「大人の都合」を押しつけるのはやめよう。


 また、例の集団の悪癖が発露されてしまったようで。特撮のヒロインがグラビア掲載をしたということに伴って「#スーパー戦隊を子供に返せ」と言うハッシュタグを元に、ツイッター上で抗議運動を起こしたらしい。


 

 まあ、これには例の如くお詳しい方々から、昔から特撮向けにはセクシーな衣装の人や、もっと言えばセクシーな女優さんを使っていたり、男性の俳優でも、雑誌の表紙にセクシーな感じで出ている等など。
 いつも通り、一定以上詳しい人に色々突っ込まれて相変わらず呆れられているのであります。


 一応、フェミ側が言いたそうなこととしては、「子供」向けのモノなのだから、ふさわしいようにしろ!と言ういかにも大人の都合と言うべき意見でも言いたかったのでしょう。(本当は男の性欲を呼び起こしそうなモノはけしからんと言いたいのでしょうが。)
 いくらか古い時代だったら、子供向けのモノを大人が見ていたら馬鹿にされるようなこともあったでしょう。「大人」のもの、「子供」のものはかくあるべし。「大人」はそういった物を見ないのである。そういった部分をある程度引き継いでいるのでしょう。

  本音の部分はいざ知らず、実に昔の大人らしい意見だと思いますよ。

 でも、時代が変わっていって戦隊ものでも「大人」が楽しんでも良いような方向になってきているわけでして。


子ども騙しでない重厚なストーリーに釘付け!親子三代で楽しむ優良コンテンツに

 ・・・現在のライダーシリーズは、父親と母親、さらには初期ライダーを見ていた祖父母世代を加えた、親子三代で楽しめる優良コンテンツになっているのだ。さらに、獲得した新規ファンはファミリー層だけではない。若手俳優の起用は独身女性からも支持を得るという想定外の効果があった点も見逃せない。


 もう平成の時代に入った段階でも、既に子供だけではなく「大人」も楽しめるようになっているのは、周知の事実でしょう。それは男性でも女性でも変わりません。昔懐かしい特撮を子や孫と一緒に見て楽しむのもいいですし、俳優目当てで楽しんでもいいわけです。

 もちろん、制作者側としても少子化などの事情もあるでしょう。子供だけではなく、大人も取り入れていくことによって裾野を広げようという意図もあったでしょう。ですが、ある種の制約というモノがあったのなら、このような風潮にはならなかったんじゃないかと思います。
 
 これこそ、自由で多様性のある社会だと思いませんか?色々な人が一つのコンテンツの中で自由に楽しめる。ある種の目指すべき社会の一つであると、批判する側も本来なら望んでいたあり方だったんじゃないでしょうか。

 だから、もっと自由に楽しんだらいいと思うのです。別に今の世の中だったら、色々な人が楽しくやろうとしても許されるようになってきたのですから。ましてや、今回のグラビアだって子供が普段は目を通さないわけですし。

 子供に返せなんていう大人の都合を押しつけるのはやめましょう。

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