見出し画像

社会人留学体験談②:語学学校は楽しいだけじゃない!?理想と実際は大きく違った話

こんにちは、社会人経験後、ワーキングホリデーを活用してオーストラリア留学したあゆみです。

海外へ留学する時、多くの人が英語を上達させたいと思って行くのではないでしょうか。

留学することで英語を日常的に接することができる環境で過ごすことができます。この経験は日本での日常生活ではほとんど体験することはできません。

留学エージェントやワーキングホリデーで留学する人は、英語を勉強するために、主に語学学校や大学へ行く事を選択します。
しかし、ただ語学学校で勉強するだけでは英語力を身に付けることはできません。そこには明確な目標を持つことが重要です。


私は渡豪後、語学学校で3ヶ月勉強しました。しかし、自分が想像していた以上に英語の上達を感じられなかったし、つらい事も多く、楽しいことばかりではありませんでした。

どのような語学学校での体験があったのかお話ししたいと思います。

漠然と海外留学を考えている方、語学学校に興味のある方に参考にしていただけると嬉しいです。


1.オーストラリアの語学学校の実態。


語学学校は「私立」「大学付属」「TAFE付属」を3つに分かれていますが、多くのワーキングホリデーで留学する人は「私立」の語学学校を選択します。そこでも一般英語コースから資格取得コースまで様々なカリキュラムに分かれています。

 「渡豪前の語学学校選びについて」

私は留学エージェントが準備したいくつかの語学学校のリストから、学校の特徴や学びたいことなどを考えてどの語学学校にするか選びました。
エージェントのスタッフさんと話していて決めるポイントがいくつかあります。

・学生の国籍の比率
・学校のペナルティの有無
・アクティビティなど学生が楽しめるイベントの様子
・日本人スタッフの有無
・発音コースなど特別なカリキュラムがある


それそれのポイントについて説明します。

・学生の国籍の比率

しっかり学びたいという場合は、できるだけ日本人が在籍していない学校を勧めらることが多いです。日本人が多く在籍している学校だと日本人同士で固まってしまい、英語が伸びにくいと言われています。私が在籍していた語学学校は日本人割合が15%程度でした。

・学校のペナルティの有無

学校によっては学校内で英語以外を話すことを禁止していることがあります。母国語以外を話した場合、ペナルテイがかかり、最悪退学なんて場合もあります。私は英語レベルが低かったので、制限のある学校は避けました。

・アクティビティなど学生が楽しめるイベントの内容

多くの語学学校にはアクティビテイがあり市内観光やBBQ、ヨガ、季節の行事(クリスマスパーテーや映画製作、鑑賞)などのイベントが開催されています。

・日本人スタッフの有無

学校によって日本人スタッフが滞在して、学校生活をサポートしてくれます。
私は学校生活で困った時に相談した理、プログラムやクラス変更などが生じた場合に日本語で説明してもらい手続きする時に助けてもらえます。また、在籍している日本人で交流会として飲み会も開催されることもあります。

・発音やスピーキングに特化したコースなどのカリキュラムがある

学校によってそれぞれ特化したコースがあります。
私が在籍していた学校は、英語も発音について集中して学習するコースやスピーキングすることに重点をおき、集中して練習できるプログラムがありました。それぞれのコースに特化した教師が授業を行います。

この5つのポイントと学校の写真などを見ながら楽しそうで、勉強もできる学校を選ぶようにしました。

この項目を最初に持ってくる。


2、目標がなくて周りと比較したこと


あなたはどんな目標を持って語学学校に通いますか?
多くの人は英語を上達したいからと答えると思います。私も日常生活に困らない程度に会話ができるようになったらいいなと漠然と思っていました。明確にこれがしたい、こういう資格を取りたいから通うというところまで考えていませんでした。

とにかく、ワーホリしたら当たり前のように語学学校に通うと思っていたのです。
3ヶ月も通い、交流関係が広がると自分がどれだけ目標もなく渡豪したかがはっきりしてきます。

私は一般コース後に発音コースを受講したのですが、ここではクラスレベルは分かれていません。今まで同じ程度か少しレベルの高い人としか接して来なかったため、自分がどれだけ会話のやりとりができないかを強く実感するのです。


発音コースのクラスメイトにはさらに上達して他国で仕事をしたり、メルボルンでローカルの仕事をしたいという明確な目標を持っており、それを実現していました。


また日本人の友達は、まず会社をやめて渡豪するという時点で何かしら英語で結果を残したいと考えて学校にきているのです。なのでケンブリッジ試験の合格やバリスタを目指していたり、英語を上達させたいからローカルの人へ話しかけたり目標がとても明確に持っていました。

上達させるために積極的に行動しているのです。そんな人たちの中にいると、目標がはっきりしておらず、英語を上達したくて学校に入ったのに想像以上に上達していない自分を比べると、自分は何をしているのかわからない自己嫌悪を感じました。

3.語学学校は楽しいことばかりではない

留学前にワーホリ経験者の友達の話や投稿されているSNSだったり、語学学校での生活についての記事をよく読んでいました。大抵は外国人の友達も作れて、英語の能力が伸びたという良い記事が多かったです。

しかし、語学学校について良い側面ばかり取り上げられがちですが、実際は良い側面ばかりではありません。


確かに、最終的に外国人の友達も日本人の友達もでき、遊んだ思い出もありますし、全く英語の能力が伸びなかったという訳ではありません。なんとなく言っていることがわかることが増えたし、生活上の決まった英語でのやり取りもできるようになっていました。


