく眺望を楽しみました。西の山には雲がかかっていて、石鎚山を見ることはできませんでした。

名には似ず険しからざる剣山頂上台地木道歩く

 下って、宿を予約してある道後温泉に向かいました。それが遠くて、150kmほどもあり、高速に出るまでがまた細い道で、運転が大変でした。昼頃リフト乗り場に降りて来たのですが、宿に着いたのは16時半くらいでした。なん十年ぶりの道後温泉でしたが、宿が湯快リゾート彩朝楽というところで、丘の上にあったので、道後の町を散策することはできませんでした。

 翌日9時開門と同時に子規記念博物館に入って、一時間ばかり見学しました。正岡子規の業績を学び、ドナルド・キーンとの関連特別展も見て、久しぶりの文学史に浸りながら、時を過ごしました。

松山に道後の古湯味わえば子規のささやく短歌を詠めと

 その後、松山城を見学しました。松山城は広く、高台にあったので、ロープウエイとリフトがついていて、私たちはリフトに乗って松山城の近くの門付近まで上げてもらい、天守閣を見学しました。

難攻の古城の構え戦なく古びにけりと聞く天守閣

 昼過ぎに松山を出発し、しまなみ海道を通ったことがなかったので、しまなみ海道の景色を堪能しながら帰ってきました。しまなみ海道は『村上海賊の娘』を読んだばかりだったので、その本拠地能島、来島、因島などを確認しようとしながら走りました。とても景観の素晴らしい島並ですが、瀬戸内海航海の難所とおぼしく、船の航行が難しいだろうことを思わせました。

因島能島来島眺め来て思い馳せけり村上海賊

 その後、山陽自動車道、新名神自動車道などを通って帰着20時40分くらいだったかな。往復走行距離およそ千kmちょっと気合いを入れたら行ける距離です。しかし、四国へはもう行かないかもしれません。

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