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1番になれなかったからこそ|アテネ五輪 坂本直子さん

私には小学4年生になる娘がいます。
その娘が、4月から習い事の一つとして陸上を始めました。

決して速く走れる方ではないですが
団体行動が少し苦手な娘。
個人競技、かつ「タイム」という分かりやすい結果が出る
陸上という競技が合っているようです。
初めてまだ2ヶ月ほどですが、とても楽しんでいます。
(50mのタイムは丸1秒縮みました!」

その陸上のコーチからのお誘いをいただいて
先日あるイベントに参加することができました。

そのイベントは箱根駅伝を走ったコーチ(娘の指導者)と
オリンピックに出場したコーチから直接指導が受けられる、という
とっても貴重な機会でした。

そのオリンピックに出場したコーチというのが
アテネ五輪の女子マラソンで7位入賞された坂本直子さん。

坂本直子さん 出典:岡山ランニング倶楽部

イベント当日の早朝に鼻血を出して、少し貧血気味だった娘。
肝心のイベントは後半ずっと見学という
なんとも勿体無い感じに終わってしまったのですが、

約1時間半のイベントが終わった後、
子供達がコーチのお二人に質問できる時間が設けられました。

ある男の子が坂本コーチへ
五輪に出場した時の気持ちを教えてください」と
質問をしました。

その時の坂本コーチの回答がとても胸を打つもので
聞きながら涙腺崩壊しそうなくらい感動したので
ここにシェアさせてください。

(私の記憶を頼りに書くので、多少言葉は違いますし
 私の解釈で書くので、坂本コーチの真意とは違うかもしれません)

オリンピックでは
1位になりたかったけど、なれなかった
メダルが欲しかったけど、7位で獲れなかった
次のオリンピックも目指したけど、出れなかった

私はずっと悔しいと思っていたし
オリンピックの気持ちと聞かれたら
ひとこと「悔しい」という答えになってしまう。

練習が足りんかったね。本当にそう思う。


でも、私は一生懸命頑張ったし、頑張ってもできないことはある

いつか、今より早く走れるようになれると思っていて
50歳60歳になるかもしれないけど
今でも走ることを続けている


悔しい気持ちがずっと心の中にあるけど
でもだからこそ、その事をみんなに伝えることができるから
それも無駄じゃなかったと思う

坂本直子さんの言葉

そんな言葉を子供達に話してくれました。

娘はこの言葉を聞いてどう思ったのか分からないけど
坂本コーチとそう年齢の変わらない親の私は
今にも目から涙が溢れてしまいそうなくらい
感動しました。

世界で戦ったトップアスリートが語った
「1番になれなかった悔しさ」と
「1番になれなかったからこその今」

きっと血を吐くような努力をしたからこそ
自分の求める結果が出なかった悔しさと
その経験を糧に先に進める強さの両方を
持ち合わしているんだと感じました。

本気で頑張った人じゃないと
絶対にこんな深い話はできないし

1位になる努力をして挫折をしたからこそ
伝えられることがある、というのは
心にズドーーーーンと響く言葉でした。

今でも努力を続けている坂本コーチは
本当にキラキラしていて輝いて見えました。
本当にかっこよかった!!!!

娘がこの話を聞くことができただけでも
このイベントに参加させてもらった意義があったし

また少し時間が経ってから
娘はどう感じたのか、私はどう感じたのか
話すことができたらいいなー!

同世代の坂本コーチに大いに刺激を受けました。
やはり、世界を舞台に戦った人の言葉には
大きなパワーがありますね。

私も動画編集者になりたいという自分の夢を
本気で取り組んで、やり抜いた先で
どんな景色が待っているのか見てみたいです!!

坂本直子さん、本当にありがとうございました!
これからも陰ながら応援しています。



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