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配当落ち後の株価をどう見るか

 大多数の3月期決算銘柄は今週28日に配当落ちを迎えます。

 配当を取るのか取らないのかは各投資家の判断に委ねられますが、過去の株式相場では配当落ち後に株価が低迷したりしましたので多少お悩みの方もお見えかも知れませんがいかがでしょうか。

 銘柄ごとに判断は分かれるのかとは思いますが、特に最近の株価が上昇してきた銘柄には信用取引によるつなぎ売りが一つの対処方法となります。

 全体相場、例えば日経平均は配当落ち分が先物価格より高く取引されており、この先物指数と現物指数の差がおよその配当金分となります。昨年の配当落ち金額は252円でしたが今年は増配する企業が多くもう少し大きくなるかと予想されます。
 配当落ち幅を即日埋める勢いがあるかどうかを見ながら4月相場に突入することになります。

 基調は強いが高値警戒感も絶えず気にしておく必要がありそうです。
 一方で企業業績は銘柄にもよりますが、円安のトレンドが続く中で来期も強いと見られます。
 よって、今回は配当落ち後も相場は強いということになりそうです。
 皆様の見解はいかがでしょうか。

 この先の為替相場がポイントになりますが、為替相場に影響する日米金利差は一気には縮小しないという見方は米10年物国債金利がまだ低下傾向にはない中で納得がいきます。
 現在の米10年物国債の金利は4.19%とピークの5.02%からは低下してはいますが、まだ明確な低下トレンドにはなってませんので微妙な段階です。
 一方日本は明らかに物価が上昇して金利は上がる段階になっています。ただ、これまでの膨大な国債発行で一気に金利が上げられないという事情があるため市場はこのことを見透かしています。

 3か月連続の日経平均の上昇、1月安値から3月高値まで25.6%の上昇したことへの警戒感が漂う中での配当落ちを冷静に見守ることにしたいと思います。


(炎)


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