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砂かけババア。砂をかけるババア。

「行くぞ! 砂かけババア!」
と、鬼太郎が叫び、砂かけババアがジャンプして、砂をかける。
「それーっ!」
「ふぎぁぁー」


「すなかけばばあ」
砂をかけるババア。

「砂かけババア」という呼び名で生きていくことについて。
そもそも砂かけババアとは本名なのだろうか?あだ名なのだろうか?
あだ名だとしたら、「悪口」だよなぁ。

調べよう。

奈良とか兵庫に伝わる、砂をかける妖怪。
人通りの少ない場所で、砂をかけて脅かしたりする。
狸の説がある。
誰も見た者はいない。

などなど。

イメージ的には、悪さするガキに、
「あっちへ行け!」
と、地面の砂を手にして、ガキへ投げつけたら
次の日から
「やーい、砂かけババア!」
と、悪意あるあだ名をつけられ、
ガキがお婆さんの家の前を通るたび、
「砂かけババア―!」

と、叫んでるような様子が浮かぶ。

なんなら、発展させて、あるいじめられっ子が、砂かけババアの家から、なんか盗んで来いとか言われて、潜入させられ、けど、逆に、お婆さんの優しさに触れて、通うようになる。で、ある時、いじめっ子たちが一斉に
「砂かけババアに砂をみんなでぶっかけてやろうぜ。いいじゃん、砂が欲しいんだろうからプレゼントじゃん」
なんて、言い出して、襲おうとしているところを、
そのいじめられっ子の少年が助けに行く。

そしていじめられっこ少年がいじめっ子に「砂をかける」という物語。

なんだそれは。

しかしまあ、「砂かけババア」が、砂かけババアという名前を受け入れ、かつ、「砂をかける」という一芸で、鬼太郎とともに悪い妖怪と戦うという、斬新さにはかなわない。

砂かけババア。
砂かけババアよ。

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