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おまけ:NYC生活お役立ち情報 その1

ここでは、これからニューヨーク近郊に在住される方に役立つナリッジや、劇場関係者が日本からでも参加できるさまざまな機会、短期間の滞在でいらっしゃる方にも使える情報などをまとめておきます。

その1は、劇場関係者や演劇ファンの方のための情報です!


劇場関係者 サポート団体

劇場関係者に有益なさまざまな情報を発信したり、イベントを開催したりしてサポートしてくれる団体です。在住者でなくても登録したり参加できるものがたくさんあります。

Maestra  https://maestramusic.org/
私の研修先。作曲家のジョージア・スティット(ジェイソン・ロバート・ブラウンの奥様でもあります)が設立した、女性/ノンバイナリーの劇場音楽家のためのサポート団体です。
メーリングリストやダイレクトリーの登録(無料)をしておくと、イベントや作品募集に関する情報や、たまにはチケットのディスカウント情報などさまざまに届けてくれます。
関係者とのネットワーキングができるマンスリーミーティングは基本NYCでの開催ですが、数回に一回はバーチャル開催なので日本からでも参加できますし、興味のある分野の先輩に相談ができるシステムである「メンターシップ・プログラム」には、オンラインで参加している人もいます。
また、私が担当していた「ファースト・テイクス」では、作曲家・編曲家・MDや楽器演奏者が一同に集って新曲を演奏するイベントなのですが、実際に採用が決まってから、当日めがけてオーストラリアから参加した楽器奏者などもいました。

RISE https://www.risetheatre.org/
Maestraの下部組織で、舞台関連の職業につく(特に舞台スタッフなどの)すべての人のためのサポート団体です。ミュージカル「ハミルトン」で有名なリン・マニュエル・ミランダによるミランダ財団が運営資金を出しています。
こちらも、メーリングリストやダイレクトリーの登録(無料)をしておくと、さまざまな情報を届けてくれます。

MUSE https://museonline.org/
Maestraの姉妹団体で、ニューヨークシティセンターのアンコールシリーズでMDを務めるマリー-ミッチェル・キャンベルや、作曲家のトム・キットなどが設立した、People of Colorの劇場音楽家のためのサポート団体です。
同じく、メーリングリストやダイレクトリーの登録(無料)をしておくと、さまざまな情報を届けてくれます。
日本の男性でしたらMaestraは難しくてもこちらは登録できますので、ぜひ。同じように「メンターシッププログラム」をはじめ、さまざまに役立つプログラムを実施しています。

Dramatists Guild Foundation https://www.dramatistsguild.com/dgf
こちらは、審査があり年会費が掛かります。
劇場の作家(劇作家、脚本家、作曲家、作詞家など)を支援し育成することを目的とした団体です。
英語の作品がなくても、作品や上演実績があれば登録できると思います。
さまざまなナリッジの公開やサポートプログラムを実施しています。

ニューヨーク公立図書館 パフォーミングアーツ部門内 TOFT https://www.nypl.org/locations/lpa/theatre-film-and-tape-archive
TOFTについては、以前にも書きましたが。
リサーチ目的に限り、多くの劇場収録がここで見られます。
キュレーターの方々も親切に相談に乗ってくれます。

他にも、ニューヨークには劇場関係のさまざまなタイプの文化支援団体が数多くありますので、ぜひご自身のニーズに合うものを調べてみると良いと思います。

チケット購入サイト

お得な当日券を買えるところとして有名なのはタイムズスクエアにあるTKTSブースだと思いますが、最近は足を運ばなくてもオンラインでお得なチケットが買えるサイトやアプリが増えております。

TodayTix https://www.todaytix.com/
手数料込でわかりやすく、個人的にはこれが一番使いやすかったです。私はほぼこのアプリでチケットを買っていました。直前のチケットが格安で出ていたり、このアプリ限定のRushチケットやロトチケット(あとで詳しく説明します)などもあります。また年間でたくさんチケットを購入すると特典が増えます。
私は最終的にゴールドメンバーにまでなった為、さらに10%オフや、空席がある場合は席種を自動的にグレードアップしてもらったりしました。

TDF https://www.tdf.org/
こちらは年会費を払って会員になると、数多くのチケットが割引価格で買えるようになります。(選択肢はかなり多く、実用性が高いです)
TodayTixには出ていないチケットを扱っている場合も多いです。

それ以外にも、TheaterManiaPlaybillAudience Rewards などお得に買えるサイトが色々ありますので、調べてみるといいと思います。

Rush Ticket(当日格安券)/Lottery Ticket(格安抽選券)

RushやLotteryは昔は各劇場の窓口に直接行って並んでいたのですが、最近はデジタルでやっているところが多いです。

Rushは作品にもよりますが、ちゃんとその時間ぴったりに申し込めばけっこう買える確率が高いものが多いです。当日の朝9時とか11時とか、各ショーのウェブサイトに行くと詳しく書いてあります。

Lotteryはなかなか当たりませんが、滞在が長いならとりあえず行けそうな日に入れておくというのもアリです。
当たると、かなり安い価格で($25とか)1階の良い席で観られたりしますので、とてもお得です。

Lucky seat https://www.luckyseat.com/
アメリカ各地のデジタルロトを代行して行なっているサイトです。観たいものがあれば、1週間まとめて入れておけます。

Telecharge Lottery + Rush https://my.socialtoaster.com/st/campaign_landing/iframe/?key=BROADWAY
チケット販売サイトのTelechargeが行なっているもので、TodayTixにはないロトやRushがある場合もあります。手数料込で使いやすいです。

Theatr https://www.theatr-app.com/
これは他とは違って、チケットの転売用アプリ(もちろん合法的なもの)です。
どうしても観たいものがある場合は、通知などを駆使して見張っていればうまく買えるかもしれません。

MET Opera https://www.metopera.org/app/the-new-met-opera-app/
これはミュージカルではなくてオペラ。メトロポリタンオペラの公式なRush Lotteries専用のアプリです。
つい最近システムが変わりまして、Rushという名の実質的にはロトになってしまいましたが、それでもまあまあの比率で当たります。
たった$25で1階席でMETオペラが観られるわけですので、トライしてみる価値はあるのではないでしょうか。

※スマートフォン用アプリについて

例えば紹介したアプリのうちのいくつかは、日本の設定のままのスマホに入れようとすると「お住まいの国では利用できません」的なNGが出るかもしれません。
私はiPhoneユーザーなのでAndroidなどは詳しくわかりませんが、iPhoneの場合はそういった時は、Apple IDの国設定をアメリカに変更してください。そうするとその国のアプリが入れられるようになります。もちろんちゃんとその地に滞在している訳ですから、一時的な滞在者でもルール的には問題ないそうです。
また「わざわざ変更するのはちょっとなあ…」という方は、現在のApple IDとは別のIDを新たに作って、そちらの国設定をアメリカにしてみてください。そうすることで元々日本で使っていたアプリが消えたり、アップデートできなくなったりすることはありません。仕組みはあまりよくわかりませんが、ひとつのスマホの中で共存してくれます。
(ただ、ちゃんとパスワードなど覚えていてください。私はどれがどれだか判らなくなったことがありますー)

★ メッセージ ★

ご紹介した諸々が役に立つなあ〜と思っていただけた方は、ぜひ「サポート」「スキ」などもお願いします!

また劇場関係者の方は、ニューヨークもいいですが、まずはこちらへぜひご登録ください!


次回は、一般的なお役立ち情報をいろいろ書きたいと思います。
お楽しみに!


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奥田祐 OKUDA Yu
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