見出し画像

年末年始の読書記録

久しぶりの投稿になりました。というのも年末年始は夫も家にいたので、一人の時間がほどんどなかったからです。またこの頃、娘が寝返りをするようになったので、しょっちゅう戻してあげないと(自分では戻れない)なので、一日があっという間に過ぎる気がしています。

そんな年末年始のすきま時間で読んだ本の感想を簡単に記録に残しておこうと思います。

①宮部みゆき『おそろし』

友人にもらった本で、読む前はそんなに好みじゃないかなぁと気が進まなかったのですが、読み始めるとみるみる引き込まれていきました。ほんの少し怪談的な怖さを感じつつも、一番おそろしいのは人間の心だなぁ…としみじみ思いました。続編がたくさん出ているようなので、自分でも買ってみようかな。


②奥田英朗『マドンナ』

この本の解説にも書いてあったのですが、おっちゃんたちの生態がよく書かれているし、それに負けじおとらず女性のことも非常にそれらしく書かれていておもしろかったです。今のご時世、おっちゃんはこうだとか、女性はこうだとかフレームにあてはめるのは良くないですが、こんな人はたしかにおるよなぁと。みんながみんなそうではないけど、確実にいる人が見事に描かれていて、今まで出会ったあのおっちゃんはこういう思考回路だったのかなぁと思わずにはいられませんでした。


③角野栄子『魔女の宅急便』

ジブリの魔女の宅急便は大好きで、でも原作を読んだことがありませんでした。原作ではキキとトンボが、結婚するって聞いて、「え、そんな話なん!?」と興味を持ち、読んでみようと思いました。1冊目はどうしてもジブリと比べながら読んじゃいます。ジブリはちょっと原作とは違うねんなということが分かります。

④角野栄子『魔女の宅急便2 キキと新しい魔法』

2までが若干、ジブリと重なるところがある感じです。でも2を読み終えた時には、ジブリはジブリで良いし、原作にはまた違った良さがあると確信しました。原作も大好きになりました。キキという少女が魔女であるということの心の葛藤が繊細に描かれています。このコリコの町の、自然でできた名前であったり、あれこれ市というお店屋さんが集まるところがあったり、世界観で豊かでとっても好きです。

⑤角野栄子『魔女の宅急便3 キキともうひとりの魔女』

3では、ケケというキキよりも小さな魔女の女の子がキキのもとに転がり込んできます。生意気なケケがキキの生活を脅かすことにハラハラしつつ、自分を見失いながらもキキが成長していく姿がまぶしいです。魔女の宅急便4はついに『キキの恋』について描かれるようなので楽しみです。


⑥瀬尾まいこ『ファミリーデイズ』

瀬尾まいこさんの小説は大好きなんですが、瀬尾さんのエッセイは読んだことがなくて、瀬尾さんがどんな方なのかは全く知りませんでした。でも、読んで納得!!あんな温かい小説が書ける瀬尾さんは温かくて楽しい人なんだろうなとすごく感じました。結婚、出産、子育てについて書かれたエッセイで、自分が最近経験した(子育ては経験中)ことばかりだったので、瀬尾さんの視点をより楽しみながら読めました。夫さんもとても素敵な方です。もう一つ、瀬尾さんが元中学校の先生だったということにも大合点でした。だからあんなに揺れる青少年の心を描くのがうまいのね…!!!!


⑦武川善太『「碁」でグングン育つ!子どもの脳と心』

年末に妹に囲碁を少し教えてもらって、囲碁に興味をもちました。囲碁は戦国武将(織田、豊臣、徳川などなど)も、平安貴族(紫式部や清少納言など、平安時代は女性の方が囲碁が流行っていたようです)も、たしなんでおり、数千年前に中国でうまれたと言われているそうです。とにかくすごい人はみな囲碁をしていて、囲碁をすることでどんな良いことがあるのかを教えてくれた本です。囲碁始めます。


⑧小川洋子『食堂かたつむり』

完全に私の好きな本なのに、どうして今まで読んでなかったのか不思議です。最高でした。優しい世界観に、ちょっぴり汚れた(?)現実の描かれ方のバランスが最高です。食べることは生きること、という当たり前のことをちゃんと教えてくれる本です。私たちは食べたものでできてますもんね。読み終わったら改めて、毎日料理を作ってくれる夫、その材料を育ててくれている生産者の方、人に命をくれている生き物に感謝が溢れました。


以上8冊です。今後の予定としては、魔女の宅急便の続きを読みつつ、友人からいただいた本がまだまだあるので、育休中に読書の幅を広げていきたいなと思っています。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?