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FPは相談してくれる人の人生に深く、永く携わっていく仕事 後編

=新人FPが代表小屋の考え方、想いを深堀りしました。-後編 =


 今回のメルマガも、株式会社マネーライフプランニングの考え方についてインタビュー形式にてご紹介させていただきます。

 マネーライフプランニングはどういう会社で、代表の小屋洋一さんはどんな考えから日々のコンサルティングを行っているのでしょうか。

 今回は、2020年に入社したばかりのジュニアアドバイザーの碓井遥香さんが、小屋さんにストレートな疑問を投げかけていきます。独立までの経緯、ファイナンシャル・プランナーの仕事、マネーライフプランニングの今後について聞きました。


■相談者の方が話をして帰っていくとき少しでも「来てよかったな」と感じて欲しい


碓井:お客さん個人の満足できる選択を応援しながら、でも、冷静に家計や資産の数字を見てアドバイスするのがファイナンス視点のあるFPなんですね。
 だけど、実際にはその視点を持ったFPは少ない……だとすると、ファイナンス視点のないFPはどうやってアドバイスしているんでしょうか?


小屋:なんとなく、なのかもしません。あるいは自分の売りたい商品に絡めたストーリーを作っていくタイプもいるでしょう。
 いずれにしろ、アドバイスが厳密ではないということです。
 この家を買うことによって、相談者の方の金融資産に、どんなプラスの影響があり、逆にマイナスの影響があるのか。
 短期、中期、長期を具体的に見ていくのが、ファイナンスの視点からの分析です。
 どんなに相談者の方の買う意志が強かったとしても、「この物件を買うことで、生涯1000万円のマイナスが生じます」という分析はあったほうがいいですよね。
 そのうえで、「でも、1000万円分以上の幸せを感じるはず」と買うのもありですし、「だったら賃貸を検討しようか」となるのもいい。
 重要なのは、アドバイスを裏付けるファイナンスの視点があるかどうかです。


碓井:ファイナンスの視点のほかに、小屋さんが相談者の方と面談をするときに特に心がけていることはなんですか?


小屋:そうですね。無料相談も含めて、相談者の方がここに来て話をして帰っていくときに、なんかちょっとでもいい気分になっていて欲しいと思っています。
 資産運用の問題が解決した、取り組むべき家計の課題がみつかった、ビジネスのヒントになったなど、なんでもいいので「来てよかったな」と感じてもらえる面談にしたいですね。


碓井:この会社が「あ、ここに来て良かったわ」と思ってもらえるパワースポットに(笑)。

小屋:来年には独立して14年目を迎えますが、最近、あらためてそんなふうに思うようになりました。


■仕事がある程度できるようになると、お金の心配は減る。MLPが幸福学のセミナーを開催している理由


碓井:この前も行われたばかりですけど、MLPではクライアントさんや相談者の方、スタッフも自由に受けられる幸福学のセミナーをやっていますよね。ライフプランをアドバイスする会社がどうして、幸せを考える時間を作っているのかな?と、いち社員として不思議に思っていて。


小屋:MLPの経営理念に「私たちは常に世界中に良質なライフプランを提供し、人々の夢をかなえ、幸せな人生を送ることのできる社会を作ります。」と書いていますが、僕としては相談者の方々、いっしょに仕事をしてくれている人たちを含め、一人ひとりに幸せに生きて欲しい。
 だけど、幸せの定義はさまざまで、どういうふうに生きたら幸せを感じられるのかがわからない人も増えています。
 そこで、幸福学のセミナーをやってみて、その場で見聞きし、体験したことを通じて「こういう生き方もあるんだな」「なんか幸せそうだな」と感じてもらえたらと思っているんです。幸せそうな人のしていることを真似してもいいし、ちょっとしたヒントをもらうのでもいいし、自分がどういうときに幸せを感じるのか考えるきっかけにしてもらってもいいし……。
 僕らも含め、みんな忙しいから深く考える時間が少なくなっていますよね。
 だからこそ、あえてセミナー形式にしてやってみている感じです。


碓井:たとえば、クライアントさんには何億円も資産をお持ちの方もいると思います。お金があれば幸福度は増すものですか?


