ずるい気持ちは無意味な気持ち。②

次男は生まれたときから既に兄というものがいます。

兄を見ていろいろなものを学び、遊んできました。

兄は次男より3歳年上。力も知識もすべてがかないません。

でも次男は自分と兄が同等だと思っています。

そして出てくるこの言葉

「ずるい」

お兄ちゃんだけゲームしてずるい
お兄ちゃんだけおだちんもらってずるい
お兄ちゃんだけごほうびもらってずるい
お兄ちゃんだけ1人でお友達の所にいってずるい。

キリがありません。

長男はすべてやるべき事をやって得たものです。

お手伝いをした、検定に合格した、テストで100点取った、などなど。

長男と次男は年齢も性格も違うのだからできる事ももちろん違います。

次男は次男で出来ることを私達親はいつも見ています。

物事の出来るポイントも全然違います。でも次男はそれではいまいち満足しないのです。

次男の希望は全てにおいて

兄と同じ。一緒がいい。

なのです。

兄と同じ腕時計がほしい。    まだ時計読めないのに。
兄と同じ言葉をしゃべりたい。  その言葉の意味がよくわかっていないのに。
兄と同じ枚数カードがほしい。  そもそもポケモンそんなに好きじゃないくせに
兄と同じ時間ゲームやりたい。  そこまで執着するほど好きでもないくせに。

なのに一緒にできなかった時に「ずるい」が出ます。

実は私、次男の気持ちはよーく分かるんです。

私には2つ上の姉がいます。
思い返せば、常に姉の行動を真似していた子ども時代でした。

姉と同じ漫画を読み、姉と同じ音楽を聴き、姉の友達とばかり遊びたがりました。

中学の部活も姉と同じ部に入部したのです。
今思えば別に好きなジャンルでもなかったその部活。
姉がいる、というだけで、私の中で他の選択肢が全くなかったのです。

姉依存はその後だんだん収まっていきましたが、
本当に自分では何も考えてなかったんだなと思うほど、行く道の先には姉の存在があったのです。
今はそんなこともなく、私は私の道を行っていますが、
姉、兄の存在と言うものは妹、弟にとって、時に親よりも大きな存在なのだと思います。

だから今、次男が何でもかんでも兄にくっついてるのが分かる。
わかりすぎる。
いたいほど分かる。
笑っちゃうほど分かる。

そしてそれが中学卒業くらいまで続くのかと思うとげんなりしてしまうのです。

そんな次男に事あるごとに言う言葉があります。

「あなたはあなた。代わりはいない、たった1人の人間なんだよ。あなたの思うように動いてごらん。」

必ず抱きしめながら言います。

私も親からそう言ってもらえたら、少しは自分で考えられたのかな、と、思いながら。

長男は長男。
次男は次男。

全然性格も違うし、体も違う。
みんなの良いところ、たくさん引き出せていきたいなと思います。

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