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支援事例「スッポン 販売拡大方法は」

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令和 3 年 7 月 18 日 沖縄タイムス経済面掲載

希少性と独自性を発信

 ◆ 企業名 亀月(キゲツ)
 ◆ 業 種 内水面養殖業
 ◆ 所在地 八重瀬町
 ◆ 資本金 非公開
 ◆ 創 業 2016年
 ◆ 従業員 2人

【相談】
 育て方にこだわったおいしいスッポンは顧客の評判が良い。今より生産量を増やし、高級料亭や和食店などに販売を広げていきたい。知名度を高めて販路を広げる方法を教えてほしい。

【回答】
 代表者の島袋哲浩さんと取締役の山盛真吾さんの二人は、沖縄の温暖な気候に適したスッポンを、食材として料亭や和食店へ提供したいという思いでスッポン養殖を始めた。神経質なスッポンのためにストレスフリーな環境を整備。餌には県産パインやパパイアなどを配合するなどの工夫を加えて生臭さを抑えるとともに、身も柔らかくおいしいスッポンの養殖体制を創り上げてきた。
 相談のあった2019年の夏にはすでに1800匹の出荷が予定されていた。次年度は倍以上の増産を見込み、新たな販路開拓が課題となったことからよろず支援拠点へ相談に訪れた。
 まずは高級な「県産スッポン」の存在を知ってもらうことが必要である。「沖縄産スッポンの希少性」と「パイン等を配合した飼料の独自性」を表現するために、商品名を「沖縄パインすっぽん」と命名した。

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亀月の「沖縄パインすっぽん」

 その知名度を上げるため新聞に取材を依頼したところ、沖縄タイムス紙が同年11月21日に紙面で紹介。その記事が契機となり、NHKをはじめ本土キー局のテレビ番組4本に紹介されるなど、全国放送効果で商品の認知度を一気に上げることができた。
 全国に広げていくためにも地元での認知は重要である。生産地である八重瀬町の商工会へ入会し、町役場を訪問して「新たな特産品の誕生」をPRしたところ、町の「ふるさと納税返礼品」に採択された。評判は口コミでも広がり、全国の有名料亭や和食店にスッポンを卸す福岡県の問屋との商談も進んでいる。
 今後「すっぽん出汁(だし)」の加工品製造も検討しており、事業拡大に伴う設備投資などの資金繰りや、SNSなどを活用した情報発信も課題となってくる。引き続きよろず支援拠点では亀月をサポートしていきたい。問い合わせは株式会社亀月、電話098(987)1578(県よろず支援拠点コーディネーター・池村博隆)

※掲載内容は相談者の承諾を得て紹介しています。経営者のあらゆる相談を無料で受け付けます。ご相談は、電話098(851)8460のよろず支援拠点、またはお近くの商工会へお問い合わせください。

詳しくはコチラ >> https://yorozu.ti-da.net/e11983987.html

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