ゲイの出来上がり方② 〜芽生え〜

前回記事をご覧頂いた皆さん、ありがとうございます。

スキはもちろん、個別でリアクションを頂けたりもして、大変嬉しく思います。

さて、前回は私の幼少期について。
前回記事はコチラ。↓

「自分に無いものを持っているものに憧れる」という性格から、男の子らしさ、女の子らしさ、両方に憧れを持つどっちつかずな人格の幼少期を過ごした、というところまで書きました。

その性格は今なお続いているのですが。

それを踏まえて続きをお読み頂ければと思います。



カッコイイものよりかわいいものを好み、女子と室内遊びを好み、男子とは「オカマ」と揶揄される日々。

そんな幼少期を過ごし、中学生になりました。

ちなみにここまでの私のスペックですが

・大人しい
・運動できない
・ガリガリ
・ゴリゴリ文化部
・勉強出来る方
・ゲーマー

…まぁまぁまぁ、

やっぱりさ、小学生中学生までの「男の子らしい」と言ったら、「運動できる」「活発」だもんね。

ご覧の通り、真逆な訳です。そこにオカマと来たら、そりゃからかわれる訳だ。笑

ちなみに周囲との仲ですが、女子とは話しやすく、男子はもちろん友達も沢山いたけれども、からかってくる奴等もいたので、その辺りとはぶつかることもあり、

大きくない学区、義務教育9年間をほぼ一緒のメンバーで過ごしてきたので仲は悪くないけど、当時の男子特有のヤンチャなノリには時折ついていけない、という感じでしょうか。



中学生になった自分の新たな興味と憧れとなったもの、

それはいわゆる「二次性徴」でした。

大体男子だと、小学6年生くらいになると「おちんちんの毛」が生えてきますよね?

で、僕の友達には、中学1年でワキ毛が生えてた子とかいたんです。それも割としっかり。

で、あの、私は、ね。その、そこら辺の、毛関係発達が割と遅かったんです。
大人になってから生える毛達は、全部中学校に上がってからかな。

何なんでしょうね、既に男性ホルモン少なかったのかな(笑)

まぁとにかく、そんな話を聞く度に「へ〜!オットナ〜!」くらいに思ってました。特に「見てみたい」とかはなく。

あ、でも先述のワキ毛は、流石に13歳で生えてることは思いもしなかったから、見てみたかったかな。笑

そうして周りの同級生がだんだん大人になっていく「二次性徴」の最中の中学2年のある日、
ある決定的なものを目撃することになります。



先程も書きましたが、私は比較的二次性徴が遅く、運動もしない、そして太れない体質だったのでガリガリ。

そのため、自分自身の身体的な変化はあまり感じることはありませんでした。

大半の健全な中学生男子は、運動部が多いでしょう。

定期的な、しっかりした運動を1年も続けていれば…

そりゃ、ある程度身体はしっかりしてきますよね。

ある夏の、少し前。

ある素朴な顔の、坊主頭の、小学生の頃から知っている野球部男子が教室で着替えていた、その時。

私は驚愕しました。

厚みを付け、硬そうな胸筋、

縦に線の入った腹筋と、

めちゃくちゃカッコイイ身体になっていたのです。

その子、先程も言いましたが素朴で、割と童顔だったのです。

しかも昔から知っていたから、いつの間にこんな逞しい身体になっていたのかと、
そのギャップに衝撃が走ったのを覚えています。

…まさか?と、それから色々な同級生の体つきを見回してみると、

皆同じように、1年掛けて出来上がった逞しい身体を既に持ち合わせていました。

自分の身体には全く変化が無かったので気付きませんでしたが、

「こんな体つきこそが、大人の男性の身体なのか!」と、ハッとした瞬間でした。

それからというもの、同級生の筋肉の付き具合と体つきであったり、
テレビで見る男性芸能人の上半身裸の姿が気になって、見たがるようになってしまいました。

あ、流石に同級生に「見せて」とか言った訳じゃないよ、チラ見しちゃう程度(笑)

この頃は、やっぱり自分に持っていないものだったので、羨望や憧れはもちろん、

逞しい体つきに対して「カッコイイ…」と思う気持ちもあったと思います。



こうして14歳にして「男性の身体」の魅力に気付くことになってしまうのですが、

この頃はまだ、自分の中に芽生え始めた自分の「本質」というものにまでは気付いていないのでした。

それが自分で認めるようになるのは、もう少し先のお話。(もうちょっと続きます)

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