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有料メルマガライブラリから(532)「安く買って高くなった時に売らないと儲けられない」

 有料メルマガ・石川臨太郎の「生涯パートナー銘柄の研究」の過去配信ライブラリ「銘柄研究」「コラム」のうち、コラムの一部を掲載いたします。
 自立した投資家、石川臨太郎のコンテンツをお楽しみ下さい。
 なお、内容は執筆当時の背景に基づいており、現在の状況と必ずしも一致しないことを予めご了承下さい。


=「安く買って高くなった時に売らないと儲けられない」=
  (有料メルマガ第340回・2015/7/28配信号)

※2015年7月現在の内容です。留意してお読み下さい。


【前略】


 私は、株価の大きな歪みを作る原因の一つに人間の欲望(=本質をいびつに歪ませるプリズム)があると考えています。

 株価は、人間の本能的に持っている欲望というプリズムを通過する(=市場で売り買いされる)ことによって企業の本質的な価値が大きく歪んでしまい、欲望プリズムを通過した影である株価(=市場を経由して人間の欲望プリズムを通過して目に見える形となった株価)が大きく歪むという現象を生じていると考えています。

 プリズムの大きさや、屈折率を計るために個々の投資家は、いろいろ工夫をしています。PERやPBRや出来高を頼りに屈折率を予想して株価がどうなるかを考えて、株価という影が大きくなりそうだから買っておこうとか、株価が小さくなりそうだから売っておこうかとか、苦心惨憺しているといってもいいでしょう。

 ここで注意しなければいけないと最近強く感じていることは、アベノミクスのおかげで日本株の株価が大きくリバウンドするにしたがって、投資家の欲望が肥大化してきていることです。自分の欲望も肥大化しているので、よくわかります。

 そして欲望が大きくなると、株価をゆがませるプリズムの屈折率も大きくなってきます。したがって今までの修正率で調整を行うと狂いが生じてしまいます。しかも自分自身の欲望が肥大化しているので、さらに照準の狂いが大きくなってしまいます。

 そこで自分がこれまで続けてきた株式投資の基本を再度確認して、冷静になり、肥大化した自分の欲望を通常の大きさに戻すための努力をして、照準を合わせようと苦労しています。

 私が実践していたサラリーマン卒業後の株式投資というのは、減らさないことを主眼に置いて、自分が設定した必要額を配当で稼ぎ出すという株式投資です。

 『資産を減らさない』ということは、『負けない』ということに読み換えることも可能です。もちろん私にとっては減らさないだけでは生活費を確保することが出来ないわけですから、私の株式投資の勝ち負けの基準を定義するならば『必要な生活費を確保しながら、投資総額を減らさない状態を<勝ち>と評価する』ことになると思います。こう考えてポートフォリオを組み立ててきました。

 欲望が肥大化してきた私は、インカム・ゲインよりキャピタル・ゲインを重視した銘柄を増やしたポートフォリオに作り直す運用方針に変更したわけですが、それが照準を狂わせる原因となりました。

 頭の中では、株式投資の勝ち負けの評価方法は『投資総額の増減は1年や2年という短期間では気にかけない。しかし1年ごとの期間では、絶対に生活費として必要な金額を配当で確保することが出来れば負けなかった(=勝った)と評価する』と考えて投資していますが、主力銘柄としている持ち株数の多い数銘柄が、みな上がらないで下げてしまうと、じれったいと思う気持ちが強くなってしまうことも多くなりました。

 焦って冷静さを欠けば、失敗する確率も上がります。そこで自己資本比率の高い、財務内容の良い企業を調べ、そのような企業の中でもこれからも業績が伸びていくと確信が持てる銘柄をポートフォリオに増やしていこうと投資方針を変更しました。


【後略】


経済的独立ワクワク!サポーター 石川臨太郎


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