支援事例「地域で選ばれる店になりたい」

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令和 2 年 4 月 12 日(日曜日) 沖縄タイムス 経済面掲載

ウェブ活用し集客強化

 ◆ 企業名 とんかつの店 かつ家
 ◆ 業 種 飲食業
 ◆ 所在地 浦添市
 ◆ 資本金 個人事業
 ◆ 創 業 1978年
 ◆ 従業員 15人

【相談】
 浦添市パイプライン通り沿いにとんかつ店を構え42年目の老舗。売り上げは近隣に飲食店などが他になかった創業当時は好調だったが、都市開発が進むにつれ競合店が増え、落ち込んでいる。

【回答】
 金融機関担当者の薦めで、オーナーの町田哲氏がメニュー表と二期分の決算書を持参し、よろず支援拠点へ相談に訪れた。メニューを確認すると食材の豚肉の種類も多く、「独特の島豆腐かつ定食」や「さばみそ煮定食」など、大変多くのメニューがある。また決算書からは飲食店の指標である原価率と人件費比率がおととしより高くなっていることもわかった。原因は食材と人件費の高騰である。
 人件費を圧縮するのは難しいので原価率の改善を提案した。具体的に各メニューの売り上げ構成比を算出し、売れ筋を明らかにしてメニューを改廃することにした。それによって食材数と量を抑え、ロス率の軽減と同時にオペレーションもし易くなるはずである。
 メニューごとの原価率を算出し利益が出ているのかを分析したところ、とんかつ定食と他の6品で全売り上げの7割を占めること、上位メニューの原価率も3割を切っていることがわかり、これらの売り上げを増やすことで利益を上げられることが見えてきた。
 これまでのメニュー表の画像は皆同じサイズで選び難いので、売れ筋の画像の大きくするなど、見やすく注文しやすいように修正することを提案した。消費税率改定時期に合わせて新しいメニュー表を作成することができた。一番売りたいロースかつ定食の画像を大きくしたら、品切れになるほど注文がくるようになった。
 集客を強化するためGoogleマイビジネスの登録とGoogleウェブで更新しやすいホームページを作成。店舗情報を発信し続けることで、「浦添とんかつ」でスマホ検索すると一番上に表示されるようになった。徐々に効果が現れ、3か月後には客単価が約20%改善した。問い合わせは、「とんかつの店かつ家」電話098(878)4930
(県よろず支援拠点コーディネーター・大和田邦治)

※掲載内容は相談者の承諾を得て紹介しています。経営者のあらゆる相談を無料で受け付けます。問い合わせや相談は同支援拠点、電話098(851)8460。または地元の商工会にお問い合わせください。


詳しくはコチラへ >> https://yorozu.ti-da.net/e11510696.html

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