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長期ポートフォリオ構築に役立てるべき情報

こんにちは。CFPの梶原真由美です。

 東京では春一番も吹き、暖かい日も増えてきました。

 春の気配を感じるのは、梅や早桜の開花と周囲の方の花粉症発症です。

 花粉症の方には辛い時期だと思いますが、四季を楽しみ元気にいきましょう!

 さて、今回は長期ポートフォリオ構築に役立てるべき情報が発表されたので、みなさまにご紹介したいと思います。

 合理的投資家が願う、リターンを最大化してリスクを最小化する資産の組み合わせを見つけ出す為にポートフォリオを構築するのですが、みなさんは長期投資でのポートフォリオ構築をどのようにされていますか?

 私は有料の専用ソフトを使っていますが、一般の方ですとなかなかそういった事も難しいのではないかと思います。

 長期投資でポートフォリオ構築をするには、各資産クラスの長期期待リターンを用いる必要があります。

 大抵過去の実績値を用いることが多いのですが、先般、JPモルガン・アセット・マネジメントが各資産クラスの期待リターンを発表しました。

JPモルガン・アセット・マネジメント

57資産の期待リターン長期予想を発表

https://www.jpmorganasset.co.jp/jpec/ja/topics/2017/pdf/pressrelease_20170220.pdf

(本文より)

 JPモルガン・アセット・マネジメント株式会社(所在地:東京都千代田区、社長:大越昇一)は、本日、57資産の長期見通しと期待リターンについてのレポート「Long-Term Capital Market Assumptions」(以下、LTCMAs)の日本版を公表しました。

 LTCMAsは、J.P.モルガン・アセット・マネジメントが今後10~15年のマクロ経済の見通しに基づき、50を超える資産クラスや戦略について期待リターンや想定ボラティリティ、相関係数を算出したものです。

 過21年にわたって毎年公表されていた当レポートの英語版について、内外のお客様からご好評をいただき、2017年版にて初めて日本版を発表しました。

(引用終わり)

 このレポートの貴重なところは、単純に過去のリターンを集約するだけではなく、JPモルガン独自の長期見通しも加味し期待リターンを算出している点にあります。

 例えば、株式等ではマクロ経済だけでなく、各国の企業業績の見通し等といったミクロ経済も加味し見通しを立てているそうです。

 これはなかなか一般投資家が出来ることではありませんので、ありがたく情報をいただきたいものですね。

 レポートによると、株債比率が6対4のポートフォリオの期待リターン(米ドルベース)は0.75%程度低下しており、伝統的資産を用いた固定的な資産配分では現在の相場環境において苦戦するだろうとし、期待リターンを高める、維持するにはオルタナティブ資産についてより本格的に検討する必要があるとされています。

 オルタナティブ資産については、不動産、コモディティが堅調に推移するとされていますので、株式、債券に加え不動産やコモディティーを検討する必要がありそうです。

 ひとつ気になる点は、LTCMA2016年と2017年の期待リターンにそこそこ大きな乖離がある事ですが、JPモルガン独自の長期見通しには、欧米の金融緩和出口政策が当初予定より長引き、正常化には3年~6年かかるであろうといった予測が大きく影響しているようです。

 その結果、各資産クラスの期待リターンの引き下げとなっているのでしょう。

 特に債券についてはその影響が強いと見られ、その結果として債券の利回りを補うオルタナティブを一考すべきだと結論づけられています。

 とはいえ、毎年大きく期待リターンが変わってしまうのは困るので、私の方針としてはまずはリバランス時の参考にする程度に留めておき、今後の毎年の発表を楽しみにしていくといった使い方をしたいと思います。

株式会社マネーライフプランニング

パートナーCFP 梶原 真由美

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