ゲイの出来上がり方④〜自信〜

前回記事もお読みくださりありがとうございました。
諸々多忙が重なり、更新が大変遅れまして申し訳ありません。
楽しみにお待ち頂いた方がいらっしゃいましたら、めちゃくちゃありがとうございます…!

※話のまとめ方をめちゃくちゃ悩んでいたのは内緒

前回の最後では、遂に初めて男性にときめきを覚え、恋をしたところまでを書かせて頂きました。
前回記事はコチラ↓

それでは今回のお話をしていきます。


高校1年生、16歳。
子供の頃とは違うときめきに、戸惑いながらもこれが恋する気持ちだと把握するには時間はかかりませんでした。
これが「思春期の恋」なのかと。

しかしながら男性に恋をしたという事実は、自分自身すぐには受け入れられるものではありませんでした。
いくら男性に憧れる気持ちがあったとしても、本当に男性に恋をするとは思っていなかったのです。

当時世の中はまだまだゲイの存在に辛辣な部分があり、私の周りもそんなに寛容な風潮ではないと感じていました。
何より幼少期より「オカマ」と揶揄され続けてきたことから、「良くは思われないもの」という意識が植え付けられていたと思います。

だから男性を好きだと気付いて思ったことは、
「どうしよう」
でした。

割りかし、自分自身で否定したかった節もありました。
それくらい、私自身が受け入れ難い事実でした。

しかしながら内に芽生えた気持ちには抗えず、結局その先輩には告白をするくらいまでに気持ちが高まっていったので、認めざるを得ませんでした。

それでもしばらくは堂々と言えずに、基本は隠すようにして数年過ごしました。
それから自分を受け入れられるようになるまでは、また別のお話。


これまで記載してきた内容から、僕がゲイへと出来上がった過程は

◯☆自分には持っていないものに対する憧れ
☆男らしさを求められた反動
◯かわいいもの、可憐なものに対する共感
◯☆男友達が苦手で女友達の方が気楽
♡成長期の同世代男子との比較と憧れ
・人見知り化
♡男同士の楽しさに気付く
☆女性が怖くなる
☆男としての自信がなくなる
♡男性の素敵さに惹かれる

こんな感じでしょうか。
ここから更に、自分自身改めて分析してみると、

◯…自分の中の女性的思考を増したもの
☆…自分の中の男性的思考を減らしたもの
♡…男性への憧れを増したもの
・…その他

こういうふうに分けられるかなと思います。

こう見るとバランス良〜く、男性に憧れては女性的な思考に寄っていっていますね。笑

しかしまぁザッと見てみれば。
「憧れ」だの「反動」だの「畏怖」だの「人見知り」だの。
色々な言葉を使って書いてはいますが。
総じて言えば、ある決定的な言葉に言い換えられると思います。

それは、「自分への自信のなさ」です。

男としての自分に自信がないから、
・男らしさから逃げた。
・女性的なものに走った。
・女性が怖くなった。
・自分より逞しくて頼れる存在に憧れた。

(性別関係なく)自分に自信がないから、
・人見知りになった。
・意見が言えなかった(→部活で恐縮していった)。
・受け入れてくれる存在を居心地良く感じた。

全て、このような感じで言えるのかなと思います。

あくまで私の周りのことですが、
実際にお会いしたことのあるゲイ男性は、確かに自分と同類を感じることが多くて、
どこかコミュニケーションに難があったり、自信なさげな方が多かったなと振り返って思います。
(※あくまで私が出会った方々の印象です!)

私のように、自信を無くして同性を求めるようになった人は一定数はいるのではないかと思います。

もちろん、私の記述しているこの内容が全てではなく、
沢山の方から話を聞いていると様々なきっかけがあります。
女性にフラれた反動で、とか
大親友だと思ってた男友達に告白されて、悪い気がしなかった、とか
3PモノのAVを観てたら、男性同士の絡みに目が行った、とか。

これらはあくまで私が聞いた事のある話の例で、きっかけは色々です。
もっと単純な理由があるかもしれないし、私のように色々な経験や想いを踏まえて変わっていった方も、少なくないと思います。

経緯を自己分析できてるとは言え、今更ゲイを辞めることなんてできません。
それでも、未だに世間の風に晒されたり、性別の壁にぶち当たったりすると、あらゆる事に関して自信が持てないこともしばしばです。

では、自分がポジティブで自信溢れる人でいられたら、ゲイにはならなかったのか?
それは分かりません。

ゲイの出来上がり方は勿論それぞれで、人によっては「同性が好き」というただの性癖、と見えてしまうかもしれない。それもそれで確かにそうであって。

けれども、マジョリティという名の一般的な道から外れて、マイノリティの道を選んだこと。
選ばざるを得なかったこと。
その道を歩き続けること。

そこには「性癖」ということだけでは括れない、それぞれに大なり小なり、何かしらの想いをきっと抱えているのではないかと思います。


では、質問です。

あなたの周りに、マイノリティの方はいますか?

いない人は、マイノリティにどんな印象を持っていますか?

その人達は、どんな理由や想いで、マイノリティになったと思いますか?


これが私の、

ゲイの出来上がり方です。

最後までお読みくださり、ありがとうございました。


おわり

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