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1年前の自分に伝えたい、注文住宅の予算が超えてしまう理由

こんにちは、カンムの事業開発の岡田です。この記事はカンム Advent Calendar 2023の17日目の記事になります。

昨日は、広報の宮本さんの「危機管理広報について学んだことをまとめてみた!」でした。サービス広報から危機管理広報まで、ほぼ一人でゴリゴリにリードしているのは横で見ていて尊敬しかないです。

田舎に家を買いました

2年ほど前に東京から滋賀県に移住をしてきたのですが、今年は一戸建てを購入しました。今、絶賛建築中で日に日に家ができていく様子を見るのがとても楽しいです。

家を買うときに元々は、中古マンション、中古戸建、建売なども検討しましたが、いろいろありまして最終的に注文住宅にすることにしました。そもそもコスパが悪い 注文住宅をなぜ選んだのかという話もあると思いますが、今回は注文住宅の購入体験の課題、特に予算にフォーカスして感想戦をまとめてみたいと思います。

課題と書いていますが、担当してもらった工務店さんにはとてもとても良くしてもらいました。ここで課題と言っているのは業界構造的なものが原因のものです。施主も工務店もさらに納得できるようなソリューションが出てきて欲しいです。

そもそも注文住宅はどういう流れで買うの?

town life家づくりさんのわかりやすい図

私の場合は、こちらの流れと非常に似ていました。ただ、私の場合は建築工事請負契約が住宅ローンの事前審査の前でした。住宅ローンの審査をするにあたって請負契約が必要だったので、その流れの方が一般的なのではないかなと思います。

僕らの場合は、土地探しも結構大変でした。将来的に売る選択肢がとれる土地が良いなと思ったので駅から20分以内でかつ、予算に合う場所を探してたので結構大変でした。田舎ではありつつ京都駅から数駅で人口が増えている地域だったので分譲地も多く作られていて、建築条件なしの良さそうな土地は争奪戦になります。

アットホームを使って毎朝、値段が下がった土地、新しい土地はチェックしていました。今回買った土地も、値下がり情報がネットに更新されていたのをみて、その日に不動産屋さんに電話して土地を抑えてもらって、工務店さんにもすぐに土地を見てもらって数日で購入を決めました。

この土地争奪戦をするにあたってはスピードが命ですが、そもそも先に工務店を決めてないと、いざ良さそうな土地を見つけた時に「プロが見ても本当に良い土地か」を確認してもらうことができません。

なので、土地探しより工務店を決めるのが先になります。一番最初に工務店を決めなければならないのですが、この工務店選びが最初ながら最大の難所になります。

工務店選びが難しい

では、どこの工務店に家を作ってもらうのが良いか?ですが、それを決めるには、まずそれぞれの工務店さんがどこが強みか、それが標準仕様や見積もりにどう反映されるかの比較をしないと良さがわかりません。

では比較すればいいんですが、この比較するのが大変なんです。なぜなら、標準仕様に含まれている内容、標準仕様が記載されているフォーマットが工務店ごとに全然違うからなんです。

異なる工務店さんの見積もり例

上でネットにある複数の別の工務店さんの見積書を並べましたが、ここで伝えたいのは、仕様書の情報量や粒度が各社ごとで異なるので比較するのがすごく大変!ということです。例えば、A工務店はカーテンレールが標準に入っていないけどB工務店は入っている。じゃあ断熱材はどう?洗面台はどこのメーカーのものが標準で入っていて、それを造作で作るとどれくらい費用が変わるの?とか、考え始めると確実に沼ります。

でもここでちゃんと見ていないと後になって、「あれもオプション?」、「これもオプション?」となり、オプション地獄に入り込んでしまうので、手を抜けません。私の場合は、BE ENOUGHというサイトが非常に助けになりました。ちょうど良い塩梅の仕様が一覧化されているので、見比べながら仕様書を見ると、とても捗りました。

請負契約時点でオプション料金が読めない

仕様決めは楽しいですがお金のことを考えるとこういう気持ちになります

注文住宅の購入予算が超える所以はここにあります。オプション料金が読めない。請負契約時点で、100万単位でオプション料が変わるキッチンやお風呂などの設備の見積もりが取れないんです。

というのも、そもそも契約する工務店ごとに設備の見積もりが全然違います。まず、工務店を決めないとTOTOさんやタカラスタンダードさんから設備の見積もりを出してもらうことができません。工務店さんに聞いても、教えてもらうことはできません(時期によって価格変動があるので無責任に答えられないんだと思いますが)。

前述のように、そもそもこれもオプションなんですか!?が頻発する問題、オプション額が不透明問題があるため、どんどん見積もりが膨らんでいきます。

オプション料は適宜交渉したいところですが、原価が見えない上に、すでに請負契約が済んでしまっているので、基本的に交渉余地はありません。ゆえに基本的にはオプションは入れるか、諦めるかの2択になります。

では納得感を保ちつつ、予算をおさめるには?

結局、請負契約前までの交渉できる状態でオプション料も含めた予算を決める他ありません。なので、契約前に1年程度は知識を入れる時間を計画することをお勧めします。自分の場合もそうでしたが、工務店さんと打ち合わせごとに新しい検討事項が増えて、それを調べてどうしたいかを決めるが、オプション料金を見て大半を諦める、、ということの繰り返しでした。

元から何にどの程度のオプションがかかるかを把握していれば、標準仕様に含んでもらうとかの交渉余地が多くあるのに、そもそも知らないことで必要な交渉ができなくて、知ったときにはときすでに遅し。それはちゃんと予めちゃん調べないのが悪いんでは、とツッコミが入りそうですが、ちゃんと判断するために把握しなければいけないことがあまりにも膨大であるので走りながら予習するというのはあまりにも厳しい。。。

また、結婚式選びもそうですが、いろいろ見て比較してから決めようと思って動き出しても、実際は早々に疲弊して2-3社だけ比較して決めてしまいます。工務店選びの時もそうなりがちなので注意です。

いつが買いどきなの?

実際問題、ウッドショックや円安の影響で、住宅購入にかかる費用はどんどん上がっています。工務店さんに聞く限り、この約半年で同じ標準仕様なのに、100万円ほど値上げになっているようです。

とはいえ、一度上がると中々価格は下がらないようなので、検討している方は少しでも早く買ったほうが良いように思います。ちなみに今は新築購入に対する国の補助金で最大100万円でますので値上がり分が吸収できたりもします。新築購入だけでなく、リフォームなどもとてもお得な補助金があるので、リフォーム検討中の方は調べてみてください

終わりに

これは我が家ではありません

住宅予算を考える時は辛い気持ちになる時もありますが、間取りを考える時や、設備をどれにするかを考えるのはとっても楽しいです。もう一回家を買っていいなら、買いたいぐらいです。打ち合わせも1回4時間の長丁場だったりするのですがあっという間に終わります。
(それぐらい長い打ち合わせに子供を連れていくと一般的にはかなり大変だと思うんですが、お願いした工務店事務所に子供の遊びスペースと保育士さん的な人がいてくれたので非常に助かりました)

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