おこめ おおもり

音楽 読書 日本酒が好きです

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最近の記事

ことばの解釈(『思い出のマーニー』に関して)

先日はじめて『思い出のマーニー』を拝見しました。 どんな物語なのか、どんな世界観なのかなどの前情報が一切ない状態で見始めたのですが、なんとも不思議で冷たくて柔らかい話だと感じました。 というのも、最後までずっと引っかかっていた台詞があり、ラストの部分で私なりに解釈した結果がとてもリアルでファンタジーを感じさせないものだったからです。 以下、完全に私個人の解釈で話を進めていきます。 勝手に感心したりしますが、本当に、完全にただの私の解釈です。 マーニーは森の中で杏奈に

    • ゆずの”なにもない”って魅力的ですよね

      音楽を聴くタイミングはいろいろありますが、私が最も音楽に浸れると感じるのは気分が好調ではないときです。 落ち込んでいたり、悩んでいたり、元気がないときに聴くとそうではないときよりも意識を集中させて聴くことができる気がします。 そしてこういう気分のときに聴くのは切ない曲調のものが多いです。「がんばれ!」、「負けるな!」のような応援歌を聴くとかえって落ち込んでしまいがちなので、静かな曲を好んで聴きます。 マジョリティではないでしょうが、同じような思考の方がいたときの為に私の

      • ネガティブと音楽

        はじめに 鬱々とした内容なので読者様の気分を害するかもしれません。 20歳になるよりだいぶ前から、「将来の夢」なんて話題とも疎遠になっていた。 幼稚園とか小学校に通っていた頃はプロフィール帳にも文集にも意気揚々と将来の夢を書いていたものだ。「なんでもランキング」のような特集ページには将来の夢の欄が必ずあって、1位ケーキ屋さん、2位花屋さんといった具合にお馴染みの仕事が羅列されている。 あの頃は、当たり前ではあるが、「内定が」とか「自己アピールが」なんてことは全く考えていな

        • 好きな歌詞#2「もう一杯乾杯したいんだ」

          ちょうどいい温度だったり、関係だったり ずっとそこに浸かっていたいような気分になるとき その気持ち良さと同じくらい、切なさを感じる。 多分、友達のままでいたいから告白しないという感情に近くて どんなに現状に甘えていたくても結局は良くも悪くも変化していくことを先読みして切なくなるのではないだろうか。 SAKANAMONの“ハロ”という曲はこの感情を音にして、歌詞にして演奏しているのではないかと感じるくらい、暖かくて少し切ない。バラード調なわけではなく、ギターもベースもドラムも

        ことばの解釈(『思い出のマーニー』に関して)

          好きな歌詞#1 「せめて僕だけは」

          ≪綺麗な映画を見た後にふと君を思い出した≫ このフレーズから始まるmol-74の“エイプリル”。しっとりと柔らかいボーカルの歌声と、ピアノとベースの低くずっしりした響き、ギターとドラムの軽やかなリズムが耳馴染みの良い音を形成している。暖かい空気の中で、吹く風に少し冷たさも感じる春のような雰囲気の曲だ。 綺麗な映画を見た後に、その充足感の中でふと思い出す人。 それはきっとその人にとって大切な人なのだろう。大切な人を表現する言葉として、これ程までに間接的でいてこんなにもしっく

          好きな歌詞#1 「せめて僕だけは」

          簡易的好きなもの紹介

          音楽は歌詞を好きになるタイプ 詩のようなものや言葉が面白いものに惹かれます 日本酒はどぶろくと微炭酸のものが好き 風の森(油長酒造)や鶯印のどぶろく(山口酒造場)が特に好きです 癖のある紳士が好きなので江戸川乱歩の『孤島の鬼』や服部まゆみの『一八八八 切り裂きジャック』、『シメール』などが特にお気に入り 紳士とは関係なく、伊坂幸太郎作品が好きです 漫画も好き 好きな漫画がたくさんあるのでひとつづつnoteに纏めていきたいです 好きな役者さんたちの作品や舞台、ライブを観

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