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先達たちの空気感

裁縫・パン作り・コスメ

最近私がはまっている沼3種です。
どれも初心者。

裁縫:マスク量産ぐらいはできた。スカートもやっとこさ作ってみた。
パン作り:5-6種類ぐらい普段食べるパンをつくってみてる。
コスメ:@コスメ先生に聞きまくって各アイテムサンプル試し中

ってぐらいです。

コロナ禍で去年から在宅勤務がはじまって、通勤にまつわるあれこれの時間を割けるようになったのと、パソコンを使うだけのお仕事なのでちょっと自分をモニタの前から剥がす時間を作らないと体調的にマズいことになってきたのでということであれやこれやはじめたわけです。

で、すぐ躓く。

たとえば、裁縫。
布を正方形や長方形にちゃんと切り出すって超難しくない?どこで直角とってるの?なんか計って切ってもゆがむんだけどー。
とか。

パン捏ねても生地がベタベタで手につきまくって全然まとまらない…
全然本の感じと違うんですけどー。
とか。

自然なアイラインてどやって引いてるの?ていうか目尻はどこまで引けばいいの?すごい目立つんですけどー。
とか。

もう本とか解説サイトに載る以前のちっさな問題で躓いてしまって、多分これであれこれ挫折して面倒になってやめるってことって多いと思うんですよね。プチ成功体験の積み重ねが脱初心者につながると思うのです。

で、今は良い時代なので、ネットで探すと同じところで躓いてしまったひとがいっぱいいて、果敢に先達たちにアドバイス求めたりしているのをすぐさま探せるわけですよね。私だけじゃないのね、と少し心が強くなります。

@コスメは知ってたけどさ。パン作りも裁縫も、専門の見やすいサイトっていっぱいあるのよね、ブログもさ。

で、そんなところで調べるんですけども、分野によって先達たちのアドバイスの空気感と温度感の違うこと違うこと。プロのアドバイスじゃなくて、脱初心者を果たした先達から初心者へのアドバイスの話です。
※思いっきり私見です

コスメ>パン作り>裁縫 の順にアドバイスが温く心地よい。

裁縫。結構コワイ。スパルタン上司風。「質問する前に当然布には水通ししてますよね?」「布目みてます?」「はさみってそもそも正しく使えばまっすぐ進むはずです。どんな使い方してるんですか?」などなど。初心者の質問がヌルいのだろうが、そんな質問返しせずとも良いだろうと思ったり。新入社員に昨今この空気感で接したら病みそう。

パン作り。普通。優しいが仕事には厳しい上司風。「キレイに焼けてますね、でもちょっと腰高。捏ねが足りないのかもしれないですね。」「焼き色が足りなそうですが、時間を長くするより10℃あげると良いですよ。」「グルテンが生成されるのは(以下略)」などなど。常にスキルアップを求めて行く感じ。おそらく目指す仕上がりはプロのパン。

コスメ。超優しい、というかノリノリ。「これ良いよ!超サラサラ。脂性肌で悩んでるひとには良い感じ!」「肌の荒れ辛いですよね、このコンシーラーとてもおすすめ。」「初心者さんにむけて超解説」などなど。聞かずとも困ってる様子をみて手をさしのべてくれる感じ。ぐいぐい親切。

※偏見込みで謎の分野を比べているのは自覚してるのでディスる意図はゼロです。

で、この違いはなんでなのかということをちょっと考えてみたのです。
ここ考えたら職場でも役立つかもだし(後付け)。

01:競技人口の母数
間違いなく裁縫人口よりもコスメ人口の方が多かろうと思うのでその分悩みを共有しやすいんじゃないか。超初心者がセミプロに聞きまくるっていうのは悩みどころが違いすぎてミスマッチが起きやすいよね。レベルが近めな方が話しが通じやすい。そういう人がみつかりやすいのかな。これやったらすごい良かった〜ってのは誰でもどの分野でもあると思うんだけど、それが共有しやすいのだと思うわけです。

02:関連人口の多さ
メイクは自分で自分にするものですが、基本周りの人に見られることが前提にあるので、関連人口というのは会う人全員と言ってもよい。私の場合は、彼氏・親・会社の人・飲み屋の店主・友達など。パンに関しては、作ったもの一緒に食べるひとがいたりすることが多いのでは。ちなみに私は友達のごく一部・親・彼氏。裁縫は、基本自分ひとり。服という意味ではメイクと同じぐらいいるけど、こと裁縫ってことになると、自分だけの世界。コスパ求めるなら買った方が安いし。安くて良いものあふれてるし。わざわざ素人が自作する意味が見いだしにくい。周りから見て理解されやすい度みたいな話。

ということで、母数と関連する人間の多さの順がそれぞれの違いかなかなと。あとは機材の値段などでの導入ハードルがどんだけ大きいかというのもあるかも。ミシン安くないしね。ハードル高めな分野をクリアして脱初心者を果たした先達は孤高の職人気質が培われるのでは。自分で試行錯誤しつつあれやこれや試してやってたわけでね。一旦考えたりする前に気軽に「これどーしたらいいいの?」って脳天気に何度も聞かれたらちょっとイラっとするってのはわかる。というようなことが空気感の違いなのかなという結論であります。

徒弟制度と会社組織が全く違う理論で成り立ってるようにどれが良いとかいう話じゃ全然無いけど、こーんなに違うんだなあと思ったのでありました。

という話なんですけども、コロナ禍でのマスク需要は裁縫人口をとっても増やしたはず。お手頃ラインのミシンが一時期売り切れたりしたそうですよ。きっと初心者とセミプロの中間のひとが多くなって、口コミサイトみたいなものも増えてくるんじゃなかろうかと期待している次第です。ヘタレの初心者だからさ、優しくして欲しい。

質問する側される側のミスマッチの話は自分の仕事的に思い当たることがゴロゴロあるので別でまた考えてみたい。

あとは初心者的に実際自分はどうやったとかこれが良かった話を脳天気にしていきたい次第です。



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