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先生だったときの自分のもがきの歴史⑤【本当にラスト/市内のICT推進委員になるまで】#662

おはようございます。

8/19 今日は結婚記念日です。平日ですが、少し豪華な食事づくりを心がけます。朝はやっぱりホットケーキ。晩御飯はベタに唐揚げでしょうか。一日を奥さんへのありがとうの気持ちで過ごせたらと思います。 おこめさんです。


先生時代を振り返る記事、いよいよラストとなります。(今日こそ本当にラスト)

かなり苦しかった8年目を終えて今日は9年目、10年目を振り返ります。

もしよかったら最後まで読んでいってください。

これまでの記事はこちら


おこめさん→10年の公立中学校勤務を経て独立。公立学校を外側から支えるために、オンライン塾を設立・運営。子ども~大人までを対象としたライフビジョンコーチとしても活動。半年の育休を取得した朝活大好き2児のパパ


▼先生9年目

辛かった8年目を終えて、心機一転また中学1年生の担任となります。

1年生の担任は初任のときに経験した以来8年ぶりです。

ようやく原点に返ってきた感覚でした。

当時は右も左もわからなすぎて、何もおいついていませんでしたが、

このときの自分はあのときとは全く違っていました。


ただ、8年目の失敗(?)もあったので、この年度は少し自分なりの学級経営を考え直す一年にしました。

というのも、自分たちでクラスを作っていくっていう のは確かに聞こえはいいのですが、先生として引っ張っていく力も持った上でそういうクラス経営に移っていくという方が適切な順番なんじゃないかって思ったからです。

このときの学年のテーマが「守破離」ということもあって、

まずは一年生 しっかり学年のやり方にそって動く 「守」の一年にしよう

そう心に誓いました。


こうしてはじまった1年生の担任生活。

特に最初の2ヶ月は、二人目の出産のこともあって、時差出勤をお願いしていました。

具体的には勤務時間を通常の8:30~17:00ではなく9:00~17:30とさせてもらったのでした。

その関係で朝教室に行くことはできないので、かわりに毎日学級通信という形で子どもたちにメッセージを伝え続けていました。


こうしてできるだけ子どもたちにぼくなりの思いを伝え続けていきました。


ただ、文化祭や体育祭で思ったようにクラスをまとめあげることはできませんでした。

ここらへんは どれだけいっても自分にとっての弱点だったのかもしれません。

もっともっと経験を積んでいけばそれも変わったのかもしれませんが、

自分としては、「あぁ今年もこの感じなのか・・」っていう少しネガティブな感覚を持ってました。

担任という役割はどうしても 大人一人の世界で、

どの行動が子どもにどう影響するのか

どういう行動が子どもの今の姿につながったのか

というのを振り返って、改善していくっていうのが難しかったりします。


だからたくさん研修を受けて、その理想の状態を教わり 

その時点の学級の様子と比較して なんとか軌道修正をしていくしかありません。

ただ、ここにも限界があって 担任のカラーというのを変えていくっていうのは難しかったりします。


このときのクラスの状況も 1、2年目に味わっていたような

また繰り返してしまってるけど、どうしてこうなっているのかわからない状態だったと思います。(副担としてたくさんクラスを見ていましたが、それを踏まえて学級を冷静に見るってこともできていませんでした)


それでもなんとかクラスをまとめていきたかったし、もがき続けてはいました。

そんなタイミングで「コロナ」の件がやってきました。

学年末テストが終わったそのタイミングで全国一斉休校がやってきました。


クラスで過ごせる時間が急に奪われ、

なんとなくの宙ぶらりんの状態で時間だけが過ぎていきました。

それからは一応最後の登校日に子どもたちとの時間を過ごすことはできましたが、それでも不完全燃焼であったことは否めません。


こうして9年目の一年が終わりました。


▼先生10年目

こうして迎えた10年目の春

実は9年目の時点から この一年間、育休をとらせてほしいってことを管理職に伝えていました。

ただ、一年とるっていうことは学年の状況的にも厳しいからなんとか学期単位でとれないかっていう話になっていて

2学期、3学期間に育休を取得することになりました。

そのためこの一年も副担として勤務することになりました。


担任ではないっていうだけで、120%以上の肩の荷がおりるっていう感覚がありました。

そしてなんとなく副担としての自分の働き方の方が先生として楽しめているかもっていう感じもありました。(より多くの子どもたちに理科の授業を届けられる)


