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支援事例「安定的な集客目指したい」

令和 4 年 11 月 6 日 沖縄タイムス経済面掲載

何の店か分かる外観に

 ■ 企業名 ビストロスマイル
 ■ 業 種 飲食業
 ■ 所在地 石垣市
 ■ 資本金 -
 ■ 創 業 2015年
 ■ 従業員 -
 
【相談内容】
 東京・新橋にシェアレストランによる石垣島カレー専門店をオープンして2か月余り。日によって客足にばらつきがある。通りすがりでも入店してもらえるようにして、安定的な集客を目指したい。

【回答】
 戸塚勝俊・泰子夫妻が営むビストロスマイルは、石垣島産素材を生かした本格的な洋食を楽しめるレストランだ。開業以来、継続的によろず相談を利用していただき、着実に成長を続けている。今や予約必至の人気店である。
 欧風カレーはシェフこだわりの一品で、5年前からは通販も開始。東京のテレビ番組でも取り上げられるなど評判を呼び、今年8月には「石垣島カレー専門店 南風」として念願の東京出店を果たした。本格カレーは来店客には好評だが、JR新橋駅直結の駅前ビルという好立地ゆえ競合店も多く、来店客数は日によって大きくばらつく。泰子氏はSNSによるこまめな情報発信と日々の来店客分析を試みているが、いまひとつ打ち手に欠ける、とオンライン相談に至った。

シェアレストラン「石垣島カレー専門店 南風」の外観

泰子氏も認識していた問題点のひとつが、外観から何の店か分からない点である。シェアレストランは別の飲食店を時間限定で間借りし営業する仕組みのため、店頭の装飾には制約が大きく、カレー店と分からず通り過ぎる客も多いとみた。
 優先課題として提案したのは、カレー専門店とストレートに分かる視覚的な訴求である。店頭にはA型看板を置いていたが、これに加えて「石垣島カレー」とだけ書いた白いのれんを制作。わずかな壁面には当初予定していた島の景色ではなく、皿に盛りつけたカレーの写真のタペストリーを掛け、ひとめでカレー店と分かるようにした。低コストでシンプルな施策だが、これにより明確に来店客数に変化が現れた。
 また来店客分析は、未利用客の要因を探る方法を助言した。泰子氏は「離島から挑戦し、雇用や観光にも貢献できるモデルを創りたい」と思いを語る。引き続き応援していきたい。問い合わせはビストロスマイル 電話0980(88)8020
(県よろず支援拠点コーディネーター・山城あゆみ)

※掲載内容は相談者の承諾を得て紹介しています。経営者のあらゆる相談を無料で受け付けます。ご相談は、電話098(851)8460のよろず支援拠点、またはお近くの商工会へお問い合わせください。

詳細はコチラ >> https://yorozu.ti-da.net/e12372110.html


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