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株式放浪記

 茅場町の路地裏には土管ならぬ「ドラム缶」という実在の立ち飲み屋があります。サラリーマンにとっては懐に優しくとても安く飲めて楽しめる店です。店の中にはドラム缶が置いてあり、だから店の名前も「ドラム缶」だというのはうなずけます。

 その店のガリ酎ハイ(紅しょうが入り酎ハイ、関西ではポピュラーらしい)は、250円という価格で一番の人気とのこと。つまみも50円からあって立ち飲みの店らしくお皿に1000円程度のお金を置いて注文してはそこから頼んだ分だけお金をもっていかれるというシステムとなっています。

 1000円が分岐店の店ですが一方では滅多に出ることもないドンペリも置いてあって異色のお店です。

 先日は友人と2人で入って1000円ずつ置いていたのですが、見事に1000円で収まりました。飲み物も3杯は飲み、つまみもそこそこ頼んでの1000円ですから足を運んだ人は満足する結果となります。

 この店まだ認知度がなく昼間もやっていますが、昼間はカレーが盛り放題で300円だそうです。

 株で言うとまるで穴株のような低位株とオーバーラップしますが、その店は多店舗展開するような話でした。

 ところで、皆様にとって低位株というのはだいたいいくらぐらいだと思われますか。決して安ければ良いというものではなく、時に余裕があればドンペリのような値がさ株だってポートフォリオに組み入れて楽しみたいと思います。

 取り敢えずここでは200円以下としておきます。

 投資額が1回あたりだいたい50万円~100万程度の投資家と500万円から1000万円の投資家、5000万円から1億円の投資家では行く店が違うように投資する対象も異なります。運用資産の大きな投資家は敢えて穴株を狙う必要はないからです。

 トヨタやソニー、三菱UFJなどを投資対象とすれば良いのです。

 一方で多くの個人投資家には穴株狙いで集まってきます。

 トヨタがストップ高することは滅多にありませんが、中小型株なら値幅制限一杯にストップ高となることもありますのでそうしたエキサイティングな味を求めて路地裏の店を訪ね歩くのが株の醍醐味だという投資家もお見えかも知れません。

 まさに絶品の味に出くわしたら喜びもひとしお。

 毎日見ているランキング表には値上がり上位に値下がり上位と明暗分かれる情報が並ぶ。この値上がりトップの銘柄を持っていたら凄いのに自分は持っていない・・。残念だが致し方ない。そんなことを考えながら今日も絶品の味を求めて放浪する投資家の皆さんは日本全国にお見えになるに違いありません。

 そうした株グルメの醍醐味を求め、今日も新聞やインターネット上の情報を求めてさまよい歩く私は友人であるまりおさんと路地裏のお店で面白銘柄談義。信じるにしろ信じないにしろ今日も美味い銘柄を求めて放浪の旅は続きます。

【先週、路地裏の店で味わった絶品5銘柄】(無記名)

1)【まずは最初の1杯で乾杯!!】

 地方創生に関わっていてテーマ性に乗る筈なのになぜか株価が高値から3分の1になってしまった後で何となく復活の兆しが見えるあの銘柄。

2)【安くてうまいつまみで舌鼓】

 水回り緊急修理サービスを展開しIR注力で再び復活を試みる株価低迷中の不人気マザーズ銘柄。

3)【強烈な個性ある安い珍味を注文】

 5Gに関わることで4年後の年商100億円を目指す強烈な個性の経営者に率いられたあの80円割れで長期低迷中の低位銘柄。

4)【円高で仕入れ価格が下がって安く提供できるようになった特別メニュー】

 アナログ電源ICの異色企業で半導体製造企業を買収したのに逆に株価は低迷してきたが、円安になって久々に美味くなりそうな旬の時期となりそうな銘柄。

5)【これは美味!大将お気に入りの出世魚】

 不人気不動産セクターに属していますがまだ小ぶりな状態でかつての大をのみ込んで一大出世を目指しているがまだ株価が低迷したままの銘柄。

 種明かしは、私の有料メルマガにて。http://www.honohfm.com/

(炎)

(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。)

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