しかし、この年度は 4月に入っても休校の解除はなく、

むしろ自宅での勤務を余儀なくされていました。

理科の部会で話し合って自宅でできることを洗い出してできることをどんどんやっていきました。

・一年間の定期テスト作り
・一年間の単元テスト作り
・授業作り
・オンライン用の授業案作り

こうしてできることをどんどんやっていった結果


やることがない・・

そんな状況になっていきました。


しばらくは自己研鑚のために毎日1冊の本を読むってことをやっていましたが、それをやればやるほど、

自分が今目の前の子どもたちのためにできることがあるんじゃないだろうか

そんな疑問が浮かんできました。(この中でもいろいろなオンライン研修に参加する中でオンラインでの活動実態にふれていたのも大きかったです)


そのときに文部科学省からの管理職や委員会向けに出されたYoutube動画を見ることになります。(↓文字起こしされた記事)


これは今ぼくがなんとか進めるしかない


そんな使命感のようなものが湧き上がってきて

次の日には管理職に資料を提示していました。

「Googleclassroomをうちの学校で導入させてほしい」

簡単にまとめるとこういう内容です。


まず、学校向けの導入であれば無料であるということ

子どもの成績管理や資料の配布など一括で行うことができること

すべてのサービスがGoogleによって補えるという点
(Forms、Documents、Spreadsheetなどなど)


いろんな点を考えてGoogle一択だと思いました。
(むしろそれ以外のサービスは個人でお試しで触ることが難しかった)


Googleのサービスを個人で契約して触れば触るほど、

今家にいなければならない子どもたちの学びを少しずつでも前に進められる未来が浮かんできました。

さらに、もっと先の未来 学校での学び方が進化していく様子も想像できました。


あまり詳しい話は書けませんが

度量の大きい管理職のお陰で

市内小学校46校、中学校19校の中で 先進的にGoogleの活用を進める流れを作ることができました。

さらにその流れから校内独自にICT推進のチームを作ることになりました。

ここはぼくが個人的に声をかけさせていただき、

学年主任などの非常事態の際に動かないといけない先生を除いた若手を中心に7人ほどがチームに参画してくれることになりました。

ここからチームを中心に話し合いや使い方研修を進めながら校内への導入の流れを描いていくことになりました。


ただすぐに子どもたちに導入するっていうわけにはいかず

まずは先生方向けの研修を実施することになりました。


なぜ、今このスキルを身につける必要があるのか

これからの時代どうなっていくのか


先生方が自分ごととしてできるだけ動きにまでつなげられるような内容でプレゼンを準備していきました。


こうして校内研修をすすめている間に

市内の委員会でも動きがありました。


「〇〇学校ですでにこういう動きがある。委員会がこのまま立ち止まっていたらいいのか」

そういう熱い思いで上を説得してくれた人がいました。


こうして委員会も重い腰をあげて市内全校にGoogleのアカウント配布、使用への流れへと舵を切ることになりました。


これまで自分の学校でやってきた 先生方への使い方研修

これを市内全校へ広げていくことが必要となり


急遽 ICT推進委員というものが集められることになりました。

いくつかの学校のICTに強い先生方が集められ

どのように研修を進めていくのか、現時点での各校の取り組みの進捗状況

そういったものを共有することになりました。


市内全校から集められたICT係の先生方へぼくから「これまでの流れとこれから」というテーマで講演させていただく機会や 校長先生方へのICTの必要性を訴えるために校長会でぼくの講演を流す時間もとっていただくことになりました。


こうして市内の中のタブレット配布やGoogle関係の利用を進める下準備をして

10年目の1学期を終えました。


これまでにない規模の仕事をさせてもらい

新しい働き方のビジョンを見せてもらった時期でした。


▼おわりに

ここから育休に入り

いろいろな葛藤を経て先生という仕事から離れることになったのですが


ここまで書いてきてやっぱりぼくは先生という仕事が大好きなんだなって感じました。


自分がやりたいことを形にして、さらに学校で副業というものが解禁された未来には

また再び先生という仕事を選び正職として働いてみたいなって感じました。



そして全5回にわたってぼくの先生時代の葛藤っていうテーマで綴ってきたのは、なかなか誰にも相談しずらい先生の悩みやもがきを持っている全国の先生方が少しでもこの記事に共感してくださったり

改めて自分にとっての理想の先生像や育てたい子ども像やクラス像を

ぼくのコーチングを通して具体的に描いていくことで

エンパワメントされた先生がまた現場で活躍してくれる未来が浮かんできたからです。


まだまだ先生向けにこうしたテーマでコーチングをしたことはないので、まずは興味のある方に向けて 無料でコーチングをさせていただきたいと思っています。


またコーチングについては別記事で詳しく書かせていただきますが、今の時点でちょっと興味のあるって方は、一度こちらまで連絡くださったら嬉しいです。↓

ohakoya2021@gmail.com


今日もここまで読んでくださってありがとうございました。


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