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夫との日々 №3 /年取るふたり

1.28 土
 夫が1年ぶりに飲み会に。昼から出かけていった。週末家にひとりというのが稀なので、さびしいようなワクワクするような…2:8で結局ワクワクが勝つような。

 昼から風呂に入り、よく遊び、よく食べた。
 まあ、そういつもと変わらないけれど、夕飯を気にしなくていいのがいい。夕飯がコーヒーにトーストでもいい。

 夜11時過ぎに帰ってきた夫が、帰ってきた途端ダウンも脱がずにソファーで眠りについた。
 眠っている夫は何かを願っている様に胸の上で手を組んでいて、この形は夫の定番ではあるのだけれど、ああ、結婚式の夜スーツのままでホテルのベットで掛布団も剥がずに寝てしまった時もこの形だったなとふと思った。感慨深い。
 コレが「いとおしい」という感情か?…違うな。


1.29 日
 大寒波って言われてからこっち、必要最低限しか家から出ていない。私はどちらかといえば冬眠するタイプの動物だ。

 フレンチトーストにベーコンにコーヒーという完璧なブランチを食べる。今日の私にとって完璧なブランチは、飲んだ次の日の夫にとっては完璧じゃ無いだろうと思う。
 私達は違う人間。
 
 夜、出かけていた夫がてんやの天丼を買って帰ってきた。てんや!てんやを食べるのは実に15年ぶりぐらい。ひさびさのてんやはボリューミー過ぎて月日を感じた。てんやを食べて夫婦で無口になる夜がふけていった。
 ふたりで年をとっている。

今日の完璧

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