支援事例「手作りグラノーラ どう販売」
食べて欲しい客層想像
◆ 企業名 Soo good!
◆ 業 種 菓子製造・販売
◆ 所在地 北谷町
◆ 資本金 個人事業
◆ 創 業 2023年
◆ 従業員 1人
【相談】
サッカー少年の息子の健康を考えて作った「手づくりグラノーラ」、そのおいしさが評判となり、商品化したものの販売先の見当がつかない、どんな手順で進めれば良いか、相談したい。
【回答】
昨年5月、北谷町商工会の勧めでSoo good!のダーサン和美さんがよろず支援拠点を訪ねてきた。米軍属のご主人の配属で一家は2019年に沖縄へ移住。和美さんは看護師で、検診センターでパートをしながら子育てに奮闘している。サッカー少年の息子の健康のために作った手作りグラノーラを学校行事のイベントに出品したところ評判となり、商品化を勧められた。オートミールを原料に北谷の塩を使用したグルテンフリーのグラノーラである。
これをきっかけに月に2回、レンタルキッチンで製造を始めた。しかし商品はできたものの販売先の見当がつかない。まして営業もしたことがなく迷走しているとの相談であった。
「売れるはず」で見切り発車したが、販売店が見つからないとの相談は多い。商品開発に当たって必要な(1)原価計算(レンタルキッチン使用料金・材料費・労賃等)の洗い出し(2)原価に基づいた価格設定(原価を製造個数で割り、利益を乗せた売値が適正なのか)の検証(3)出口想定(和美さんのグラノーラを食べてもらいたい客層、その方はどこで買い物をするのか)―を想像してもらった。
グラノーラの販売先を宜野湾市のハッピーモア市場と定めた和美さんは飛び込み営業し、昨年の夏からテスト販売が始まった。北谷町地域特産品開発支援事業を活用したパンフレット作成など商品価値を上げる努力の結果、定番化につながった。今年は「北谷町産コンテスト」に挑戦するなど地道に歩みを進めている。
「自ら商品をつくり、販売したい」。そんな思いを持っている方は多いはず。まず「手順を踏んでいるか」や「見切り発車にならないか」、立ち止まって考えるためにもよろず支援拠点を活用してほしい。問い合わせは、同社、soogood@trinitrekny.com
(県よろず支援拠点コーディネーター・池村博隆)
※掲載内容は相談者の承諾を得て紹介しています。経営者のあらゆる相談を無料で受け付けます。ご相談は、電話098(851)8460のよろず支援拠点、またはお近くの商工会へお問い合わせください。
詳しくはコチラ >> https://yorozu.ti-da.net/e12776144.html
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