ただ、語学学校の時間が楽しいものだったかと言われると辛かった時間の方がはるかに多かったです。語学学校へ行けば、外国人の友達が作れて、英語も自然に伸びるという話があるが、必ずしも全員が簡単にできるとは限らないということです。


 「実際の語学学校の印象」

実際に私が通っていた語学学校についてお話しします。

私が在籍していた語学学校はメルボルン市内にあります。月曜から木曜日まで週4日間の通学で20時間の授業があります。それ以外に、土曜日に補習も受けることができます。

学生の国籍の比率としては、日本人割合が15%程度ということでしたが、1クラス約20人で、日本人は2〜4人です。クラスメートのほとんどが南米やアジア人でした。私が渡豪したのが6月だったので日本人がとても少なかったようです。2つクラス合わせて4人でした。

私はelementaryクラスだったのですが、初めはほとんど英語が聞き取れませんでした。他の生徒も同く理解できないのか母国語で会話する人が多かったです。しかし、授業中は先生が英語以外話さないようにと注意してくれていました。


テストになると、半数以上の生徒がカンニングを始めます。これには衝撃でした。高いレベルのクラスではカンニングすることはないと聞いたのでレベルによって生徒の質に違いがあるのかもしれません。

クラスメイトはフレンドリーな子も多くて、授業後に食べに行ったり、アクテイビテイなど通して、徐々に一緒に楽しめるようになりました。最初の頃は、なかなか友達ができなくて大変でした。

日本人スタッフが在籍していることは助けれらました。最初の頃、クラスでの悩みを相談することができたし、変更手続きが簡単に行うことができました。

日本で聞いていた学校の特徴については大きなギャップはありませんでした。ただ、生徒の印象や自分が想像していた以上に英語ができないというショックは強かったです。もともと英語力は低いと認識していても、ここまでうまく会話できないのだと痛感しました。

 「辛い語学学校」


英語が聞き取れない、勉強してるのに授業がわからない
最も私が辛かったのは、授業で先生や生徒が話すことがほとんど聞き取れず理解できなかったことです。教科書は小学生レベルの文法が並ぶので教科書は概ね理解できが、それを英語で説明している言葉が理解できないのです。


一番苦手だったのは、教科書を使用しないでゲームをする時間です。ここでは、午後からスピーキングを鍛えるため、話す時間が増えます。ゲームを通して生徒同士で会話をしたり、その会話をした内容を発表するということをしていきます。


しかし、先生が説明しているゲームを十分理解できないのです。だからなんとなくの理解で始めて、クラスメイトがしてくる質問に対して返答できない、または変な回答をしてしまう状態になります。よくペアになっていたクラスメイトが最初は説明してくれるが、徐々に呆れていくわけです。そして、私自身も説明してもらうことが申し訳なくなるのです。


このままではダメだと思い、授業が終わった後も勉強や補習授業に参加、ホームステイ先ではDVDを借りて鑑賞したり、ランゲージエクスチェンジに参加したりしました。1ヶ月過ぎてから徐々に先生が話していることがなんとなくわかるようになりましたが、2ヶ月たっても会話練習は長く続けられませんでした。

話す内容が思い浮かばず、それを英語にも変換できず、会話ができないのです。文法やテストの点はいいけど、スピーキングはいつまでも上達しませんでした。
自分なりに勉強したつもりで、語学学校に通えば、誰でも相手と楽しく会話のキャッチボールができるようになるだろうと想像していました。

しかし、実際は相手に自分の考えを伝えるということが難しく、上達しないまま語学学校が終了したのです。


 「友達ができない辛い時期」


学校に行けば多国籍や日本人とも友達になれるだろうを考えていました。実際は簡単ではなかったです。まず最初の1ヵ月ほとんど私は英語を聞き取りすることが難しい状態でした。しかし、明るく接して、話しかければできると思っていましたが、話したいことが話せない、理解できない環境は想像以上に辛く頑張れなくなっていきました。


クラスメイトに日本人は2人いましたが、授業中ずっと日本語で授業に対して文句ばかり言っていたり、困っていることを聞くとそれもわからないのかという態度を取られたので距離を置いていました。同じ環境の日本人だからと言って仲良くなれるわけではありません。


それから約1ヶ月でクラス変更をしました。このクラスでは日本人は1人でした。しかし、クラスメイトはみんなフレンドリーだったので学校帰りにご飯を食べに行ったり、授業を教えてくれたりしました。また途中から日本人の生徒も増えて、友達もできました。


最終的には友達はできましたが、その時の環境が自分にあっていなければ必ずしもできる訳ではないということです。環境を変えてみるもの一つの方法です。


4.まとめ 


なんとなく語学学校へ通って、なんとなく卒業することはとてももったいないことだと今は思います。自分なりに勉強したとは思っていますが、費やした時間=英語が伸びた になっていないと思っています。

有意義な語学学校生活を送るためには明確な目的意識がとても大切です。
学校でどれくらいのレベルになりたいのか、どのような資格や試験を受けたいのかなど自分がこうなりたいビジョンを持つことです。

英語を上達させたいなら、どこのコースレベルを目指すのかを考えるのです。そして、入学前に今は自分がどの程度のレベルであり、どれくらい準備をする必要があるのかを想像すべきだと思います。

私は、入学してここまで自分が英語がわからない状態なのだと痛感しました。特に最初の1ヶ月はとてももったいない時間だったと思います。
語学学校への入学を考えていて、英語力を本気で上達させたいなら英語で何をしたいのかといて目的をはっきりさせて入学することで、より良い生活が送れると思います。

ここまで読んでいただきありがとうございました。語学学校入学前に役立ててくれたら嬉しいです。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?