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【奥平の日常飯】アレンジちんびん

「ぽーぽー」「ちんびん」
どちらも初耳単語という方が多いのではないでしょうか。
特に「ちんびん」に至っては、沖縄県民ですら聞き覚えがないという方もいらっしゃたり。

どちらも沖縄の伝統料理で、「おやつ」的な軽食に位置づけられる料理です。

「ぽーぽーって黒糖味のクレープみたいなやつか!」とイメージできていれば、8割正解です。しかし、残りの2割の不正解が重要だったりします。

諸説ありますが、模範解答はこうです。

「ぽーぽー」:小麦粉のみの生地で油味噌包み巻いたもの
「ちんびん」:黒糖液を混ぜた小麦粉生地を巻いたもの

つまり、沖縄で広く認知されている「ぽーぽー(黒糖クレープ)」は
全くもって「ぽーぽー」ではなく「ちんびん」なわけです。

地元の大手パン企業ですら、
「ちんびん」を「ぽーぽー」と記載して販売しています。
こうなればもはや「”ぽーぽー”が正解であろう。」となってしまうものです。

そのような所以で、とても上からな言い方ですが、8割正解としています。
残りの2割を少しでも思い出すことがあれば、
是非とも、その日のご自身の気分と体調と相談して、それらを使い分けてみてください。

どちらにせよ気に留めることの方が難しい話ですので、どちらも美味しい「おやつ」とイメージできれば限りなく大正解だと思います。

前置きが長くなってしまいました。
この辺の詳しい事情や歴史は別途記事にしているので、よければ読んでみてください。

では本題に。

今回の奥平日常飯はちんびんのアレンジレシピです。
試作で作りすぎた「ちんびん」とthe沖縄飯の「タコライス」を合わせてみました。

甘い黒糖生地のちんびんでタコライスの具材を挟んでしまうのです。何とも罪深い。
つまる所「ちんびんでタコス!」「トルティーヤがちんびんになった!」と言えば最もイメージしやすいかと。

お味の結論としては、
「甘じょっぱい」界の沖縄代表として推薦しても良いのではないか、と言わんばかりの一品です。

”甘じょっぱい世界大会”があれば、「クアトロフォルマッジに蜂蜜」との決勝戦が安易に予想できてしまう程ですね。

皆さんも、10年に一度訪れるか訪れないかと言われている「ちんびんを焼き過ぎた日」が来たときには、是非ちんびんタコスをトライしてみてください。

ともに世界大会を目指しましょう。


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