台風6号の断水で活躍した井戸の水質を調べる
久しぶりの台風6号では不意打ちを喰らってエラい目にあった沖縄県民の方も多いかと思われますが、伊是名島もとんでもない目にあったらしいです。私は本島に避難していて体験せずに済んだものの、約2週間後に帰って来ると、湿度の上がりまくった室内はカビが大繁殖。廃墟のようになった家を3日かけて掃除しました。
島内の災害時の停電はデフォルトだとして、何よりも痛かったのは断水。貯水タンクを置いてありどうにかなったお宅もあるそうですが、長いところではなんと5日も水が出なかったとか。もはや生命の危機レベル。
体験した人達からは「飲み水がギリギリだった。危なかった。」「お風呂に3日入れなかった。」という声がありました。小さい子やお年寄りがいる家庭はさぞかし大変だったことでしょう…。
電気も、水も、船(物資)も来ない。ひたすら耐えた皆さま、復旧に尽力した皆さま、本当に皆さまおつかれさまでした。
そんなとき活躍した、島内唯一の井戸「ウフルガー」
そんなとき助けになったのが、島内では唯一現役の井戸「ウフルガー」。台風6号の断水時、近隣の住民はここの水を汲んでトイレやお風呂に使ったそうです。昔は島内にはいくつか井戸があったようなのですが、今も使えるのはここだけだとか。
ということは、次の災害時にもお世話になること間違いなし。
普段から使ってる人もいるそうですが、気になったので井戸の水質を調べてみることにしました。
ph(ペーハー)とDTS(純度)を測定します。
まずはph(ペーハー)。全く写っていないですが数値は8.19。ペーハーというのは0〜14の数値で区分する数値。
【0ph〜】酸性(胃酸・酢など)
【〜8ph】中性(真水・海水など)
【〜14ph】アルカリ性(石鹸・漂白剤など)
なんと数値的には中性で真水に近いことが判明。続いてTDS。TDSとは水に溶け込んでいるマグネシウムやカルシウム、その他有機物を調べる数値。要するにどんだけ不純物が混じってるかってこと。値はppmで表示されます。
【0〜200ppm】ミネラルウォーター(飲める)
【200〜400ppm】水道水・硬水(まあ飲める)
【400〜500ppm】軽度・重度の汚水(飲めない)
見えにくいけど数値は143ppm。参考として自宅の水道水は102。浄水器に通した水は11でした。その中で叩き出した143ppmというのはちょっと意外な数値。(何だと思ってたのか。)
ウフルガー、普通に綺麗な水です ※安物測定機調べ
実験の結果、ウフルガーの水はめっちゃ綺麗だという結論となりました。次回断水したときには汲んで活用しようと思います。すごいぞウフルガー。ありがとうウフルガー。
他の井戸も探してみた
ちなみに近年まで使われていたらしい「チヂナの湧き水」という場所があり、「ウフルガーが混んだときには並ばずに湧き水ゲットできるかも」と邪な考えで井戸を探しに行ったら、ポンプが壊れていて使えませんでした。残念。
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