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格安SIMに変更して気がついた、MVNO事業者の激戦

CFPの梶原真由美です。

 最近、遅ればせながらソフトバンクから格安SIMに変更しました。

 情報強者のみなさまには「おいおい、今更か」と笑われてしまうかもしれません。

 しかし、私のように「格安SIM安そうだな・・・でもな・・・」と、二の足を踏んでいる方もまだまだ多いのではないかと思いまして、せっかくなので私の格安SIM変更プロセスをご紹介したいと思います。

 また、キャリアからMVNOへの乗り換えは増加を続けており、乗り換え先のMVNOはシェア拡大の為に活気づいておりましたので、そこもお伝え出来ればと思います。

■まず経済効果をお伝えします

 ソフトバンク(キャリア)では、5GBで通話し放題、留守番電話付きで月額約8,000円でした。

 IIJmioでは、3GBで通話5分かけ放題、留守番電話付きで月額約3,000円と、毎月5,000円年間6万円の削減に成功予定です。

 夫の携帯も現在ソフトバンクなのですが、今年中に変更予定です。

 夫婦で格安SIMに変更すれば、家計として年間12万円は節約出来そうです。ちょっとした旅行に行けてしまいますね!

 資産運用で今ある資産を増やすことも重要ですが、固定費を減らし貯蓄額(投資元本)を増やしていくアプローチも重要ではないでしょうか。

■本題に入る前に用語解説

・「携帯キャリア(MNO)」とは、一般的にはNTTドコモ、au(KDDI)、ソフトバンクを意味します。

・「SIMカード」とは、スマートフォンや携帯電話を使って通信するために必要なカードのことです。

・「独自サービス型SIM」とはいわゆる「格安SIM」の事で、携帯キャリアから通信回線を卸してもらい、格安価格でユーザーにSIMカードを提供しているサービスです。

・「MVNO」とは「仮想移動体通信事業者」と言い、格安SIMを提供する事業者のことです。

・「NMP」とは「ナンバーポータビリティ」と言い、乗り換え先のMVNOでも今の電話番号を引き続き使用するための手続きです。

 なぜ、同じキャリアの回線なのに格安SIMの方が安く提供されているのか?という疑問を持たれる方も多いと思います。私もそう思いました。

 理由は、まずキャリアユーザーの通信が優先されてからMVNOユーザーに提供されているので人混みや満員電車の中で、格安SIMスマホは繋がりにくいなんてことが起こります。

 ちなみに東京都内在住で日比谷線を利用しておりますが、今のところ「繋がらない」といったストレスは特に感じておりません。

■いざ!格安SIMに変更

 キャリアはソフトバンク、機種はiPhone5Cを使用していました。

 本当は今使用しているiPhone5cをMVNOで使えたら良かったのですがiPhone5cのSIMにはソフトバンクのSIMロックがかかっておりロックを解除しないと、他社キャリア回線を使うことが出来ません。

 SIMロックは各キャリア全てのスマホに採用されており、SIMロックが元からかかっていないスマホをSIMフリーと呼びます。

 キャリアを通さずAppleストアで直接買ったiPhone等はSIMフリーとなります。

 キャリアによって異なるのですが、ソフトバンクでは2015年5月以降に発売された機種、iPhoneであれば6s以降でないと、SIMロック解除は出来ないようです。

 私はドコモ回線を使用したかったのでiPhone5cは諦め、中古のSIMフリーiPhoneSEを大好きな「メルカリ」で中古購入しました。

 価格は4万円でした。高い!?と思われた方、iPhoneの中古市場は活発で2年落ちでも綺麗に使用していれば2万~3万では売れると踏んでいます。

 2年程綺麗に使用したら、次もSIMフリーのiPhoneを購入し、SEは2万~3万で売れたらいいなという算段です。

 という訳で、私も中古で買ったiPhoneSEをケースに入れてガラスフィルムを画面に貼り、丁寧に使うのです。

■MVNOはどこにするか

 これは非常に迷いました。

 今は沢山のMVNOがあり様々なサービスを提供しています。

・身近にユーザーがいた(色々聞ける)

・MVNOの中ではシェアが高く老舗である

・DOCOMO回線が使える

・光回線(自宅用)もサービス提供しており、セット割引がある

・通話定額プランがある

 上記の理由からIIJmio(みおふぉん)にしました。

 例えばLINEモバイルなどは、他のMVNOでは出来なかったLINEのID検索が出来たり、楽天モバイルは楽天ポイントが付与されたり、色々とMVNO独自のサービスを展開しています。

