見出し画像

泥沼5連敗


受験生生活4年目。すっかり受験生生活が板についてきました。
満を持して受けた去年の試験が、ほんの少しの差で不合格だったので、希望の光が見えていました。
あと少し!もうちょっとで合格できる!
調子に乗って、勉強のペースも上がります。
たまたまもらった派遣の仕事がマンションの管理人だったので、合間に勉強し放題。
家に帰って家事をやったら、子供を横に見ながら、今日勉強した復習。
土日は、できる限り図書館にいって勉強。
どうだ!これで文句は言わせない!位の勢いで、家事、育児、仕事以外の時間はすべて勉強に費やしていました。
ところが、もうこれ以上はできないくらいやった!今度こそ、受かるはず。と受けた4回目の試験は、前年の点に全然届かない点しかとれなかったのです。

試験が終わった時。目の前が真っ暗になりました。会場まで迎えにきてくれた子供たちを前に、私はどうしていいのかわかりません。
「んーーー。また、だめだったみたい」
母親のただならぬ空気を読んだのか、子供たちはそれ以上、試験のことを何も言いませんでした。

私の何が悪いんだろう。なんでこんなにできないんだろう。
教材は買っているけれど、予備校に行っているわけでないので、見よう見まね。完全に独学です。当時、SNSも、それほど一般的ではなかったので、使っておらず励ましあえる仲間もいません。私はどうしてよいのかわからず、途方に暮れていました。今までと同じでは多分だめなのはわかっている。だけど、なにを変えたらいいんだろう?

とにかく解決法を求めて、月刊誌に乗っている合格体験記を読みあさりました。
読んでいると、人によって言っていることが全く違うのです。大まかにやれ、という人もいれば、細かくやった方がいいという人もいる。勉強をする方法も順番もまちまち。
だけど、みんな合格している。と、いうことは、私にも合う、合わない勉強方法があるということ?
そこで、合格体験記に書いてある勉強方法を片っ端からまねてみることにしました。もし、今年、この人の言うとおりにやってみて、ダメだったら、次は別の人のマネをしてみよう。それでもダメだったら・・・・・その時は・・・・。また別の人を探すか・・・・・。これだけ、試してみたら、いつかは、生きている間には、たどりつく・・・・はず・・・・・・
一時期、手元に感じていた合格ラインが次第に遠く、砂漠のはるか彼方に見えているオアシスのように感じられ、完全に泥沼に陥っていた時期でした。

合格まであと3年

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?