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彼の感じた「それ」を表情や言葉、気持ちで伝えてくれた

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同じ管内の小学校から電話があったようだ。名前を伺ったが存じ上げない先生。「ま、とりあえず電話だ」と思いボタンをプッシュ。そして、つないでもらった。すると、「こんにちは。〇〇小の〇〇です。初めましてになります。実は、先生の書いた整理整頓の記事を読みました。内容がうちの初任者にもあてはまると感じ、もう少し詳しく聞きたいと思いお電話させていただきました」とのことだった。そう言えば、教頭に頼まれて、一本書いたことを思い出した。その時の記事を読んで、わざわざ連絡をくださったようだ。この先生のフットワークの軽さに驚くとともに、やはりどこの学校でも悩みは同じなのだと、改めて感じることとなった。

3時間目の社会科の授業。学年団の彼が参観に来た。もちろんアポなし。僕もそうやって参観してきたので言える立場ではないが、アポなし参観の緊張することよ。これはよくないね。これからはちゃんと事前に話をしてからいこうと思った。ま、そんなことはどうでもよくて、この授業が彼にとってかなりの衝撃を与えたようだ。その強さゆえに、「今なら何だか泣いてしまいそうです」と。

授業後。いつものようにフィードバックの時間を設けた。すると彼の口からは「ただただスゲー」という言葉が出てきたのだ。「もうちょっと具体的に教えてよ」と言うと、これがすごい。子どもたちの様子や気持ち。教師の教育技術や立ち位置。そして、僕の雰囲気があって内発的動機付けにつながることなど、かなり具体的に話があった。その分析力に「4年目にしてこれほど見えるのか」と、驚いてしまうほどであった。最後には、「奥井先生はいるようでいなくて。いないようでいる。それが本当にすごい。それに、僕には絶対真似できないことだと思ってしまいました」と。僕の目指すべきところでもある「いるようでいない。いないようでいる」を指摘してくれたことは、本当に嬉しかった。

あれだけ具体的に伝えることができ、さらには抽象化することもできる彼に嫉妬しながらも、彼の感じた「それ」を表情や言葉、気持ちで伝えてくれたことに感謝したい。

それにしても、これまでに言われたことのないことが多くて、刺激と学びが多い時間となった。

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