授業をやってて嬉しい瞬間【子どものつぶやきが聞こえてくる】#620
おはようございます。(今日の記事は2140文字です)
7/8 公認心理師の模試で合格ラインを越えることができました。しばらく全力で向き合ってきた試験の模試でいい結果を残せたことは自分のやり方が間違ってなかったって思えるという意味で、すごく自分に自信が持てました。残り9日間、やれるだけやっていきます。 おこめさんです。
研究授業を終えて、すぐに書いた記事では
自分の授業を振り返ってというよりは、午後に見させてもらった授業に関する自分の思いを言語化してみたものでした。
でも、自分の授業自体の振り返りができていないなと気づいたので、今日はそのことを振り返ってみようと思います。
おこめさん→10年の公立中学校勤務を経て独立。公立学校を外側から支えるために、オンライン塾を設立・運営。子ども~大人までを対象としたライフビジョンコーチとしても活動。半年の育休を取得した朝活大好き2児のパパ
▼授業内容は
「植物の分類について」でした。
具体的には双子葉類と単子葉類 その2つについて特徴を整理して、植物を分類できるところまでもっていくという授業です。
この授業を組み立てるにあたって、
そもそも分類って何のためだろう?
分類って何だろう?
いろんなことを考えました。(授業者が一番勉強になるのはあるあるかもしれません)
そして、そういう根源的なところを中心にもってくることも考えたのですが、
そういうことを考えていくためにも、知識として双子葉類や単子葉類のことは知っておく必要があると思って、
それらをただ知識の伝達として伝えるよりも、そういう分類があることやその分類名になるっていう過程そのものを発見していくような授業を作っていこうと考えました。
▼実際の授業の流れ
学校にある、いわゆる雑草を用意しておいて、教室にもっていきます。
チャイムがなったと同時に、それを見せて
「みんなはこれ何て呼ぶ?」
と聞きました。
「草!!」「雑草」
そんな答えが返ってきます。
おそらく何も意識しなかったら、そこらへんのいろんな植物のことも
花 とか 木 とか 草 のような大きな分類でしか呼ばないということについて触れました。
そこから車の写真を見せます。
乗用車やスポーツカー、消防車にパトカー いろいろな車の写真を見せました。
これらを全部 くるま と呼ぶ人はいないということに触れて
みんながこれのことを くさ と呼ぶっていうのはそれと同じようなことで、
本当はもう少し細かい分類名があるんだけど、その特徴をしらないからそう呼べていないだけ
今日の一時間でその分類名について考えてみよう
という形で授業をはじめました。
そこから、あらかじめ用意しておいた 葉脈 根 子葉 の写真をまとめたフォルダを子どもたちに共有し、
その写真をみながら それぞれを2つに分類していく ということをやっていきました。
このやり方のよかったところは、写真を共有すると、子どもたちが自分の手元で拡大したり、興味があるところを注目して見たりできる というところです。
すでに葉脈について知っているぼくらからしたら、網状脈と平行脈の違いなんて 当たり前って思えてしまうのですが、
そのことをまだ知らない(まだ教えてないから当たり前かもしれませんが)
子からしたら、
「枝分かれしているものと そうでないもの」
みたいな絶妙な表現で答えてくれていました。
そんなこんなで子どもたちと一緒に 植物の分類表というのをつくりあげていきました。
最後に見せたオオバコでは、生き物を分類していったときにある 例外との遭遇 を体験してもらいました。
▼とくにうれしかったつぶやき
そんな授業の中でも嬉しかったつぶやきがいくつかあります。
例えば、葉脈を分類したあとに挑戦した 根の分類のときに
「これはさっきと比べたら簡単。すぐできるわ」の声
1つ目のステップを越えられたからこそ、次のステップが楽に見える
自分でもできそう!やってみよう!
そんな思いが伝わってきました。
他にも
平行脈に気づけていなかった子たちが トウモロコシの葉を拡大してみていったときに
「あ!!これ脈あるやん」「どこどこ?ホンマや!!」
みたいな子どもたち同士のやりとりの声
なんとなく見ているだけでは気づかなかった、平行脈の存在
そこに友達のやりとりも含めて気づけていく過程の言葉でした
授業の最後に 持ってきていたみんなが最初に雑草と呼んでいた植物についても
「これ双子葉類やん」「こっちは単子葉類ね」
みたいに、確かに授業で学んだことを使えるようになっている姿を見れたことも嬉しかったです。
▼そういうつぶやきが授業魂を燃やす
んですよね。
ちょっとしたそんなつぶやきがあるから、聴きたいから
1時間の授業に対して、何時間も準備をしていくんですよね。
ぼくなんかはたった週に1日しかいってない非常勤講師ですが、
全国には毎日遅くまで 明日の子どもたちのつぶやきのために
頑張っている先生たちがたくさんいるんですよね。
ぼくも残り7ヶ月間、子どもたちと一緒にいろんなことをワクワクしながら学び続けていきたいなって思いました。
今日もここまで読んでくださってありがとうございました。