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大河内健志短編集

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#コロナウイルス

短篇『光り輝く大切なもの』

「どうしても出来ないのやったら、せんでもかまへん。その代わり、この会社はもう終わりや。80…

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未来日記『パティスリー☆ハウスマウスの思い出』

 2020年9月15日(火) 晴れのち曇り  ずっと書いていない日記を今日からまた書きます。 …

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短篇『ダイヤよりも光り輝くもの』

「どうしても出来ないのやったら、せんでもかまへん。その代わり、この会社はもう終わりや。80…

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涙が出るほどおいしいメロンパン

焼きたてのクッキーの香りが、部屋中に漂う。 香ばしくて、鼻の奧が生クリームで満ち溢れるよ…

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宝石屋さんの不思議な古時計

 「キクちゃん、早う寝なさい」  お母さんは、そう言うと階段をきしませて降りていかはりま…

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『饗宴 』(前半)

 人通りが少なくなった。  道行く人は、誰もが伏せ目がちに、逃げるように急ぎ足で行き交う…

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『饗宴』(後半)

 前半 https://note.com/okouchi1959/n/n5036b4842e38  突然、光を浴びせられた。  目の前に、顔を半分覆い隠す黒光りするマスク、眼鏡ではなくゴーグル、頭には料理人のコック帽をかぶっている男。白衣に染み込んだアルコールのにおいと手に持ったペンライトで、それが医師であることが分かる。それにしても奇妙な格好をした医師だ。  ペンライトが近づく。  医師のゴム手袋をはめた生臭い指が、無理やり瞼をこじ開ける。ペンライトの光が、その中に

日はまた昇る

「coronavirus」 何と美しい言葉だ 言葉とは裏腹に、何処に世界中を震撼させて、人々を不幸…

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