 ライフスタイルや利用目的によってMVNOを選ぶのが良いと感じました。

 「クレジットカードを選ぶ時と似ているな」と感じましたね。

 使える回線種類もMVNOによって異なります。

■変更の手順

1)希望するMVNOで使える機種を準備する

2)現在のキャリア(ソフトバンク)でNMP転出予約をする

  →転出予約をすると「予約番号」を付与されます

  →NMP転出予約=キャリアの解約手続きなので引き止められるが頑張る

3)乗り換え先のMVNOへWEBから利用申し込みをする

  →ここで2)で付与されたNMPの「予約番号」が必要です

4)MVNOからSIMカードが郵送されてくる

  →本人確認資料提出がスムーズに済んだので、4日程で届きました

5)iPhoneに届いたSIMカードを差し込み、初期設定をしてからMVNOに開通手続きをする

  →開通手続きは電話でします、自動音声に応答するだけでした

6)1~2時間後、今までのiPhone5cが「圏外」になり、新しいiPhoneSEが繋がります

 以上で私も晴れてMVNOデビューです。

 思った以上に簡単で、どちらかというと変更を実行するまでの理解に時間がかかりました。

 携帯機種を変更する場合は、データを新しい機種に引継ぐ必要がありますが以下の方法があります。私はiTunes経由で復元しましたがアプリも連絡帳も全て完璧に再現出来ました。

新iPhoneへの機種変更時にデータ移行(復元)する方法まとめ

http://appllio.com/how-to-transfer-iphone-data-and-use-move-to-ios

■MVNO事業者は沢山あり、激しいシェア争いをしている

 今回の変更プロセスで驚いたのは、MVNO事業者の多さと多様なサービスの種類でした。

 とても活気があり、どこの事業者もシェア拡大に注力していました。

 MM総研調査によると、独自サービス型SIMの契約回線数は3年で7倍と、今後も益々キャリアからの移行が加速するのではないかと思っています。

 格安SIMを提供するMVNO事業者で契約者3万以上保有する企業は、平成27年3月31日時点で24社となっています。(総務省発表)

 また、毎年MVNO事業者は増加傾向が続いており、この先競争が益々激化していくものと思われます。

 ご存知のとおり、イオン・楽天・LINE・DMM.com等続々と大手企業が参入していますが、いずれ増加傾向もピークを迎えた時、勝ち残る事業者を見極めるのは今後の株式相場的にもなかなかおもしろいのではないでしょうか。

 最後にメジャーなMVNO事業者を記しておきます。

<キャリアサブブランド>

au(KDDI)
◇UQ mobile
 UQコミュニケーションズ株式会社
 ※KDDI完全子会社

ソフトバンク
◇Y!mobile
 ソフトバンク株式会社(東証一部9984)

ドコモ
◇サブブランドなし
<その他のMVNO事業者>

◇DMM mobile
 株式会社DMM.com
 ※未上場

◇DTI SIM
 株式会社ドリーム・トレイン・インターネット
 ※フリービット株式会社(東証一部3843)100%子会社

◇FREETEL
 プラスワン・マーケティング株式会社
※未上場

◇LINEモバイル
 LINEモバイル株式会社
 ※未上場

◇U-mobile
 株式会社U-NEXT(東証一部9418)

◇イオンモバイル
 イオンリテール株式会社
 ※イオン完全子会社

◇楽天モバイル
 楽天株式会社(東証一部4755)

◇exciteエキサイトモバイル
 エキサイト株式会社(JDQ3754)

◇BIGLOBE SIM
 ビッグローブ株式会社
 ※2017年1月、KDDIの完全子会社化

◇IIJmio
 株式会社インターネットイニシアティブ(東証一部3774)

◇mineo
 株式会社ケイ・オプティコム
 ※関西電力完全子会社

◇OCNモバイルONE
 NTTコミュニケーションズ株式会社
 ※NTT完全子会社

◇NifMo
 ニフティ株式会社
 ※富士通の完全子会社

 いかがでしたでしょうか?

 格安SIMに興味を持たれた方は、乗り換えチャレンジしつつ、どこのMVNOが勝ち残りそうかを考えてみてはいかがでしょうか。

株式会社マネーライフプランニング

パートナーCFP 梶原 真由美

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(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。)

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