小屋:そこは関係ないですよね。資産が何億円あっても幸福度が低い人もいますし、逆のケースもあります。
 たとえば、コンサルティングをしていると、こんなジレンマを感じることがあります。
 十分な資産をお持ちで、今の生活スタイルでいったら亡くなるまでお金の心配はいらない、そんな状況のクライアントさんがいらっしゃいます。
 ところが、話をしていると「どうお金を使えばいいのかわからない」「減るのが怖い」といった意識のまま、悩んでいるんですね。
 僕から見れば、将来に向けた資産運用に何の心配もないし、もっとご自分の幸せを追求してください、という段階なのに、ずっとお金の問題を考え続けているんです。
 これはやっぱり幸せではないのかな、と。
 お金の心配、資産運用の問題の解消はもちろんお手伝いします。でも、それをクリアしたら、次のステップに向かいましょう、と。
 『スーパーマリオ』で言えば、1-1はクリアしたから1-2に行こう。
 お金の話は一区切りとして、どうやったらより幸せになれるかを考えていきましょう。そんな課題感から幸福学のセミナーをしているわけです。


碓井:それは小屋さん個人の人生の変化ともリンクしているんですか?


小屋:それもあるとは思います。僕自身は資産的に十分という領域にはいないですけど、仕事がある程度できるようになると、お金の心配は減るんですよね。
 仮に運用で問題が発生しても、ちゃんと仕事をすればリカバリーできる。そういう自信を持てるようになってから、幸せについて真剣に考えるようになりました。


■僕たちの仕事は、今お会いしている方々だけに向けたものではありません。幸せな相続をお手伝いし、2代、3代とお付き合いしてもらえるアドバイザーに


碓井:この先、MLPで実現していきたいのはどんなことですか?

小屋:僕がこの会社でやりたいのは、1人でも多くの方がなるべく良質なライフプランのアドバイスを受けられる環境を整えていくことです。
 「良質な」というのは、個人向け財務三表を用意したファイナンスの視点のあるアドバイス。
 商品のセールスとは関係なく、一人ひとりの資産運用をプラスにし、幸せな人生を歩めるお手伝いをしていきたいですね。
 まずはMLPがそうしたアドバイスの仕組み、環境を追求していき、そのノウハウを蓄積し、10年後にはそれを広く教えて、北海道から沖縄までフランチャイズのような形で展開できればと考えています。
 全国どこで暮らしていても、ファイナンスの視点を持ち、その地域の特性も理解したFPからコンサルティングやアドバイスを受けることができる環境。
 それを整えていきたいというのが、今、描いているビジョンです。
 そのために僕たちがやっているコンサルティング手法を、そのまま再現できるようなパッケージを作ろうという取り組みを始めています。


碓井:最後に、相談にいらっしゃる方々には、将来どうなってもらいたいですか?


小屋:繰り返しになりますが、幸せを感じて生きていく人を1人でも増やしていきたいですね。
 幸せ感は一人ひとり異なりますが、生活の基盤となるお金の話は僕たちがきちんとサポートできます。
 その上に、どんな幸せを築いていくか。幸福学が1つのヒントになるかもしれませんが、僕たちもいっしょに考え、見つけていきたいなと思っています。
 また、僕たちの仕事は、今、お会いしている世代の方々だけに向けたものではありません。人はいつか亡くなります。
 できるなら、僕も幸せに死んでいきたいですし、残された子どもたちへの相続は幸せな形で進め、資産を継承していきたい。
 それはきっと、相談者の方々も同じだと思います。
 残念ながら僕らアドバイザー側の寿命もあるので、親から子への相続は見ることができても、子から孫へのときには見守ることができません。
 僕は今、40代ですから、お付き合いしているお客さまが80代、90代で亡くなり、その資産を50代、60代の方々が引き継ぐところはお手伝いすることができます。
 でも、その方たちが子どもに……という時には見守ることができないと思います。
 だからこそ、相談者の方には永く役立つアドバイスを伝えたいですし、後任のアドバイザーもしっかりと育てていきたい。
 2代、3代と幸せな状態が循環するような環境づくりに関わっていくことが、これからの挑戦の1つだと思っています。


株式会社マネーライフプランニング
代表取締役 小屋 洋一


(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。)


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