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中年ファッション迷子

骨格診断が席巻している。
自分の体型や雰囲気を客観的に診断して、似合う色味は服の形を選ぶ参考にするというのは、自己演出としてとても良いのだと思う。
多分、
・色々な形の服を気軽に買える選択肢が増えた
・通販でお店がないエリアでも購入できる、サイズ展開も豊富
・自己ブランディングという考え方のひろまり
とかそういう要素が揃ってきたら、選択肢が多すぎてどうやって服を選べば良いのかわからなくなり、1つの指標として骨格診断などが選ばれているのでは・・・と考えたりしている。

あと、齢42になってぶち当たる呪いとして、「大人なんだからある程度のものを」みたいな考え方。あまりに全身ファストファッションというのはちょっと・・・と自分で感じるのは構わないと思うし、私もシルエットに違いが出て来たりするのでそう思うけど、基本的に自分に合ってて心地よければ全然それで良いと思う。

ただし私の場合は「自分がアガる服」じゃないと買う気がしないという誠に曖昧模糊とした基準で服を選んでいるので、イマイチ骨格診断やら年齢相応の服選びみたいなものと折り合いがよろしくない。
でも、体型が変化してくるというのは実際あるのでどんなものでも着られるというわけではないし、好きでも体型に合わない服というのはあるものでそういったものは自分が心地よくないので買っても着なくなってしまう。そういう意味ではすごく意味があるのはわかる。客観性を失わずにいるというのは大事なことだ。

みたいなことをもちゃもちゃ考えていたら、服を買うのが面倒になってしばらく買わなくなっていた。在宅勤務になったということも大きい。
買っているのは作業のしやすい、素材が着ていて楽な、それでいて小汚く見えないという自宅着ばかり。

少し前に服を断捨離したら、また外出の機会が少しずつ増えてきたら、新しい服がほしくなってきた。でもどこのお店のどういう服がよいのかというアンテナがすっかりなくなっていて、迷子になっていて結局買ってないということに。気軽に買ったり捨てたりするのに疲れているのもある。

そんなとき。テンションブチあがる服たちをみかけることになる。

「空と服と」という古着やさん。
ものすごく可愛いワンピースやブラウスがたくさん売っている。
日本のセミオーダーで仕立てられたものや、外国からやってきたものなど、それぞれに何かストーリーを孕んでいそうな服たち。
今まで古着というものを選択肢にいれたことはなんとなくなかったけれども、これは、私が着ても良いものだろうか、可愛い。

おそるおそる1枚ワンピースを買ってみたら、実物もやっぱり可愛い。状態も良くて、これは!とテンションあがってさらにもう1枚とブラウスも買う。やっぱり可愛いし、食事に行く機会があったので着ていったら褒められたり。嬉しい。

ちなみにまだほしいものがあるので、毎月集めて行きたいな・・・。こういう古着やさん札幌にもあるかな、探そうかな・・・などとすっかり古着熱に浮かされている。

古着で、今でもキレイで形がしっかりしているものはそもそもの作りが良いから生き残ってきているということがあるのだと思う。あとはサイズ感の問題だけど、それはもうしっかり検討するしかない。そういう意味では巡り合わせの問題なんだろうと思うし、それも楽しい。

そして存外余計な力の入っていない雰囲気は、大人にもぴったりなんじゃないかと思う。とりあえず私の現在地点にはしっくりきた結論は古着。自分としてはすごく意外すぎるけれどもとても楽しい。

あ、もちろんヴィヴィアンウエストウッドもマディソンブルーも相変わらず好きですけどもね。いつも買えるわけでもないしね・・・。こういうやつも大事に着ていって、自分的に古着みたくなるまで着倒していきたい。




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