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ピンク

最近私は、無性にピンクの服が欲しい。

ここ数年季節を問わず思っているので、春の訪れを感じて…というわけでもなさそう。

二十代前半くらいまでの私はピンクを好んで着るタイプではなく、黒や紫などの色を身に付けていることが多かった。

そんな私が一体どうしたのかと、昔読んだ色彩学の本をもう一度読み直してみると、納得した。

なんでもその本によれば、ピンクは使うほどに若返る色。

実験では女性がピンクのブラウスを着て、ピンクのカーテンの部屋で生活するようにしたら、容貌や体が若返り、人柄まで明るく愛らしく、目の覚めるような美人になったというから驚きだ。

反対に、十八歳から二十一歳の若者が本当に好きな色は、着ると老けると言われる暗色(ある色に黒を混ぜてできる色)、黒や灰らしい。

その理由は、はち切れるような若いエネルギーをもてあまし、地味な色を着て中和させている、と。

たしかに、色は光である。紫外線が人の肌に影響するのだから、身に付ける色が私たちに影響するのも頷ける。

無意識に私は、自分の年齢を理解し、若返り、明るく可愛らしい人になろうとしていたのだ。偉い…。

さっそくピンクの服を買いに行き、この先も着続け、目の覚めるような美人になれる日を楽しみにしよう。

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