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OKR支援 システムの選び方 をアジャイルHR様に聞きました

OKRは大きな成果を早期に実現することが期待出来る非常にパワフルなツールですが、導入すると負荷向上が懸念されます。そこで、OKR支援サービスの1on1naviを開発・販売しているアジャイルHRの松丘様(以下本文中では敬称略)にシステム導入のポイントをインタビューさせて頂きました。

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OKR支援システム開発のきっかけは?

山本:
お忙しい中お時間頂きありがとうございます。はじめに、アジャイルHR様が1on1naviを開発・販売されたきっかけをお教えいただけますか?

松丘:
きっかけはMBO型でのパフォーマンスマネジメント(目標管理制度と評価制度をひとくくりにした概念)に対する疑問からです。2016年に出版した「人事評価はもういらない」という本でも触れていますが、ビジネススピードの変化とそれに伴う仕事の進め方の変化を背景とした、上意下達・年単位でのパフォーマンスマネジメントがパフォーマンス向上に役立たないケースが増えてきたことにあります。
 そのため、目標設定やフィードバックも機敏である必要があります。そのためのツールでは自律的な目標設定・管理手法であるOKRと、多頻度の面談である1on1を備えた機能が必要と考えました。

OKR導入企業が最初に直面する悩みはどんなもの?

山本:
確かにOKRや1on1はそういった経営課題を解決する非常にパワフルなツールですよね。アジャイルHR様では企業へのOKRシステムの導入実績も多数あるかと思います。導入企業様で見られる代表的なお悩みはどのようなものでしょうか?

松丘:
従業員に対するOKRの浸透ですね。パフォーマンスマネジメントを導入している企業は多いですが、OKRという言葉に触れたことのある方は少ないです。そのため、OKRを導入すると言っても「何故OKRを導入するのか」「自分たちは何をすれば良いのか」が判らず戸惑ってしまうのです。

山本:
OKRに限らず、新しい人事制度を導入する際は戸惑いがありますよね。導入時の混乱に対してはOKRの概要説明を行うのが一般的だと思いますが…

松丘:
最近導入した企業ではOKRという言葉を使わずに「目標設定の方法を変更するのだ」ということを打ち出しました。
リーダーはマネージャーが立てた目標に貢献するために自組織の目標を設定し、メンバーはリーダーが立てた目標に貢献するために自身の目標を設定する、というフローとしました。最終的には経営層とマネージャーの目標も連動させることを視野に入れていますが、まずは管理職層~現場層のみでの導入としたのです。

山本:
戸惑いは見られませんでしたか?

松丘:
やはり最初は手探りでした。自分たちはどのような目標に立てるべきなのか、目標の高さが妥当なのかが判らなかったからです。しかし、最初は手探りだったとしても、週→月→四半期とOKRのサイクルを回していく中で、運用ノウハウが貯まり、良い塩梅になっていきます。また、当社からも挑戦的な目標の方向性や良いOKRの例を共有することでそれを促しました。

OKR導入の効果は?

山本:
なるほど。OKRに慣れていない方に無理矢理知識を詰め込んでも消化不良になってしまいますよね。まずはやってみてから、少しずつ改善する。良い事例を共有することでイメージも掴みやすくなりそうです。OKR導入の効果はどのようなものが挙げられますか?

松丘:
エンゲージメントが高まればパフォーマンスが高まるというのは科学的に証明されています。そしてOKRにはエンゲージメントを高める効果があります。自分たちでの目標設定やチームで目標に取り組むことを通じて、仕事に対するヤラサレ感がなくなり、最終的には仕事の目的や組織の存在意義・仕事の位置づけを感じられるようになります。

OKR支援システム導入のメリットは?

山本:
エンゲージメントが高まるのはOKR導入の非常に大きなメリットですよね。ただ、OKR導入による運用負荷は多くの企業様が懸念される所だと思います。そのための解決策の一つがOKR支援のシステム導入だと思いますが、システム導入することで得られるメリットはどのようなものでしょうか?

松丘:
システム導入のメリットは2つあります。
 1つめはシステムが無ければそもそもOKR設定が実現しづらいということです。
従業員数が少ない会社ならシステム無しでも運用は出来るかも知れません。しかし、従業員数が多くなればなるほどシステム無しでは管理しきれなくなってしまいます。数百人規模となると、OKR間の相互の繋がりを設定するのが難しくなります。自身や自組織のOKRは、どのOKRに貢献するのかというツリー構造の設定が難しくなるからです。
 2つ目はOKRの公開が行いやすいという点です。システムを導入すれば、他者や他部署がどんなOKRを設定し、どの程度進捗しているかがリアルタイムにストレスなく共有できるからです。普及には一人ひとりが負担を感じずに目標の共有ができること必要です。クラウドサービスなら目標共有が即時かつ容易に実現出来ます。

OKR支援システムの選び方は?

山本:
OKR支援システムを検索すると沢山出てくるため何を選べば良いのか分かり辛い印象です。OKR支援システムを選ぶ際に重要なポイントをお教えいただけますか?

松丘:
OKR運用に必要なOKR同士の関連付けや進捗のリアルタイム更新に対応しているものを選ぶことが重要です。
意外に思われるかも知れませんが、OKRが出来ると謳っているシステムでも、MBOをベースに設計しているものが多くあります。OKRに基づいて人事評価をすることを主眼としてしまっているのです。しかし、OKRは評価のためのツールではなく、組織運営が主であるべきなのです。

1on1naviの特徴は?

山本:
1on1naviの特徴をお教えいただけますでしょうか?

松丘:
1on1naviはOKRだけでなく1on1面談の機能も備えています。また、スマートフォンに対応していることも喜ばれるポイントです。

山本:確かに、出先で進捗の報告が出来るのはリモートワーカーにとってはありがたいですね。また、報告だけでなく、掲示板やチャットのようなインターフェイスで相談が出来るのも気軽でよさそうです。1on1naviを導入する際の所要期間はどの程度でしょうか?

松丘:
使用頂く機能や規模にもよりますが、システム導入だけであれば大凡1週間程度です。また、既存の従業員管理システムとの連携もご相談させていただいております。

山本:
1週間で導入できるとなれば、まずは試しに導入してみるというのも出来そうですね。 本日はありがとうございました。

さいごに

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山本遼