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看板が目についた。(散文)

ある金曜日。(2023.7.14)

 いつも目にしている『行キ止マリ』の看板がいやに目についた。

 美容室に行ってカットにカラーをしてきた。

 『バレイヤージュ』、『ほうきで掃く』というフランス語が由来のカラーリングらしい。「ほうき」なんて日本語で言われたら「は?」って感じだけれど、バレイヤージュって言われるだけでうっとりしちゃうから言葉って不思議。『シュークリーム』だって『キャベツクリーム』なわけだし。。メルシーボクー。

 美容室が終わってなんか既視感があるんだよね…って思っていた茶色にミルクティー色のスジが混ざる新しい髪の毛、帰ったら家の建具と同じ色味に柄だった。シルブプレ。

 最近のニュースに関してか、美容師さんに「死のうと思った事ありますか」って聞かれて、すごいこと聞くなと思う。
 「本気だったかどうか今となってはわからないけれど、自分を信用できなくて絶対にホームで端に近寄らなかった時期はあるよ。」って答えたら驚かれ、驚かれたことに驚いた。

 誰とも話した事も無いけれどこの手の事って成長の一貫、大人になる一工程として多かれ少なかれみんな通った道だと思っていたけれど、違うのかもしれないなぁと思う。あれも20代後半だった。

 自分の当たり前が人の当たり前では無いし、目に見えているものが本当では無いって事を毎回驚くのに毎回忘れてしまう。

 昨日話していた人に今日死なれたことがある身としては、みんなみんなふいにエアポケットに入っちゃうみたいに、そういう瞬間があって、本当に心から死にたかった人なんかいないんじゃ無いかな・・ってこれは私の願いもしくは救いでもあるし、ある種の恐怖でもあるのだけれど。

 思ったより人間は脆いということ。大人になってから知った。事をまた、思い出した。

最後までありがとうございます☺︎ 「スキ」を押したらランダムで昔描いた落書き(想像込み)が出ます。