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雅楽~楽譜(1)「メモ」である

雅楽の楽譜は、市販されています。
でもそれは、「メモ」でしかありません。

楽譜には書いていない休符があります。

楽譜には書いていない指使いがあります。

同じ記号でも、「ここは高く」「こっちは低く」とかがあります。

そういうことは楽譜には書いていませんから、先達から教えてもらう必要があります。

そうやって、親から子へ、先生から生徒へ、人から人へ、伝えられてきました。

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龍笛の譜面です。

青い矢印の鉛筆線は、休符が入る印です。

赤い矢印の「五」(の上の横棒が無い)という記号。右側は鉛筆で丸印。「高い方」と教わりました。

どちらも、教わって、自分で記したものです。

買ったばかりの楽譜は、墨文字だけでした。

*譜面写真は「雅樂 龍笛譜」(天理教教会本部雅楽部編、天理教道友社刊)

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