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18.8.2020 クイッティアオ

ここのところずっと昼休みを使ってマンガを描いていたので、毎日お弁当だった。
お弁当と言ってももちろん通勤途中に買っていくだけのもので手作りではない。
平日の朝早く起きて料理するなんていうことは、バンコクに来てからしていない。
10分おきに何度もかけた目覚ましを何度も消してはブランケットや次男を抱きしめてごろごろしていると毎朝遅刻ギリギリだ。

昨夜原稿を送ったので今日はマンガはお休み。
ということにして久しぶりに昼休みに外に出た。よく行ってた屋台でクイッティアオ。毎朝前を通るけど、毎朝店員さんが笑顔をくれる。

タイ国民が愛するクイッティアオ。日本で言うとラーメンなのかな。バミーキヤオという中華麺の方が物理的に近い気がするけど、ポジション的にはクイッティアオの方が日本のラーメンに近い気がする。
ちなみに私はバミーキヤオも大好きです。
クイッティアオは麺の種類と汁ありかなしかを選んで注文する。客が自分でメモに書いて渡すお店も多いけど、外国人だと店員さんが代筆してくれる。
ここではいつもセンヤイヘーン。
センヤイはもちもちの平たい麺で、ヘーンは「乾いた、乾く」という意味で汁なしを指す。
クイッティアオはスープの種類が色々あって、私はスープごとに好きなスタイルが違う。会社近くのお店は豚のスープのお店。豚のスープのクイッティアオは絶対にセンヤイヘーンと決めている。

久しぶりのクイッティアオはやっぱりおいしかった。
タイに来てはじめて食べた時は、正直「うーん?」と思ったクイッティアオ。
「おいしいけど、そこまでかな?」と正直思った。
そこらじゅうにお店があってタイ人もしょっちゅう食べてるのだからきっとびっくりするほどおいしいのだと期待しすぎたのもあるかもしれない。
そのことを最初の大家さんに言ったら、調味料をかけないからだと言われた。
「出てきた時はまだ未完成なんです。自分好みに味付けしてはじめて完成するんですよ。」

今ならわかる。
少しの唐辛子と、唐辛子を漬けたお酢。それからナンプラーもかかせない。ヘーンの時は別で出てくるスープも少し入れる。
もうこの調味料なしではクイッティアオは食べられない私がいる。
クイッティアオ、めっちゃおいしい。

帰りにクイッティアオ屋さんの隣の商店でタイのお菓子とマトゥームティーを買った。
マトゥームの和名はベルノキというらしい。和名も聞いたことがないしたぶん日本では見たこともないこの植物のお茶も好き。皮がとても硬い実らしく、ストーンアップルともいうらしい。スライスして乾燥させた状態で売られているけど、穴の空いたレンコンみたい。
ほんのり甘くて、口の中に独特の香りが広がる。

タイに来てから出会った、タイに来ていなかったらきっと一生口にすることがなかっただろうおいしいものは数えきれないくらいあるしきっとこれからも出会うのでしょう。
幸運なことだね。

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