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大河内健志短編集

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#AI

『スカイフック』あとがき

 2018年10月、大腸がんの為、2週間ほど入院していました。その間に書いたのがこの『スカ…

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小説『スカイフック』第7話 襲いかかる魔の手

街は、すっかり闇に包まれた。人々は我が家に帰り、光を少しも漏らさないように工夫して、声を…

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『スカイフック』第8話  命中!

「敵編隊、最後尾通過。全機で249機。敵編隊、最後尾通過、全機で249機」 監視所にから…

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『スカイフック』第9話 軍隊の本質

「命中」 射手が思わず叫んだ。他の班員からも、叫び声を上げて飛び上がらんばかりになった。…

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『スカイフック』第10話 名古屋大空襲

名古屋市御器所町の村雲小学校の北側は、鬱蒼と茂る竹藪になっている。 その中に、ぽつんと湯…

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『スカイフック』第12話 アメリカ兵 謎の暗号「ヨヘ17」

「おい、生きているぞ」 一人の兵隊が叫んだ。 それは、とある偶然から発見された。 墜落…

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小説『スカイフック』第13話 虚しい展覧会

昼前には、遺体も処分し、蚤の市のように校庭に並べられた機体の破片や戦利品も、粗方トラックで運び去り一息ついたところだった。 そこへ、大阪の中部軍参謀室から連絡が入った。 今回の敵大型戦略爆撃機を夜間にも関わらず、高射砲で撃墜したという輝かしい戦果に対して、国武中将はじめ参謀部の幹部が直々に視察をし、戦功を祝福するというものだった。 国武中将一行は、すでに大阪を出発し、昼の2時ごろには着く予定だそうだ。 当然、高射砲鶴舞分隊の加藤分隊長にも、同様の連絡が入った。 昨夜

『スカイフック』第14話 この国に未来はない

校庭で国武中将が式台に上がって挨拶をされるのを想定して、左手側に撃墜した機体の残骸を並べ…

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『スカイフック』第15話 投げ銭の強要

村雲小学校の校庭に入ってきた国武中将らは、校庭の隅にある巨大なマグロのカマを立てて盛り付…

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