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リタイア

 振り返って、自分はリタイアして何がしたかったのか?を自問することがあります。

 そこで得られた結論は大雑把に分けると・・・、

1.寒い冬の朝に目が覚めても、時間を気にせず二度寝したいこと
2.翌日を気にせず夜遅くに好きな音楽を存分に聴いても支障が無いこと

 集約すると実はこんなところになりそうです(苦笑)。

 もちろん挙げるなら色々なことが浮かびます。例えば興味を持てる仕事だけに注力する事や、趣味に時間をかけたいとか、カミさんや気のおけない友人と平日に旅行したり食事に行ったりなどというのもあります。

 以前に読んだ記事にも、一般的なビジネスマンは「早くリタイアしたい」と言うけれども、実際にリタイア後に何をすべきかを決めておらず暇を持て余す人が多い。現役層の大半は1年~2年の長期休暇が欲しいだけであり、完全に仕事から足を洗いたいと考えている人は少ない、と書いてありました。
 筆者もこれに近いものがありましたが、幸いにも本職以外で色々と頼まれる仕事があったためコンサルティングとして事業を始めました。平凡なものの比較的自由な時間を持てたことは良かったと思います。

 世間の凄い方達を見習い、頑張ろうと考えた時期もありましたが、顧みればカリスマの方達とはレベルが全く違いますから、まあ、能力も無いのに無茶な願望を持つより自分に合った生活を続けたいところです(笑)。


 リタイア後の収入プランとしては、受けた仕事で取りあえず生活出来る程度の収入を得ることと、運用により将来の生活資金を徐々に増やすことを考えてきました。紆余曲折はありましたが、贅沢をしなければ(無駄を減らせば)それなりに生活していくことが出来るものだと実感しています。

 生活コストの面では住居費と車の維持費などが大きいです。必要程度の家に住み、保険なども必要なものだけに絞り、車も長く乗り続け、見栄を張るようなものは買わず、生産性の低い会食(お付き合い)などを減らしたら随分と出費が減りました。これらは減らしても全く支障はありませんし、コロナ自粛のお陰で、無駄遣いを振り返る良い機会になりました(笑)。

 巷では、まるで何億円もの大金が簡単に儲かるかのような書籍や宣伝広告が蔓延しています。確かに投資で大成功された方はいらっしゃいますが、誰でも上手くいく訳では無いと思います。


 とは言え、何もしないことには資産が増える事はありません。銀行預金がやっと0.02%(100万円の預金で年200円の利子)が付くようになりましたが、1980年代バブルの頃と比較すれば数百分の一ですから、これでは増えません(汗)。

 俺は死ぬまでバリバリ働きたい!・・・と言う方以外で30代くらいの方は、まずは50代でのリタイアプランを考えてみてください。万が一に備えた最低限の保険やマイルドな生活方法をご家族で話し合い、そこから生まれる余剰資金を20年かけて少しずつでも運用に回していくのが良いです。これは結婚していようがしていまいが関係無く、どのような生活を送っていくか次第かと思います。


 日本には守備範囲の広い国民健康保険があるのですから、民間保険のお世話になることはほぼありませんでした。保険屋さんの言う高額な保険は必要ありませんし、自身の経験からも、運が悪くなければ健康的な生活を送るよう努めることで60を過ぎるまでは大きな病気になることもないでしょう。
 40代で入院したこともありましたが、国保で間に合い、生命保険からは入院給付金が出ましたが役に立たない額でした。当たり前ですが、支払額に比較して「これだけ?」って額しか出ませんし、3大疾病などにおいても国保で足りない部分を補填する程度の給付しかないのですから、まあ、最低限の補償があれば十分です。

 毎月2万円の保険代を節約するだけで年間24万円。20年で480万円を運用に回せますし、その他の(役に立たない)飲み代や衝動買いなども計画的に抑えれば年間60~80万円くらいは節約できます。これは大きいです。

 無理な節約は必要無く、「これは単なる無駄かな」と感じるものを削るだけで満足感も得られます。これらで退職金とは別に最低でも1,000万円以上は溜まりますし、上手く運用できれば倍以上になります。

 余剰資金を貯めつつ配当と値上がり益で年間3%以上に運用できれば良い訳で、その途中で貯めた資金を元手に事業を始める方もいるでしょうし、タイミング次第で不動産を購入しても良いでしょう。


 40前後までなら色々な方法を検討出来ますし、50代の方なら10年後を目標にプランを練るのが良いです。

 申し上げたいのは、どの世代においても、まずはきちんとプランを練ることが大事という事です。目先の利益欲しさに計画性も無く投資に向かう事は避けてください。

 大事なことは今の定期収入を(健康を前提として)維持する事が第一であり、その収入を元手に将来計画を立てる事です。計画があるからこそ投資におけるポートフォリオの乱高下などを気にせず我慢が出来ます。

 色々なリタイアプランを考えることで元気も出ます(^^)。


(街のコンサルタント)


(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。)

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