【一言書評】金子薫『鳥打ちも夜更けには』

金子薫
『鳥打ちも夜更けには』

寓話にはしばしば(オディロン・ルドンのような)幻想的なタッチの風刺画が挿絵にはさまれるが、物語に着想を得て描き出される挿絵とは反対に、この作者は一枚の風刺画をもとに物語を書き出しているような。つまり世界観それ自体はイメージを言語化する作業によって抽出/表現できるが、物語主導ではじめなければ趣意/教訓は前面に出てこない。

「サ」ポートに「シ」ェアと「ス」キ…『「セ」ンスが爆発してますね』という「ソ」ウルフルなリアクションまでお褒めの"サシスセソ"ください!