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古代ギリシャのイラストを作ろう

どうも、イラストレーターのおきおよぐあじです。
先日わけあって、このような ↓ イラストを作りました。


古代ギリシャとギリシャ神話をテーマにしたイラスト

今回はこのイラストの制作過程を記録しておこうと思います。

【制作過程①:お勉強する】

今回のイラストは、古代ギリシャとギリシャ神話をモチーフにしています。
高校世界史で扱うような偉人やギリシャ神話について情報を集めるところから始めました。
勉強する中でヘラクレスについては入れねばなるまいよ、と思ったので彼の試練については他の人より多めにほじくりました。

同時進行で誰をどこに描くかぼんやり考えていきます。

下の図の時点ではジブラルタル海峡のあたりまでイラストに入れようとしていたことがうかがえます。おそらくケルベロスやハデス、それからヘラクレスが近道をするために山を砕く名場面を描きたかったのではないかと思われます。
余談ですが、調べるついでに「オルトロス」という双頭の犬もいることを知りました。2匹?(5匹でもええのでは)は兄弟だけど、飼い主は違うんだそうな。

ヘラクレスの功績をたどる

【制作過程②:描く人のリストを作る】

下の図は大方リストアップが終わったところです。
まだジブラルタル海峡にこだわっていたことが分かります。他にも実際のイラストには描かなかった偉人や神々が、まだリストの中に残っています。

リストを進める。多分こんなにたくさんは描けない。

【制作過程③:文字を絵に起こして考え直す】

リストを元に実際にどのようなイラストにするか、簡単な絵で考え直します。地中海の地図のデザインも同時に進めていきます。
ジブラルタル海峡を諦めた瞬間がメモに残されておりましたので、ご共有させていただければと思います。

さよならジブラルタル

【制作過程④:ラフ】

だいたいの配置が決まったら大きく描くものからポーズやデザインを進めていきます。
人間はグループで分けて、グループごとにどこに置くか考えています。

ラフその1

最終的なレイアウトがほぼ決まり下の図のようになりました。今回はこれを作るのに12時間くらいかかりました。怨念がこもっているみたいで、ちょっと見づらいですがご容赦ください。

ラフが完成しました

【制作過程⑤:トレス、ペン入れ】

これを水彩紙にトレスし、ペン入れをしていきます。今回はウォーターフォードという水彩紙の細目190g/m²に描きました。
本当は300g/m²の中目を使いたかったのですが、イラストのサイズが40cm×40cmと大きくて用意がありませんでした。もう少し早く思い立たなかったことが悔やまれます。

作業中↓

今回は万年筆を使いました

【制作過程⑥:色を塗って、完成】

色を塗っている途中に写真を撮った記憶があったのですが、あったのは記憶だけだったみたいです。
うちでスキャンできるサイズはA4までなので、Affinity Photoというソフトを使ってパノラマ合成しています。

色を塗って完成

合成でできてしまった絵がないところをカットしたら、ゼウス様の頭が切れてしまいました。

神々の頭が切れるとかいう大冒涜

細部

細部1
細部2

額装したところ。やはりゼウス様の頭が切れてしまった。ごめんなさいでは済まないかもしれない。

誰が誰であるかについてはこのように↓なっています。

今回1番気に入っているのは一つ目のキュクロプスです。本当はもっと西にいるべきかもしれませんが、どうしても入れたくて。それでは。

キュクロプス

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