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はじめまして!奥出雲町農業遺産推進協議会です。

 はじめまして!奥出雲町農業遺産推進協議会です。このnoteでは、奥出雲町の農業遺産についてご紹介していきます。どうぞよろしくお願いいたします。初めての投稿となるこの記事では、このnoteの趣旨についてご紹介します。

どうしてnoteをはじめたの?

 奥出雲町は、独特で伝統的な農業が継承されており、2019年2月に日本農業遺産に認定(奥出雲町HPへのリンク)されました。農業遺産の大きな特徴の一つが、人から人へ受け継がれることで保全される「生きている遺産」であるということ。そのため、奥出雲の人々の農業に関わる暮らしの知恵を記録(アーカイブ)し、その価値を記事を読んでくださるみなさまと共有することで未来に伝えていくために作成されました。

「農業遺産」ってなんですか?

 農業遺産は重要かつ伝統的な農業を営む地域を認定する制度です。「世界農業遺産(FAOのHPへのリンク)」「日本農業遺産(農林水産省HPへのリンク)」の2種類があり、世界農業遺産は国際連合食糧農業機関(FAO)、日本農業遺産は日本の農林水産大臣が認定します。
 農業遺産の特徴の一つは、認定する対象が「農業システム」ということです。農業システムとは、単なる農業生産活動だけでなく、農業と関連する文化、景観、生物多様性といったさまざまな要素で構成される包括的な体系のことです。
 農業遺産(農業システム)は、人から人へ受け継がれる無形の知恵の遺産ですから、保全にあたっては、現在と同じやり方を今後も全く変えないのではなく、変化を柔軟に受け入れていくこととされています。農業は歴史を通じて新しい知識や技術を取り入れて変わってきましたし、今後も同様に変わっていくという考えに基づくもので、「動的保全(Dynamic conservation)」と呼ばれています。これは、国際連合教育科学文化機関(UNESCO)の「世界文化遺産」が、建造物や遺跡などの遺産が存在する不動産を保全対象とし、現状の維持を基本としているのと比較して大きく異なる点です。
 農業遺産は、持続可能な社会の実現に向けた未来志向の遺産ということができます。

誰に対して書くの?

 奥出雲の農業遺産を応援し、ともに支えてくださる方々に対して書きます。
 農業遺産の対象は、農業生産活動だけでなく、農業と関連する文化、景観、生物多様性など、多岐にわたります。そのため、農業遺産を保全していくためには、農家だけでなく、地域で暮らす方から、たまに奥出雲に遊びに来ていただいたり、農産物を買っていただいたり、奥出雲に住む私たちを勇気づけてくださったりなどを通じて、外部から奥出雲をゆるやかに支えてくださる方も欠かすことができません。
 奥出雲に住む私たちにとって、奥出雲での暮らしは「当たり前」です。ですから、奥出雲の農業遺産を外部から応援してくださることは、奥出雲に暮らす私たち自身が、地域の魅力に改めて気づき、自らの地域に自信を持つことにつながります。
 私たちにとって、少しでも関わっていただける方は誰でも、広い意味での農業遺産の関係者です。奥出雲の人々の農業に関わる暮らしの知恵を記録し、その価値をnoteでお伝えすることで、多くの方に応援していただき、ともに農業遺産を支えていただけたらと考えています。

どんなことを書くの?

 奥出雲の農業遺産の土台となる、地域の人々の暮らしの知恵や歴史を中心に記載します。地域の生活者の方を紹介する場合は、取材させていただく方の「言葉」を大切にするため、聞き書きを中心にしたいと考えています。

奥出雲町農業遺産推進協議会ってどんな組織?

 奥出雲町における日本農業遺産の保全活動推進や、現在目指している世界農業遺産の認定推進のため、農業者や農業団体といった農業関係者と、県や町といった行政機関、商工会や観光協会といった関係団体が中心となって設立された組織です。事務局は奥出雲町役場内にあります。

 これから、たくさんの記事を掲載していきたいと思います。どうぞ末永いお付き合いをよろしくお願いいたします。

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