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なんでも多数決で決めていいの?【知っていることが大切】

おはようございます。”おこめさん”です。

多数決で通ったから絶対守りましょう


学校ではよくこんなことを耳にします。


果たしてこれは正しい民主主義といえるのでしょうか。

今日は多くの場面で採用される多数決について、その扱い方も含めまとめていきます。

学校では教えてくれないシリーズ 多数決編 です。

参考

https://wired.jp/2017/10/22/majority-rule/

https://news.yahoo.co.jp/articles/439feac6baa4dae5f4f8bfd7a6c4861c0372c09e





多数決の落とし穴

多数決(たすうけつ、英語: majority decision)とは、ある集団において意思決定を図る際に、多数派の意見を採用する方法のこと
wikipedia


多数決というのはあくまでも意思決定の一つの方法に過ぎないわけです。

つまり多数決をとったほうがいい場面と、そうでない場面があるというわけです。

ジャン=ジャック・ルソーも

緊急性の高いものは多数決でも仕方がないが、重要性の極めて高い内容には全員の合意が必要である

と論じています。

多数決がうまく機能しないのは次の場面です
①ボスがいる場面
②空気に流されてしまう場面
③間違った情報が流れていた場面


①は10人で投票があったとして、そのうち5人は一人の子をボスとして慕っている。その子がAといったら5人はAという。こんなボスがいた場合、多数決での判定はどうなるとかというと
ボス+5人 対 残りの4人
となり、ボスが言ったことが必ず採用されてしまう。

これは多数決という名前ではあるけど、絶対王政と変わらない仕組みになってしまっていますよね

②も①に似ているけど、その多数決をする場面で誰かが言った声に流させてしまう。自分の意思をもたずになんとなく多数決に入ってしまうと、大抵がその場の空気感によって決まっていってしまう。

③これは Aが一番安い(本当はBが安い)という間違った情報が持ち込まれて、それしか知らないまま多数決に入ると、みんなはAを採用してしまうことになります。間違った情報しか持たないまま多数決に入るとこうなってしまう可能性があるわけです。
格付けチェックという番組でもこれは顕著に見ることができます。みんなが知らない、経験したことがないが故に多数派が間違った正解を選んでしまっている場面見たことありませんか?それもこの③ですね。


このようになんでもかんでも多数決を扱えばいいというわけでもないのですね。

そのために必ず少数派の意見にも耳を傾けないといけないし、多数を疑ってかかる癖が必要です。

異議申し立て


たとえ多数決で決まったとしても、それに対する「異議申し立て」の機会を必ず保障しなければならないのが民主主義の鉄則です。

きちんと議論されて一度納得したことを蒸し返すは違いますが、決まったのだから、文句を言わずに守りなさい は民主主義の鉄則から外れてしまうわけです。

多数決を採用するのなら、このこともおさえておく必要がありますね。

多数決をとらない場合


①全員で納得解を導く
②リーダーが決断する

大きく分けてこの2つではないでしょうか。

①に関しては時間をかけられる際は積極的につかっていきたいものです。
一つの意見に対して、どうしてその意見に至ったのか、一人ひとりのそれを紐解いていくと、どこかで一つになる瞬間があるはずです。(もしくはそれぞれが納得感をもった譲歩がつながる瞬間)

ここにたどり着けた場合、多数決とは比べ物にならないほどの強いチームができあがります。

だけど、この方法には時間がかかりすぎてしまいます。また全員が参加するという条件もつきます。

そこで②が必要になります。
あくまでも確固たるリーダーシップがある場合に限りますが、絶対にこっち!って言い切れるものがあるのなら、それをリーターが選び、あとからそれを正解にしていくという方法もとれるはずです。

例えば
船の舵取りをする際にリーダーはいち早く氷山の存在に気付き、急いで舵をとらないといけない。
多くの人はその存在を知らない。説明する時間もない。
この場合、真っ先に舵をきり、その上で説明してまわったりすればいいのです。

このように多少強引でもリーダーが全員を守るために決断し、その決断を正解にする努力をするということも必要になるわけです。


おわりに


いかがでしたか。

今日は多くの学校、クラスで採用されている多数決に対して、まとめてみました。

これらのことを知っていると、なんでも多数決で決めるというのが最適解ではないことに気付けるはずです。
どこにもクラスの決め事で必ず多数決を採用しないといけないとは書いていないわけです。

そして、それぞれの特徴を理解した上で何を採用するかどうかを判断することが、大切になります。

参加する生徒一人ひとりもこのことをわかってクラス活動に参加すればもっと有意義なクラス活動になるでしょう。

こんなことも学校のカリキュラムにはありません。

子どもたちに伝えておくということもやはり必要な気がします。

そんな思いで今日のnoteを書いてみました。


ここまで読んで下さってありがとうございました。


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ブログ こめたか


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