ゲイの出来上がり方①
突然ですが、私はゲイです。
16歳で自認し、3年前、30歳の時にSNSを通じて広く知人にカミングアウトしました。
突然このように語り始めましたが、特別私はLGBTの活動家として発信している訳ではありません。
私自身、まだ自分がどのようなものなのか分かっていないところもあるし、自信が持てないところが多いです。
実際、友人にはカミングアウトできても、家族にはまだ言えていません。
世の中、LGBT、性的マイノリティに対して理解を深めよう!差別を無くそう!寛容になろう!という時代と風潮ではありますが、
では、どのくらいマイノリティについて知っていることがありますでしょうか?
「偏見とか持たないよ」という友人(いわゆるストレート)であっても、話しているとその実態についてまではわかっていないよなー…と感じることがまぁまぁあります。
先程申し上げたように、私は別に、LGBTの権利を主張する代表!とか、私が声を挙げる!とかいう活動家的なことをしている身ではありません。
ですが、今日本で巻き起こっている論調の、当事者であることは間違いないのです。
であれば、当事者として、何か伝えられることがあるのではないか?
声を挙げる訳ではなくとも、どういう想い方をしているのか、どういう過ごし方をしているのか、話していけることがあるのではないか?
そう思い立ち、コレを書いています。
筆の重い人間ですので、頻繁ではありませんが、こういった場があるので、色々書いてみようかと思います。
ちなみに、私も専門家ではないため、私自身知らないこともまだまだあります。
記事を書くことで一緒に勉強していければ良いなーと思います。
ではまず、私は何故ゲイになったのか?
これでも私は、元ノンケ(ストレート)でした。
今の自分を知ってる人は信じられないかもしれません(笑)
小学生の頃は女の子に割とモテ、最後に女の子と付き合ったのは小学5年生(やり手だな笑)。
その頃テレビで放送されてたアニメ「キューティーハニー」の影響で女体に興味津々。
そんな感じでした。
そんな私が何故ゲイになったのか。
その片鱗は、幼少期から見せていたと思います。
私は子供の頃から、「自分に無いものを持っているものに憧れる」子供だったと思います。
男の子に生んだのだからと、男らしく育てたい両親。それに応えたい自分。
周りの男の子達(幼稚園)は既に相応の乱暴さだったり、運動神経の良さだったり、活発さだったりを持ち合わせていました。
まだそんなものを持てていない自分はそれについて行くことができず、男の子と波長が合いませんでした。
だから、男の子が外でサッカーをしている中、一人女の子と一緒におままごとをしていることが多かったです。
男の子らしくならなきゃと思う程に反動もあって、逆に全く求められない女の子らしさに憧れたりもしました。
当時僕達の世代で流行っていたのが、男の子は「ドラゴンボール」、女の子は「セーラームーン」と、見事に二極化していました。
僕はそもそも乱暴なことが嫌いで、ほら、ドラゴンボールって殴り合ったりするのもあるじゃないですか。
そういったものよりも、可憐でファンタジーな世界であるセーラームーンの方が自分には合っていたんです。
っていう諸々の要因が大きかったんだけど、段々とナヨナヨさも育ってしまい。
そんな調子だから、当然周りの男の子から揶揄される言葉は
「オカマ」
でした。(子供って残酷よね)
そう言われても仕方ない振る舞いではあったんだけど、当時は悪口だと思っていたから、嫌がって否定していました。
そんな感じで、男の子らしいもの、女の子らしいもの、
どちらも持てず、どちらにも行けない自分は、
どちらにも憧れてしまう、とても中途半端な人物として形成されていくのでした。
ちょっと長くなりそうなので続きはまた次回。
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