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子持ち主婦が資格を取って自立する方法 その2

続きです。
資格を取ったら、子供との時間もとれるし、何よりも自由に仕事できる。
そんな夢を持って勉強を始めた私ですが、現実はそんなに甘くありませんでした。

最初に受験したのは、勉強をはじめて3か月のこと。いつも子供に合わせてのんびり生活している私は、受験会場の雰囲気に圧倒されてしまいました。ピンと張りつめた空気。みんな話一つせず、テキストに集中している。周りから感じる本気のオーラに思わずビビった私は、とんでもないところに飛び込んでしまったのかもしれない。と後悔すら感じました。点数も当然悲惨なもの。それでも、まあ、今回はお試し受験だから。次回、がんばればいいわ。なんてのんきに構えていました。
 
司法書士試験は、午前(4科目選択テスト)、午後(7科目選択テスト)+(2科目記述テスト)で成り立っています。午前、午後(選択、記述)にそれぞれに足切り点があり、まんべんなく点が取れなくてはなりません。通信教材をなんとかやり終え、さあ今回が本番!と、臨んだ翌年の試験。合格点には全く届かなかったのです。
 
自分としては、がんばったつもりでした。子供が寝ている間や、家事の合間に音声を聞いて、問題を解く。言われた範囲をちゃんと勉強したはず。講師の先生が言っていることを「私、ちゃんとやったのに」それなのになんでできないの?

元々私は勉強をすることは嫌いではありませんでした。言われた範囲を言われたとおりに勉強すると、点数がとれたし、成績もよかった。だけど、高校になってから嫌いになっていきました。中学校までは、覚えてさえいれば、テストの点数がよかったけれど、高校になると歯が立たなくなります。私の勉強方法は、とにかく記憶頼りだったので、数学や物理に関しては全く役に立たなくなってしまったのです。公式を覚えているからと言って、問題が解けるわけではない。だけど、その公式を応用するって、どうすればいいの?
解決法を見つけることができず、私は勉強するのが嫌になりました。数学は、理系じゃないから無理だし。英語も、そんなに必要ないから勉強しなくていいし。と、とにかく、言い訳ばかりを作るようになりました。テストの点が悪くても、今回は勉強しなかったからしょうがないよね。次はちゃんとやればいいし。今回はやってない範囲が出たからしょうがないよね。と、言い訳ばかりが上手になっていきました。こんな状況では、成績は落ちるいっぽう。結局、大学受験も、どこを受けるのかもあやふやなまま、何となく勉強して、何となく受かった大学に進学してしまったのです。それでも、大学生活は楽しかったので、勉強なんて、大して努力しなくても、なんとかなるもんだ、という思い込みだけが残っていたのでした。

司法書士試験の勉強をしているうちに、その頃の勉強に対する甘さが次第にあぶりだされてきました。

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